麻酔から覚めて

ガタガタ震えながらも

いつの間にか現れた

影の薄い主治医の先生に

 

「筋腫2個は残しました」

 

と言われた謎の言葉だけが

頭に残り

 

え!なんやて!あんぐり

いま何て言うたんや!!!

おい、お前コラ待てや!びっくり

 

と混乱しながらも(笑)

ベッドが動く方向もわかり

角曲がった!とか

エレベーター到着した!とか

そのあたりの感覚は

意外としっかりありました。

 

そして自分の部屋に入ったのも分かり

 

「おかえりなさい~

戻ってきましたよ~

お疲れさまでした~

頑張ったね~」

 

と優しく声を掛けてくれたのも

しっかりと覚えています。

 

足のポンプを装着し

布団を何枚も重ねてくれ

電気毛布を掛けてくれ

血圧計り

熱を測り(39.6℃えーん

抗生剤の点滴を入れられて

酸素マスクつけられたままで

胸に何か貼り付けられて

左手の薬指の先に何かついてた。

たくさんの人の声が聞こえて

たくさんの人が動いているのが分かり

感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

…と思ってたら

 

「消灯なので電気消します!」

 

とまぁまぁデカい声で聞こえて

真っ暗になった。

 

・・・あ、そう真顔

 

あら、急にひとりぼっち。笑

 

でも、それからどれくらいか経って

酸素マスクが鼻からのものに変わって

点滴も交換されたりして。


途中、看護師さんに携帯を取ってもらい

友達から来ているLINEに

返信したりしていました。

 

無事に終わりました!と報告。

一応報告。

筋腫残されたの…って

なかなかこの状況では言い辛いので

こういう時って

生きて帰ってきたことにおいて

「無事に終わりました」と

人間は言ってしまうのかもしれない…

と思ったのでありました。笑

 

目覚めも良く、携帯も触れる。

あ、手術ってこんなもん?

とさえ思ってしまいました。(この時は…。笑)

 

こうして

寝ては起きて…

寝ては起きて…を繰り返しながら

朝を迎えました。