鳥巣清典の時事コラム1608「消費増税再延期 首相があすにも正式表明へ」 | 絶対に受けたい授業「国家財政破綻」

鳥巣清典の時事コラム1608「消費増税再延期 首相があすにも正式表明へ」

消費増税再延期 首相があすにも正式表明へ


自民党の谷垣幹事長は、党の役員連絡会で、来年4月の消費税率の引き上げを2019年・平成31年10月まで2年半、再延期することについて、来月1日にも安倍総理大臣が正式に表明する見通しを示したうえで、党内の速やかな意見集約に向けて協力を要請しました。

この中で、谷垣幹事長は、来年4月の消費税率の引き上げについて、安倍総理大臣から、G7伊勢志摩サミットでの議論なども踏まえ、2019年10月まで2年半再延期する方針が示されたことを報告しました。
そして、谷垣氏は、今の国会の会期末の来月1日にも、安倍総理大臣が記者会見して、正式に表明する見通しを示しました。
そのうえで、谷垣氏は、「党が一致結束して、参議院選挙に臨む態勢を作ることが必要だ」と述べ、党内の速やかな意見集約に向けて協力を要請しました。一方、高村副総裁は、民進党など野党4党が、安倍内閣に対する不信任決議案を提出することについて、「不信任決議案は粛々と否決して、参議院選挙に勝てる態勢を早急に作っていきたい」と述べ、速やかに衆議院本会議で否決する方針を確認しました。

首相「与党で調整している」

安倍総理大臣は閣議の後の閣僚懇談会で、G7伊勢志摩サミットやアメリカのオバマ大統領の広島訪問について説明するとともに、来年4月の消費税率の引き上げを2019年・平成31年10月まで2年半、再延期することについて、「今、与党で調整していただいている」と述べ、与党内の調整を急ぐ考えを示しました。


麻生氏「個人消費伸ばすため増税再延期も選択肢」

来年4月の消費税率の引き上げを安倍総理大臣が2019年(平成31年)10月まで2年半、再延期する考えを示していることについて、麻生副総理兼財務大臣は閣議のあとの会見で「個人消費を伸ばすために再延期が1つの選択肢ということに反論しない」などと述べ容認する考えを示しました。

この中で麻生副総理兼財務大臣は来年4月の消費税率の引き上げを再延期することについて、「政府・与党内で調整されており、安倍総理大臣が最終的に判断する」としたうえで「日本経済でいちばんの問題はGDP=国内総生産の6割を占める個人消費が伸びていないことだ。個人消費を堅調に伸ばすために消費税の再延期が1つの選択肢だということは反論しない」と述べ、再延期を容認する考えを示しました。
そのうえで麻生副総理は「財政再建を諦めているわけではない。基礎的財政収支=プライマリーバランスについても最大限努力する姿勢に変わりはない」と述べ、今の財政健全化目標を踏まえ財政の立て直しに取り組む考えを示しました。

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PS

 
友人の経営者が「麻生太郎の話をYouTube で見ると面白いよ」と勧めてくれました。著書は何冊か読んでいたのですが、映像はありませんでした。たしかに面白くて、2時間ちかく見続けました。

「麻生太郎」の画像検索結果

 最後に三橋貴明氏との”元気対談”を見て、友人が何故視聴を勧めてくれたかが分かるような気がしたものです。
 私はその夜に電話を入れました。「面白かった。同じ福岡だし好きだよ。ただ、ポイントがある。麻生氏が言っている。『アベノミクスに反対する勢力は、”経済成長は出来ない”という前提に立っている』ーーと。そこがポイント。俺も日本人として”日本はまだやれる。成長できる”と思いたい。思いたいけれど、アベノミクスをやっても実質成長率は0%。そこにカンフル剤を打って何とか奮い立たせようとしている」
 すると、電話口の友人が言いました。
「そうなんだよ。東京は人口が1300万人もいる
東京、神奈川、千葉、埼玉の東京圏の人口は、5年前と比較して50万人も増加。3613万人となり、総人口の4分の1以上を占めているというからビジネスも出来る。地方はどんどん人口が減っていく。少子化高齢化の影響は続いていく。商売が成り立たない。疲弊していくばかり・・」

 私は添えました。
「麻生さんがこうも言っているーー『先を読めないと駄目』。現実は国内になかなか投資をしようとはしない。多くの経営者が同じような考えを持っているのじゃないか?」
 電話を切ってから虚しさも過ったのでした。

 私の祖父は地方の政治家でしたがーー麻生氏を見た後は特にーー私のDNAにはその素質は希薄のようです。