東映版スパイダーマン
以前にも記事で紹介したが、ちょっと補足を!
スパイダーマンは鉄十字団と対峙する時、様々な口上を名乗って登場した。
当初はパターン化されていた口上だが、次第に劇中の内容に沿ったものとなり、
「東映スパイダーマン」 を語る上で、無くてはならない名物の一つになった。
「東映版スパイダーマン」は、アメリカの大手出版会社、MARVEL COMICS
(マーベルコミックス)発行の人気コミック『アメイジング・スパイダーマン』
(スタン・リー&スティーブ・ディッコ作)を原作としている。
しかしその内容は、スパイダーマンの見た目のデザイン、基本的な能力の設定
以外はすべてオリジナル、「東映ヒーロー・テイスト」満載に新たに日本的に
アレンジしており、原作のストーリーは完全に無視している。
これは番組のメインスポンサーでもあるポピー=BANDAIが共同開発に加わった
ことに大きく起因しているようだ。
そもそもこの「東映版スパイダーマン」の企画が立てられたのは、
『東映側でマーベルのヒーローを3年間は自由に使用できる』
という契約が両社間で結ばれたことによるものであるが、まさかマーベル側
もスパイダーマンに巨大ロボットが登場し、さらにスパイダーマンがその巨大
ロボを駆使して戦うなどとは想像だにしなかったことであろう。
だが、等身大のヒーローと、巨大ロボ、二つの戦いが一つの話の中で見ることが
出来るというこのシステムは好評で、「東映版スパイダーマン」は平均視聴率
14%を稼ぐ人気番組となった。
そしてヒーロー+巨大ロボ(+剣)という図式は、後のスーパー戦隊シリーズに
延々と受け継がれていく。
「東映版スパイダーマン」はその点からも礎(いしずえ)になっている記念すべき
作品なのである。
