線路を敷いていく作業はとても大変ですが,
鉄道の輸送量はとても大きいので,
このブラジルでも,鉄鉱石などの鉱物輸送のために大陸内部へ,
さらに,隣国との国境まで線路を伸ばしていきました.
この辺りは,カンポ・グランデからテレノスの間.
ガソリン自動車の普及と
並行して走る自動車道の整備によって,
この線路も,客車の運行はなくなりました.
列車がほとんど通ることのない踏切でも,
一旦停止をします.
カンポ・グランデからボリビア国境に向かう途中.
ミランダにあるインディオ集落に向かう途中の踏切.
10年ぐらい前までは,この線路を客車が走っていました.
鉄道に沿って,人家があるのは,
鉄道は人間が暮らすために必要な"血管”のようなものだから.
おそらく,この線路を取り外すことはないと思います.
この先の鉱山から鉄鉱石を運ぶだけなく,
ボリビア国境で紛争が起きた時に
兵士や物資を輸送するのに必要となるから・・・
地続きの国境を持たない日本では,
理解しにくいことだと思います.