鳥巣清典の時事コラム1603「伊勢志摩サミット開幕前に 今夜 日米首脳会談へ」 | 絶対に受けたい授業「国家財政破綻」

鳥巣清典の時事コラム1603「伊勢志摩サミット開幕前に 今夜 日米首脳会談へ」

サミット 世界経済に関する首脳宣言の原案明らかに

G7伊勢志摩サミットで最大のテーマとなる、世界経済に関する首脳宣言の原案が明らかになりました。「経済成長、雇用創出および信認を強化するため機動的に財政戦略を実施し、構造政策を果断に進めることに関し、協力して取り組みを強化することの重要性に合意する」として、財政出動を含め、G7が協調して世界経済の成長に貢献する姿勢を打ち出しています。

原案によりますと、世界経済の状況について、「世界的な回復は継続しているが、成長は依然として緩やかで、かつ不均衡であり、世界的な見通しに対する下振れリスクが高まってきている」としたうえで、「われわれは、適切な政策的対応を適時に講じなければ、通常の経済循環を超えて危機に陥る危険があることを認識する」としています。
そして、「われわれは、必要に応じて短期的および長期的な成長を支えるため強固な政策的対応を講じる用意がある」としたうえで、「強固で、持続可能な、かつ均衡ある成長を達成するためのわれわれの取り組みを強化することに対する3本の矢のアプローチ、すなわち相互に補強し合う財政上、金融上および構造上の政策の重要な役割を再確認する」としています。
さらに、「われわれは、強じん性を高め、債務残高の対GDP比を持続可能な道筋に乗せることを確認しつつ、経済成長、雇用創出および信認を強化するため機動的に財政戦略を実施し、構造政策を果断に進めることに関し、G7が協力して取り組みを強化することの重要性に合意する」として、財政出動を含め、G7が協調して世界経済の成長に貢献する姿勢を打ち出しています。
ただ、この原案のうち、世界経済の現状認識を巡って「悲観的すぎる」などといった指摘も出ていることから、G7各国は、首脳間の討議を踏まえて最終調整を行うことにしています。

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伊勢志摩サミット開幕前に 今夜 日米首脳会談へ

G7伊勢志摩サミットが26日に開幕します。これを前に、安倍総理大臣は25日夜、アメリカのオバマ大統領との日米首脳会談に臨み、サミットの成功に向けて、世界経済やテロ対策などで日米間の協力を確認するほか、沖縄県でアメリカ軍関係者が逮捕された事件を受けて、実効性のある再発防止策を求めることにしています。

安倍総理大臣が議長を務め、日本では8年ぶりのサミットとなる、G7サミット、主要7か国の首脳会議「伊勢志摩サミット」は、三重県志摩市の賢島で26日から2日間の日程で行われます。
開幕を前に、25日夕方、イギリスのキャメロン首相が愛知県の中部空港に到着し、このあと、アメリカのオバマ大統領らG7各国の首脳らが次々と到着する予定で、サミットは、安倍総理大臣が26日午前、伊勢神宮で各国の首脳を出迎えて開幕します。
安倍総理大臣は25日午後、伊勢神宮を私的に参拝したあと、サミットが行われる志摩市のホテルに入り、25日夜、アメリカのオバマ大統領との日米首脳会談に臨むことにしています。
会談で両首脳は、サミットの成功に向けて、主要なテーマとなる世界経済やテロ対策などで日米間の協力を確認するなど、最終的な調整を行うことにしています。また、安倍総理大臣はオバマ大統領に対し、沖縄県でアメリカ軍関係者が逮捕された事件を受けて、実効性のある再発防止策を求めることにしています。
一方、26日から始まるサミットでは、テーマごとに5つのセッションが開かれ、世界経済の持続的な成長やテロ・難民問題への対応に加え、シリアや南シナ海などの地域情勢などについて意見が交わされ、27日に討議の成果を盛り込んだ首脳宣言が発表されることになっています。

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