里の

木の葉が

茶色の行進を

はじめる




ところどころ


黄と赤が



控えめに

彩る




あなたは



こんな小さな

彩りなんて


気にもかけないだろう





間違った道を

疑いながら

進むとき



楽しみの下地が

悲しみの色を帯びていることに



気づかずに





少しの色の変化も

見逃してしまう





どこかの窓に

明かりがともり


急に

家が恋しくなって




小さな子供たちは

家路についた



風に乗って


茶色い葉っぱが舞い上がる



こんな裏通りの

曲がりくねった

わたしの道