鳥巣清典の時事コラム1558「終戦から71年 各地で戦没者追悼」 | 絶対に受けたい授業「国家財政破綻」

鳥巣清典の時事コラム1558「終戦から71年 各地で戦没者追悼」

終戦から71年 各地で戦没者追悼
NHK



終戦から71年を迎える15日、およそ310万人の戦没者を追悼し、平和について考える集会や催しが全国各地で開かれます。

このうち、東京の日本武道館では政府主催の全国戦没者追悼式が開かれ、戦争で亡くなった人の遺族などおよそ6600人が参列する予定です。
式典では、安倍総理大臣が式辞を述べ、正午の時報にあわせて全員で1分間の黙とうをささげます。そして、天皇陛下がおことばを述べられたあと、参列者が式壇に菊の花を手向けて、およそ310万人の戦没者を追悼します。
終戦から71年を迎え遺族の高齢化は進み、参列を予定している遺族のおよそ8割は71歳以上となっています。
このうち戦没者の妻はこれまでで最も少ない7人で、最年長の101歳の女性はフィリピンのレイテ湾で戦死した夫のために東京・多摩市から家族に付き添われて参列する予定です。
また、去年に続いて、ことしも戦争の体験を伝えていこうと、すべての都道府県から18歳未満の若い世代合わせて124人が式典に参列するということです。
15日はこのほかにも、遺族の団体や自治体が式典を開くなど、戦没者を悼み平和について考える集会や催しが全国各地で開かれます。

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PS①

『永遠平和のために』を著したのはカント(1724~1804)。

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1、カントの生きた18世紀のヨーロッパは、文字通り戦争に明け戦争に暮れた。この時代の戦争の特徴は、人格(皇帝や王など)でなく(国家)が前面に出てきたこと、また多くの戦争が二国間ではなく国際戦争だったことである。
 諸国は、領土拡大や勢力拡張を<国家利益>ととらえ、その観点から陰謀や政略をめぐらし、国家間で合従連衡を繰り返したのだった。

2、カントは現実主義者だった。その人間観はかなり悲観的。人間はもともと道徳を備えているとも、道徳的に完成できるとも言っていない。「人間は邪悪な存在である」というのが、カントのそもそもの出発点。

 国債の発行によって戦争の遂行が容易になる場合には、権力者が戦争を好む傾向とあいまって(これは人間に生まれつきそなわっている特性のように思える)、永遠平和の実現のための大きな障害となるのである。<=人間にはもともと戦争を好む傾向があるので、国債を発行していくらでも金がてに入るようになると、その傾向に火がついて軍備をどんどん拡張し、しまいには戦争をはじめてしまう。>

3、ともに暮らす人間たちのうちで永遠平和は自然状態ではない。自然状態とはむしろ戦争状態なのである。つねに敵対行為が発生しているわけではないとしても、敵対行為の脅威がつねに存在する状態である。

4、だから平和状態は新たに創出すべきものである。敵対行為が存在していないという事実は、敵対行為がなされないという保証ではない。この保証はある人が隣人にたいして行うものであり、これは法的な状態でなければ起こりえないものである。そしてある人が平和状態の保証を求めたのに、隣人がこの保証を与えない場合には、その隣人を敵として扱うことができるのである。

5、永遠平和を保証するのは、偉大な芸術家である自然、すなわち(諸物を巧みに創造する自然)である。自然の機械的な流れからは、人間の意志に反してでも人間の不和を通じて融和を作りだそうとする自然の目的がはっきりと示されるのである。
(*参考資料=NHKテキスト『100分de名著』)

【鳥巣注】

 戦争は人間の本質と関わるだけに、戦争を過去のものとはせず、常に「戦争とは何か」「平和とは何か」と問い続ける姿勢は大切だと思っています。


PS②

 お盆。
 昨日、お墓に参りました。
 福岡から親戚が2人。息子が、彼女を連れて参加。
 「息子の彼女」は、話には聞いていたのですが、会うのは初めて。親戚の者は「清楚で可憐で、お上品なお嬢さんでしたね」とのメールを後で送ってくれました。私も好印象でした。別れ際に「おとうさんもお身体を大切にしてください」--そう呼ばれるのは初めての経験。
 早速プリント。彼女を囲んだ集合写真を机から見えるところに置きました。