ある日、漏斗胸について検索していると
偶然に、独自の術式で漏斗胸手術をしているページを見つけてしまった。
それが 「名古屋市立大学病院」 で近藤医師が行っている 「肋軟骨ブリッジ法」というページだった。
現在、漏斗胸手術で全国的に行われているのが 「ナス法」と「ラビッチ法」がある。
ナス法は以前にも書いた通りだが、ラビッチ法というものは、どちらかというと過去に行われていた術式で再発率が高いという事も書いてあったので、選択肢からは除外していた。
内容を読むとそのラビッチ法の流れを汲んで改良したやり方らしい。
手術の内容を見てみると、素人目に見て胸肋挙上術に似ている。
手術の回数も同じで1回で済むらしい。
しかし手術後の胸の傷が胸肋挙上術変法より若干長い。
(この名古屋市立大学病院の受診がきっかけで、考えが変わるきっかけになるが、この時のベストは肺を切除せずに、再発例が少なく、一度の手術で終わる方法だった。)
問い合わせのメールフォームから近藤医師に連絡をとり、今までの経緯を説明した。
するとCT画像を持って一度来てください。という流れになった。
4度目の名古屋である。
朝早い診察の予約だったので、渋滞など巻き込まれて遅れてもいけないと思い、前の日の夜に家を出た。
名古屋に近いサービスエリアに車を止め、妻と僕と子供3人で車中泊をした。
次の日早めに名古屋市内に入り、マクドナルドで朝マックをした。
この時の気持ちは
という気持ちだった。
そうこうしている内に3人とも食べ終わり病院へ向かった。
名古屋市立大学病院は大きな病院だった。
受付を済ますとコンシェルジュが付き、次に行く所まで案内してくれるというサービスまであった。
小児外科の待合室まで案内され、順番が来るのを待った。
そして名前を呼ばれ診察室に入った。
すでにモニターにはCT画像が映っていた。
先生が第一声
「ここまで大きいとは想定していませんでした。」
続けて
帰りの高速で
と僕が言った。
妻に目をやると、眼光は鋭く鼻の穴が大きくふくらんでいた。