不定期連載シリーズ番外編



「君にトルけ!!スピンオフ」




≪タカシとアキラ≫






不定期連載シリーズに登場中の関西最強のトルマニア「タカシ」と「アキラ」。



数々の伝説を残した二人のある物語である。









_____200×年12月某日。京都。


とあるビルで関西のネーダー達の会合が開かれていた。


ネーダーA「君のベルボいかしてるね♪」


ネーダーB「君の柄シャツも最高にパンチ効いてるよ!!」


ネーダーC「トルネードマートって本当に最高だよね。」


雰囲気の良い暖かい会合になるはずだった。


____あの瞬間まで...



?「おい、お前等。」


ネーダーA「誰だ!?君は!?」


ネーダーB「君もネーダーか?」


?「ちょっとお前らに人質になってもらう。」


ネーダーC「これだけの数のネーダーを相手に本気か??」


?「笑わせるな。俺は・・・トルマニアだ。」







_____数時間後 某ビル周辺


会合の開かれていたビルの周りで、多くのパトカーと警官・・・そしてトルマニア事務局の面々が揃っていた。



?「待たせてしまったな。」


事務局員「タカシ帝王!お待ちしておりました。わたくし、この事件を担当しております鈴木・マイクロスエードと申します。」



TOR MANIA-101130_183751.jpg


タカシ帝王↑


着用アイテム

TCS-0770 \31500 レオパードカットJK

TSH-0650 \13440 B.Dシャツ

TMF-0509 \12390 ラビットファーマフラー 

TPT-0636 \22890 ガチジワ加工ベルボトム




タカシ「状況は?」


マイクロ「えぇ、犯人は大勢のネーダーを人質にとっています。」


タカシ「犯人は一体?」


マイクロ「犯人は‘元トルマニア‘の田中・スローオン・太郎。日系三世の凄腕トルマニアです。」


タカシ「なるほどなぁ~。要求はわしか?」


マイクロ「なぜ分かったのです?」


タカシ「ヤツからトルマニアの称号を剥奪したのはわしやからな。」


マイクロ「逆恨みというわけですね。」


タカシ「もし、要求を拒否した場合は?」


マイクロ「はい・・・すでに彼はタカシ帝王が現れるまで30分置きに一人ずつ人質のベルボトムをスソアゲすると言っています。」


タカシ「そうかそうか。」


マイクロ「出来れば手遅れになる前にタカシ帝王が・・・」


タカシ「安心せい。もう大丈夫じゃ。」


マイクロ「ど、どういうことですか?」


タカシ「‘アキラ‘というトルマニアを知ってるか?」




マイクロ「アキラ?」




タカシ「まだトルマニアに成り立てのルーキーや。あいつが今向かっておる。」




マイクロ「正気ですか!?相手は元とは言え凄腕のトルマニアですよ!?ルーキーなんかじゃ・・・」




タカシ「安心せい。アキラは100万人に一人と言われてるほどの逸材トルマニア。」




マイクロ「で、ですが・・・。」




タカシ「まぁ・・・見ておれ。」








_____ビル内






スローオン「あの野郎まだ来ねぇのか。」




ネーダー達「誰かー!!助けてくれ~!」




スローオン「てめぇら黙れ!!まとめてスソアゲすんぞ!!!」




ネーダー達「ひぃ~!!!」




?「あんさん、そこまでにしときや。」




スローオン「誰だッ!?」




?「わいはアキラ。最近トルマニアになったスーパールーキーや!!以後、よろしゅう。」





TOR MANIA

↑アキラ


着用アイテム

TBL-0503 \19950 クリアパイソン柄プリントGジャン

TCS-0725 \17640 パイソンベロアパーカー

TCS-0704 \11340 アッシュダイフラワープリントT

TPT-0634 \22050 フロッキーレオパードベルボトム




スローオン「ルーキーだと!?‘話が違うじゃねぇか。‘」




アキラ「タカシさんが出るほどの相手じゃないってことやろ。まぁとりあえずおとなしく人質を解放せぇや。」




スローオン「馬鹿言え!!俺はな全国で名の知れたトルマニアだった男だぞ!!!貴様のようなルーキーにスソアゲされるわけなかろう!!!」




ネーダー達「助けてー!!!」




スローオンはくるりと後ろを振り返った。



スローオン「黙れと言ってるだろう!!!」





そして、また前を向きなおした。





スローオン「お前もこいつ等のように・・・なにッ!?」




目の前にアキラの姿は無かった。





