長いタイトルと総勢58名もの主人公たちが猥雑に、生々しく
“イマドキニッポン”を駆け抜ける姿が特徴的な
『HEY JAPANESE!Do you believe
PEACE,LOVE and UNDERSTANDING?
2008―2008年、イマドキジャパニーズよ。
愛と平和と理解を信じるかい?―』。
先日より公開中の本作で映画デビューを果たした“スケバン恐子”の
キャラクターでおなじみの桜塚やっくんと村松亮太郎監督による
トークショーが3月6日(木)に行われた。
登場するや「“映画俳優”の桜塚やっくんです」と挨拶してファンの
歓声を浴びたやっくん。劇中では日本への不満を叫ぶ“パンク女”に
扮しているが、最初にオファーを受けたときは「何でアタイなの?」と
思ったという。
「台本には女性役とあったので、そのつもりで読み進めていったん
だけど、だんだん『ゲキマジむかつく』とかアタイのセリフが混じって
きて、挙句の果てに最後には男になってんじゃん!!」。
これについて村松監督は「あのパンク女自体が、普通に生きている
ときでさえも何かを演じているんですよね。
やっくんも普段から“桜塚やっくん”であり、ときに“スケバン恐子”を
演じてる。
そして今回、映画俳優をやるけど、そこで演じるキャラクター自体が
何かを演じているっていうのが面白いと思ったんです。
最初は完全に女の役だったんですが、やっくんのために書き換え
ました」と明かした。しかし、やっくんは役作りの段階で男と女の境目に
苦しんだようで「普段のスケバンの口調ではなく少し女性っぽい口調で、
でも気持ち悪くなりすぎないように、というさじ加減が難しかった」と
苦労を語った。
初めての映画の現場についてやっくんは「1秒のシーンのために数時
間をかけるっていうのがTVのバラエティ番組とは全然違うところですね。
撮影はちょうど1年前の冬で寒かったですよ」とふり返った。
ちなみに周囲の反応は? と聞いてみると
「実は、怖くてまだ聞いてない」という繊細な一面も。
本作を「愛の映画」と語る村松監督は「それぞれが幸せになりたくて
あがいてる。愚かで、しょっぱかったりするんだけど、それぞれが一生
懸命生きている姿を描いた」と語る。
これにはやっくんもうなずき「アタイのパンク女も道で世の中への不満を
叫ぶんだけど、よく考えたらもっと効率のいい方法があるはずだろうって
突っ込みたくなる。全ての人に向かって叫んでも誰一人振り向いてくれな
いのに、たった一人の警察官に訴えてその人に理解されたらそれで満足
してたり(笑)」と自身が演じた役柄を愛おしそうに分析した。
さらに今後の映画出演について「まだまだ稚拙な演技だけど、これからも
お話をいただければ演じたい」と語るやっくん。
3月29日(土)公開の『カンフーくん』
にも出演しているが、こちらで演じる
のは女役。
「男優も女優も両方できる“バイプレイヤー”になって、一人でアカデミー
賞の男優賞と女優賞の両方獲れたらすごいね」と目標を掲げた。