「私の東大合格作戦」でまず注目すべきは投稿者の出身校である。読み慣れてくると、ここで内容をだいたい予測できる。進学校は中高一貫校であり、高校2年で高校のカリキュラムを終え、高校3年を演習や過去問対策に充てられる。この環境では、授業についていければ、東大合格が現実的な目標となる。しかし、進学校に通っていたとしても、その授業についていけていないのであれば、塾が不可欠であり、進学校の生徒の多くは塾に通っているようである。進学校の強みとしては、中学受験で算数を得意とする生徒を集めていることや(関西では算数の実力がないとトップ進学校に入れない)、東大を目指すのが当たり前という環境も大きい。
「東大合格作戦」の投稿者の出身母体を分類すると、以下の3つのグループに分けられる。
・進学校の先頭集団
授業についていければ、現役で合格することが多い。
・進学校の後方集団
授業についていけなかったときは、自分で這い上がる必要がある。麻布のように、校風としてこれを尊ぶところもある。
・非進学校
高校三年間のカリキュラムを高校三年までかけて履修することになるので、準備がほとんどできない。部活との両立も大変で、なかなか現役では受からない。
読んでいて最もつまらないのが第一のグループであろう。進学校に言われるがまま勉強していれば、頭がそれほど良くなくても東大に受かってしまう。もっとも、このグループの生徒がみな頭が悪いというわけでもない。 「東大は誰でも受かるし、私文はもっと誰でも受かる」と、ま (@mamama6984)さんは言っているが、進学校をベルトコンベアのようなものと考えれば、そう言えるのかもしれない。
東大は誰でも受かるし、私文はもっと誰でも受かる
— ま (@mamama6984) June 29, 2023