アキラ「大丈夫かぁ??すぐに家に帰らしたるからな。」




アキラは捕らわれたネーダー達の縄を解いていた。




スローオン「き、貴様・・・今の一瞬でいつの間に!?」




アキラ「ふぅ~これで全員解き終わったわ。あっ♪ついでにコレ返すわ!」





アキラは手に持った何かをスローオンの方向に投げた。





スローオン「コレは・・・デニムの切れ端・・・まさか!?」


スローオンのベルボの左足はキレイにスソアゲされていた。




アキラ「どうや?」




スローオン「まさか・・・この俺が・・・。」




アキラ「これが天才と凡人の違いや。」




スローオン「くそぉー!!!!!!!!」



大声で雄叫びをあげながらアキラの方へと突進した。




アキラ「コレだけの力量の差を見せ付けられても向かってくるとは・・・腐ってもトルマニアっちゅーわけやな。面

白い・・・」




スローオン「スソアゲタタキ!!!!」




アキラは不敵な笑みを浮かべた。





アキラ「男やなッ!!!!」


 




_____ビル周辺




プルルルルル・・・携帯電話の音が鳴り響いた。




タカシ「もしもし。うむ・・・そうか了解。待っておる。」




マイクロ「どうしました!?」




タカシ「スソアゲ完了したそうじゃ。」




マイクロ「本当にそのルーキーが・・・。」




タカシ「もうすぐ戻ってくるそうじゃ。」




マイクロ「・・・かしこまりました。護送の準備を致します。」




タカシ「ちょっと待ってくれんか?待ってる間わしの昔話にでも付き合ってもらえんか?」




マイクロ「えぇ・・・良いですけど。」





タカシ「今から何年か前にあるトルマニアが重罪を犯したんじゃ。≪無差別スソアゲ事件≫と言うてな。当時は大騒動になったんじゃよ。」





タカシは淡々と話し始めた。





タカシ「犯行は‘二人組み‘によるもので、二ヶ所別々の場所で同じ日にあらゆるネーダーのスソが狙われると言った事件やった。しかもその片割れはトルマニアだったんや!!!わしも驚いてな。相手はかなりの実力者やったから、わしが直々にこらしめに行ったんじゃよ。」



マイクロ「・・・そんな事件があったんですね。」



タカシ「そのトルマニアは勿論ライセンスを剥奪されたんやけど、なぜか未だにもう一人の犯人が見つからんのじゃ。当時その事件はネーダー達の集会など、ネーダーが集まる場所が狙われたんじゃ。そんな情報を知ってるのは≪トルマニア事務局≫くらいや。」



マイクロ「確かに。」



タカシ「わしはな?きっと事務局に内通者が居たんやと思うんやけど、どう思う?」



マイクロ「さぁ・・・私にはなんとも。」



タカシ「なぁ?なんで今日犯人はここでネーダーが集ると知っていたんやろうか?」



マイクロ「・・・。」



タカシ「なんでか知らんか?・・・・・・裏切り者。」



マイクロ「うおぉぉおおぉおぉぉおお!!!!!」



マイクロはタカシに飛び掛かった。



タカシ「話にならんわ。」



≪スソアゲ・タタキ≫



マイクロ「く、ぐは・・・。」


マイクロのベルボのスソは跡形もなく消えた。



タカシ「数年越しの事件解決じゃな。」





_____そして




?「タカシ帝王!!!」



タカシ「お~う、アキラ!こっちも今終わったとこじゃ。」





アキラ「楽勝でしたね。やっぱわいは天才や♪男の中の男やで~♪」



タカシ「あぁ、そうじゃな。お前は天才トルマニアじゃ。でも・・・」



アキラ「でも?」



タカシ「実は関東にもう一人。100年に一人と言われているトルマニアの天才ルーキーがいるらしいんじゃ。」



アキラ「なんやて??一体そいつは!?」



タカシ「確か名前は・・・≪ゴウ≫と言ったそうな。」



アキラ「同じ時代に天才は二人といらん!!そいつのベルボ拝みたいトコやわ。」



タカシ「そうやな。わしもどんな男か気になっているとこじゃ。」



アキラ「うぅ~なんかワクワクしてきたで!!!」



タカシ「じゃあ、近々関東にでも行くかの。」



アキラ「是非!!!!!」










_____数ヵ月後二人は「ゴウ先輩」と出会う事になる。



これは「アキラの兄貴」と「タカシ帝王」・・・そして「ゴウ先輩」が出会う前の事件。



この数ヵ月後、≪東西スソアゲ合戦≫が行われる事になることはまだ誰も知らなかった。













「君にトルけ!!スピンオフ」





≪タカシとアキラ≫   完。





※この物語はフィクションです。