鳥巣清典の時事コラム1601「流れは忘れる。フィガー1つ1つを覚えなさい。覚えたら忘れない」 | 絶対に受けたい授業「国家財政破綻」

鳥巣清典の時事コラム1601「流れは忘れる。フィガー1つ1つを覚えなさい。覚えたら忘れない」

 今月のワルツの踊りの中に2点改善の余地があるところを感じています。1つは「ヘジテーション~レフトホイスク~コントラチェック~シャッセナチュラルターン」の一連のフィガーの動き。
~~~~~~~~~~~~~~~
【ダンス用語】

いくつかのステップを連続させたものがフィガー.
いくつかのフィガーを順番に構成したものがルーティン.
そしていくつかのルーティンを組み合わせたものをアマルガメ-ション
~~~~~~~~~~~~~~~

 とくに「レフトホイスク」から「コントラチェック」のカウント。あるいは「コントラチェック」から「シャッセナチュラルターン」のカウント。ここは次の自由練習で先輩に指導を仰ぐことにします。

 また「クイックオープンリバース~ハイホバー~セイムフットランジ~ネックチェンジ」も自由練習で女性にパートナーをお願いして確認する必要があります。レッスン後に会長に補修として教わったフィガーなので、会長にまたチェックをしてもらおうと思います。

 前回は、総会が開かれて、レッスン後の補習がありませんでした。当然、新たなフィガーについての練習には生煮えの部分があります。ここもしっかり復習をしておく必要があります。
「流れで覚えても、流れは変わるから忘れてしまう。ひとつ、ひとつを覚えていくこと。一旦覚えてしまえば忘れない」
 前回、K先生の言葉です。
 まさに、これが理想ですねえ~。


 先週、先輩のE氏の誘いもあり、久しぶりにパーティーに参加。E氏曰く「前より、踊り込みをするようにはなった」との評価。前回に比べると尻込みをする割合が減ったという訳です。
 私自身は、帰宅してから自己反省。「なぜ踊れないのか?」がテーマ。パーティでは、私と同じくらいのキャリアの女性が結構いました。例えばワルツーー現在練習中なのである程度踊れるだろうとの自信はあったのですがーー重い! 後にある人が言いました。「初めての相手では、果たしてこの男性は右に動くのか左に動くのかさえも分からない。それじゃ、相手も身を硬くするはず」--その通りです。振り返れば、サークルではろっ骨を当てて踊っているから相手の動きも分かるのに、気が付けば踊っているうちに身体が離れていた。
 そして、ホールの大きさには慣れているはずなのに、途中で???? ワルツを踊り始めたのに、いつのまにかベーシックの流れすらもすっ飛んでいく。まさに経験の浅い者が陥りやすいパターンそのもの。

 
テレビを見ていたら、水泳競泳の池江璃花子選手がインタビューに答えていました。

「池江璃花子」の画像検索結果

「泳ぐ間のストローク、息遣いなど全てをイメージトレーニングをしてからオリンピック等大会には臨みます」
 さらに、心臓外科医の須磨久善氏も、
「心臓手術の前には、トラブルも含めあらゆる可能性を考えて、手術の段取りを細かくイメージする」
(5月21日NHKEテレ『スイッチインタビュー×井上道義』)
 片や水泳選手、片や心臓外科医と職種は違っても、必ず緻密なイメージを構築してから事にあたるという共通項があったのです。私も地方に事件取材などに行くときは、新幹線の中で新聞記事を読みながら動線をイメージしていた事を思い出します。

「須磨久善」の画像検索結果

 私もいつかは踊るホールの角から角までを映像化し、「踊り切れる」とのイメージトレーニングをしてからパーティに参加する日が来ればーーと思った次第でした。
 つまりは現在、いかに自分がビギナーのレベルにあるかという事です。
 ただ、意外なことも起こりました。パーティでルンバを踊り終えたら、ひとりの白髪の男性が走って来てこう言ったのです。「個人レッスンを受けているのですか? あなたの踊りは素晴らしい。前途洋洋ですよ」。どうやらダンスサークルの先生らしいのですが、いくら私が否定しても取り消さない。一体全体、何の間違いが起こったのか、不思議な出来事でした。

********

PS①

 作家の西村眞氏から送られてきた『ボスの遺言』(青志社)。

西村眞

 あまりにもの痛快で劇的な人間ドラマだったので「あれは本当の話なんですか?」という好奇心は拭えません。西村氏の口から「8割は本当」と聞いて、”凄い人がいたんだな”と改めて実感。
 77歳の西村氏、「次は明治もので2~3書きたいものがある」と抱負を語りました。「ある人物を描きながら、時代を描きたいね」。”ボス”こと丸元叔生氏に負けないパワーの持ち主です。
 話の中に何度も「トルーマン・カポーティの『冷血』」が出てきます。一家殺人事件を5年の取材をかけてまとめたもので、ノンフィクション・ノベルの最高峰といわれる作品ですが、西村氏の目標のようです。

      「トルーマン・カポーティ」の画像検索結果
 西村氏からは「鳥巣君も書くべきだよ」と言われましたが「いえ、もう私は引退です。長(西村氏の『
BIGtomorrow 』編集長時代の私たちの呼び方です)の書く本の愛読者に徹します」。

 実は現在、このブログで発表する予定のインタビュー原稿を書いているのですが、この1か月一進一退・・本なぞとてもとても。ある時期からはダーッと猛スピードになるのですが、意を決するまではナメクジが這うようにヌラ~リクラ~リーー昔からそんな傾向はありました。今回はいくらブログとはいえ慎重さも要するものでプレッシャーもあります。インタビュー相手とも、様々な見地からゆっくりと検討してみるつもりです。

 そして西村氏は私が送った拙著『絶対に受けたい授業「国家財政破綻』」のある個所についてこうコメント。「堀江貴文氏との対談なんかを読むと、やはり小説を書く人だなと思うね」。
 私の故郷「栁川」について触れているのですが、西村氏の目を通すと、私の文章には”栁川”という土壌が醸し出す何かが見えるのかもしれません。いま振り返れば、たしかにライターとしては”栁川”という産土(うぶすな)のお世話になった気がします。
 ただし私は、やっぱりノンフィクションの人間だと思っています。
 簡単に言えば、虚構の中に真実を見出す作業よりも執着心が数倍増すからです。取材行為に象徴されますが、不可解な謎に対して出来事の断片を拾い集め、考えながら、かつ足を使ってより真実に近付いて行く---そんな人間臭い作業過程そのものが好きだからでしょう。「スッポンの鳥巣」と言われた時代もありました。仕留めなくてはいけない獲物を逃がした記憶はほとんどありません。

 でも、国家あっての私ですーー。