数学最強トーナメント -14ページ目

数学最強トーナメント

数学最強を決める熱い戦いが今、始まる

横田「それにしてもよ、さっきのおっさん、実数弾と実数壁も知らずにトーナメントに出ようとしてたのかね?」
保川「そうかもしれないな」
横田「ああいう奴が多いなら俺達にも優勝のチャンスがあるんじゃねぇか?」
保川「いや、そう簡単にはいかないだろう。トーナメントには能力者もたくさん出場するらしいからな」
横田「マジかよ!能力者って言ったらその分野を極めた者…それだけで食っていけるって言うぜ!」
保川「だが何とか能力者を倒せれば能力を奪うことができるともいう…」
横田「そしたら俺も晴れて能力者の仲間入りかぁ…優勝できなくても能力が手にはいれば満足だぜ、俺」
保川(…優勝できないということは誰かに負ける訳だから能力を手にいれてもまた奪われてしまうのだが…、黙っておくか)
「よし、選手登録しに行くか」
横田「おう」


ー皇居前
受付「お名前は?」
「菱川征雄」
受付「…はい、登録完了です。トーナメントは2日後の朝3:57分から始まります」
菱川「ふむ、中途半端な時間だな」
受付「…直線」

刹那、受付嬢の指先から鋭いy=xが飛び出し、菱川を貫いた。

菱川「!?貴…様……、何をする…」
受付「先程の数の並びを聞いて中途半端だとおっしゃる方にトーナメント参加資格などありませんわ」
菱川「むう…言われてみれば確かに。素数の並びに気付かないとは不覚だった。前言撤回しよう」
受付「分かっていただければ良いのです。健闘をお祈りしています」
菱川「ああ、ありがとう」

いつの間にやら菱川の出血は止まっていた。

横田「おい、見たか?今の」
保川「ああ、まさかあの受付嬢、いきなりグラフを撃ち込むとはな。正気の沙汰じゃない」
横田「それも確かにそうだけどよ、俺が言いたいのはあの男の方だよ。あいつ、腹貫かれてたのに数秒後にはピンピンしてたぜ」
保川「…能力者、だろうな」
横田「あんな化け物が何人もいるってのかよ…」
保川「どうした、怖じ気づいたか?」
横田「馬鹿言え!」



横田「トーナメントに参加したいんですけど」
受付「承りました。ではお名前をどうぞ」
横田「横田武です!」
受付「はい、登録完了です。因みに私、今日でこの仕事に就いて1729日が経ちました」
横田「それはいい数字ですね!二通りの2つの立法数で表せる最小の数じゃないですか!…とでも言えば合格ですかね?」
受付「申し分ありませんわね。そちらの方は…」
保川「俺もお願いします」
受付「お名前は?」
保川「保川守と申します」
受付「登録完了です!ところで「直線」

保川の指から伸びた直線は受付の心臓を的確に貫いていた。

横田「ななな、お前何してんだよっ!」
保川「やられる前にやったまでさ。俺には回復手段がない。質問に答えられなかったら俺が危険だった。それに…」
横田「なんだ?」
保川「受付がいなくなったことでこれ以上参加者が増えることもないしな」
横田「お前のそういうところ、昔から変わらないな」


つづく…