退院後の父の診察に付き添ってきました。
父が入院した病院も、主治医も、夫のときと同じなんですよね。
主治医に再会したときは複雑な思いをしましたが、父の病名は夫とはまったく別のもの。
幸い命に関わることもなく、無事に退院。
いまは通院で対応できるようになりました。
この病院に来るたびに不思議な感覚になります。
2年前。
あの頃は毎日1人でここに通ってました。
夫の顔を見た帰りに休憩スペースで何度泣いたことか。
いまは病院に行く時はいつも家族が一緒です。
両親ときょうだいと。
まるで幼い頃に戻ったかのような基本の4人家族。
でも子どもの頃と違うのは、いまは私が守る側になっているということ。
先日、診察に行ったときに、だいぶ良くなってきた父と手を繋いで病院の売店に行ってきました。
転倒したら困ると思って。
売店までの短い距離だけど、手をつなぐのなんていつぶりだろうか。
父の手は温かくて、昔より少し小さくて、力も弱く感じられた。
昔はこの手に包まれて安心していたのを思い出す。
出張が多くてあまり家にいなかったけど、休日に帰ってくると自転車に乗せて色々なところに連れて行ってくれました。
そんな父と、今度は私が手をつないで歩いてる。
不思議なことに、2年前の悲しい記憶は少しずつ塗り替えられています。
二度と来ないと思っていた病院は、今では家族と過ごす新たな場所となって、新しい記憶が積み重なっています。
夫と過ごした時間を決して忘れるわけではないけれど。
優しい色で塗り替えられて、悲しみや痛みが少しずつ薄らいでいくのを感じています。