鳥巣清典の時事コラム1623「法名 釋 芳徳」 | 絶対に受けたい授業「国家財政破綻」

鳥巣清典の時事コラム1623「法名 釋 芳徳」

 故・内藤芳徳氏のお通夜~葬儀式、告別式が終わりました。防水の会社に勤め、「仕事人間だった」という評価の一面、「宴会になると芸を披露するのが大好きだった」。ビール好きで煙草好き。寂しがり屋で人間好き。そんな人間味あふれるキャラクターが愛されたのでしょう、親戚縁者はもちろんのこと、会社、自治会の参列者の間からは涙とともに号泣する声が聞こえました。
「よしのっちゃん、ありがとう」ーー私の別れの言葉でした。

 芳徳さんを語るにおいて、”育ての親”のお柳さんを忘れる訳にはいきません。私の祖父の弟の奥さんなのですが、子どもを6人産み育てました。次女の子どもが芳徳さん。ところが芳徳さんが小さい頃に父親が亡くなり、結果からいうと、お柳さんは芳徳さんを”養子”として引き取ります。芳徳さんは「木下」姓から「鳥巣」姓となり引っ越して来て---後にお母さんの再婚によりさらに「内藤」姓に変わりますがーーこの頃に私とも出会います。

 ”育ての親”お柳さんという人は、気風がよくて、しかも篤志家でした。子どものひとり外海(とのみ)さんという人も本当に優しい人で、私にとっては忘れられない心の支援者でした。私はその家を「西町」と呼んでいましたが、威厳のある”本家の長男の家”とは違った気さくな空気が漂っていました。この西町の家ーー道を隔てた真迎えなのですがーーに遊びに行くとホッとする団らんがあったものです。私の祖父・長男清一にそっくりの次男二郎さんは、甲斐甲斐しく動くお柳さんを微笑み見ながら黙って座っていたものです。
 芳徳さんが、みんなから愛されるようなキャラを育んだ理由の中にはお柳さんおばさんの影響が少なからずあったと私は思っています。














       法名



      釋 芳徳







 
【法名】
Ⓠなぜ戒名とは言わずに法名なのでしょう?
Ⓐ浄土真宗は厳格な規律である戒律を授かる教えではないからです。必ずすくい浄土へ迎えとるという阿弥陀仏のはたらきを「法」と呼び、その法のなかに生かされる私たちがいただく名前であるので「法名」というのです。出家せずに浄土真宗の教えのもとに社会生活を営む仏教徒としての名前です。

出典本願寺Q&A|浄土真宗本願寺派 本願寺(西本願寺)

【浄土真宗(じょうどしんしゅう)】
日本の仏教の宗旨のひとつである。鎌倉時代初期の僧である親鸞が、師である法然によって明らかにされた浄土往生を説く真実の教えを継承し展開させる。(ウィキペディア)