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トロントより

おはようございます

ICTの活用が多様化、複雑化し、生活・ビジネス・教育などあらゆる面に入り込んでいます。便利になった面もあれば、新たな問題が浮かび上がっている面もあります。

教育現場では、教室でのスマホの利用を巡って議論が持ち上がっています。特にChatGPTや生成AIなどが簡単に使えるようになり、そうした技術を使い学校の成績を上げようとする学生と、そうした技術をどう学習に活用していくかを模索中の教師との間に大きな差があるようです。

ケベック州では、クリスマスブレイク明けから、教室でのスマホの利用を禁止することにしました。オンタリオ州では２０１９年に禁止の方針を出しており、州としてはカナダで２州目となりますが、オンタリオ州の場合には、実際の運用は現場の教師に委ねられており、実質規制されていません。トロント教育委員会では、その運用を巡り再度１月に見直すとしており、方向性としては禁止となるようです。

新しい技術が出れば、それをいかに使うかが生まれてくるのは当然のことで、学生を一方的に責めることはできませんが、やはり学生には学ぶという意味を理解して欲しいと思いますね。もちろん、教師側にも有効な活用方法を考えて欲しいと願います。

ICTのビジネスへの活用はこんな分野でも進んでいます。

広大な牧草地で牛を飼育する畜産農家では、その牛がどこにいるか、ちゃんと食べているか、出産は無事に行われたかなど気が休まることがありません。時には、数時間、出産に立ち会ったり、迷った牛を探したりすることもあるようです。しかし、現在は、ICTを利用し、GPSと監視カメラを連携されたサービスにさらにAIが組み込まれ、モニターで牛の状況を常に監視できるようになっているそうです。