今朝、日本までのフライトの中で、2つの映像作品(いずれもアニメ映画)を観た。

それについて、少しでも吐き出しておきたくて、ここに記す。

 

①「この世界の片隅に」

 以前から良い評判を聞いていて、観たかった作品が、たまたま飛行機で観られた。

WW2の広島/呉での日常生活を描いた作品。主人公の女性が、次第に戦争に洗脳されていくのが、観ていて辛かった。そして、それでいて主人公が現代的な考え方(描写)をされているから、尚のこと観ていて辛かった。

 

 この作品に感じたことは2点。

ひとつは、日本の「古き夫婦愛」「古く、少し美しい考え方」を感じた事。

 ろくに知らぬ相手とお見合いで夫婦になり、試行錯誤しながらも相手を信じ支えあうよう尽くす「古き夫婦愛」は、何か心に残った。

 また、戦争なんてまるで無縁、"のほほん"を絵に描いたような主人公が、少しずつ少しずつ、自分の強い意志で戦争に染まっていき、(空襲で右手を失ったにもかかわらず)「まだ左手も両足もある!まだ戦っていけるのに!」と泣いて悔しがるところに、私は美しさを感じた。

 

 

 もうひとつ感じたことは、戦争のもたらす「無力感」さえも「活力」に変えてしまう、ニンゲンの強さ。

与り知らぬ戦争にただ巻き込まれて、親兄弟や子供、自分の利き腕と生き甲斐も失うのに、その後は空虚感しか残らない。

 にもかかわらず、そのどうしようもない逆境の中で踏ん張って生きていく精神力に、なにか心を強く動かされました。

 

 飛行機内で泣くとは思わなかった。純粋に、「観てよかった」と思える作品でした。

最後に息絶えた女性は、やっぱリンさんだったんかな・・・。

 

 

 

②「秒速5センチメートル」

 これは少し古い作品。初恋がいかに消えていくか、そしてそれを乗り越えられるかを描く。

正直、途中から観ていて辛かった。なぜ大人しくくっつけてやれなかったのか??私には、何やらバッドエンドに思えた。

 しかし、だからこそ、男女の考え方の違いや、「なぜ一歩踏み出さない?」と思ってしまうもどかしさ、なにより、悲しくもなにか美しさを感じた。

 ある意味、私が共感できる部分が大きかったのも、観ていて辛い理由。

ま、私の場合は相手の女性が他所に男作ったのが直接の原因であって、その辺はれっきと異なる。同列にはできない。作品に失礼だ。

 

 個人的には、第1話の終わりが、あのような終わりだったのだから、しっかりくっついてほしかったなぁ・・・と思う。

そう描かれなかったということは、現実は歴として描写通りに運ぶものなんだろうなぁ。

だからこそ、初恋の相手と云々ってのが、フィクションで重宝されるのか。

 

 私も、今と違う立場になれば、違う考え方をして、違う結論を導き出すんだろう。

どんな結論を導き出すのか、楽しみ。

 

 

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 しばらく、恋愛ものやアニメ作品は全く触れていなかったので、何やら珍しい成り行きとなった。だからこそ、改めて考えること、自分の不甲斐無さ、儘ならぬことへの嘆きについて、少し考えることができた。

 

 これもまた、私にとって必要なプロセスなのだろう。