ゴッホと言う画家がいる。
氏の絵画は幾多の価値観の目を以てしても『ゴッホの絵画』と直感せざるを得ない、タッチでは説明がつけられぬ作家の魂そのものが封じ込められている。
ゴッホは全く同名の兄弟がいた。
兄弟は幼くして亡くなり、遺されたゴッホは毎日奇しくも自身と同名の墓石と共に生きることとなる。
生きながらにして自らの名が刻まれた墓標…ゴッホは自分の生存を幼少期から否定され続けて来たのだ。
ゴッホが孤独の人と呼ばれて久しい。
その名の示す多数は幾度となく実ることなく摘まれた恋愛の芽に向けられているが、小生は自身がありながらにして自身を抹殺された様な感情に囚われ続けた幼少期の体験からも、『孤独の人』が結び付くのではなかろうと考察する。
また、そこまで自我を抑圧されたからこそ自らの唯一無二を指し示すべく、ゴッホの絵画の多数が生まれたのでは無かろうかと考える。
小生が頂戴した『トトロ』の名からも、同様の圧迫を感じずにはいられない。


