東京の人は冷たいというのを間近で実感する事件に遭遇した。

20時過ぎ、都内の駅に直結する大通りで27くらいの女性が大学生くらいの男性にからまれていた。
平日8時過ぎから一人歩きの酔っぱらいがいるのだろうか疑問に思ったが。顔を見るかぎりシラフであるように思える。
男性は女性のバッグのバンドにぶらさがるように両手で握りながら
『ねえー!あんただれー?ねえー!あんただれー?』
としきりに大声でわめいていた。多くの人がすれ違ったはずだが目もくれることなくみんな素通りして駅に向かっていた。僕も普通にスルーした。なんかスルーするのが当たり前みたいな空気が漂っていた気がする!なんだか自分も冷たい東京人になったもんだな、と実感した。冷たい東京人の仲間入りに乾杯、「朕!」



まだまだ話がある!


僕がスルーした後ですぐに女性は解放された。そして女性はマジで「えーん」という声を出しながら(涙はながしてない)僕のすぐ近くにいた女性に駆け寄った。僕はこりゃまたたまげた!なんと同伴の女性は友人が変なヤツにからまれていたにもかかわらず、周りに助けを求めることもしないで只々成り行きを見守っていたのだ!から
まれている女性の友人がスルーして、まったくの赤の他人の僕が助けに入って研修中に一着しかないスーツを破られるような結果になっていた事を想像すると、なんだかスルーしてよくなった気分になった。そうして僕は東京になじんでいった...