裏通り里の 木の葉が 茶色の行進を はじめる ところどころ 黄と赤が 控えめに 彩る あなたは こんな小さな 彩りなんて 気にもかけないだろう 間違った道を 疑いながら 進むとき 楽しみの下地が 悲しみの色を帯びていることに 気づかずに 少しの色の変化も 見逃してしまう どこかの窓に 明かりがともり 急に 家が恋しくなって 小さな子供たちは 家路についた 風に乗って 茶色い葉っぱが舞い上がる こんな裏通りの 曲がりくねった わたしの道