五十嵐元財務副大臣インタビュー⑨「政府部門から受取る受益と負担の世代間格差は1億円余」 | 絶対に受けたい授業「国家財政破綻」

五十嵐元財務副大臣インタビュー⑨「政府部門から受取る受益と負担の世代間格差は1億円余」

五十嵐文彦・元財務副大臣インタビュー。
ーー今、何が起きているのか? これから何が起ころうとしているのか?--⑨

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政府部門から受取る受益と負担の世代間格差は1億円余

鳥巣
 政府部門から受け取る受益と負担の世代間格差は、おカネに換算すると1億円以上だという話もありますね。
五十嵐
 もうちょっとになってるでしょうね。

【鳥巣注】
<ある時点において、20代とか30代とか50代といった世代ごとに、その生涯において、医療・介護などの社会保障や、そのほかの公共サービスを通じて、政府部門から受ける受益と、税金や社会保険料のかたちで政府部門に対して支払う負担を推計する。こうした手法を用いて内閣府が「平成17年度 年次経済財政報告」で示した図を参考に、筆者が作成(中略)。これによると、60歳以上の世代の純負担はマイナスで、約4000万円の得(受益超過)、50歳代は約990万円の得(受益超過)がある。それに対して、それ以降の世代の純負担はプラスで、将来世代は約8300万円の損(支払超過)となっている。
 したがって、60歳以上の世代と将来世代とのあいだには、差し引き1億2000万円以上の世代間格差が生じていることになっている。これは、ふつうのサラリーマンの生涯賃金を2億円とすると、約6割に達する格差である>(小黒一正著『アベノミクスでも消費税は25%を超える』)


70歳以上は逃げ切り、以下は自分の首を絞めていく


鳥巣
 いま70歳以上の方との比較では歴然・・。
五十嵐
 いま70歳以上の人は、完全に逃げ切っているという感じですよね。だから、うちの義理の父なんかは、銀行勤めでしたから悠々ですよね。若い人たちとの差は、相当なものがあると思います。
鳥巣
 僕も60歳代半ばになってきましたけど、段々今度は自分がお世話になる年齢になってくるじゃないですか。医療費、介護費など社会福祉等々・・。そうすると自分が保守的になっていくのがもう見えている(苦笑)
五十嵐
 そうです。
鳥巣
 今度は医療費を使う側になっていく。
五十嵐
 私なんかも年金が極めて少ないですから。議員年金が途中でなくなりましたんで、私は極めて低い。貧しい生活をしていますよ(苦笑)
鳥巣
 だから、あんまりこういう話をしていると、時々ふっとね・・自分の首を絞めることになりかねないなと思ったりもします。
五十嵐
 締めてるんですよ(苦笑)。自分の首を絞めてるんですよ。

日本の運命は”経済”ー基本的には神頼み&中国頼み?


鳥巣
 今日の先生の話を聞いて。・・何とかなるんですかね?
五十嵐
 いやあ、基本的には経済ですから、神頼みたいなところがありますよね。要するに中国リスクとか今のヨーロッパのリスクとかがうまく解決されるという事でないと日本は成り立たない。
鳥巣
 朝のテレビ番組に『時事放談』(TBS系)。仙谷さんも盛んに「中国リスクは時期の問題だ」と盛んにおっしゃってましたが・・。



五十嵐
 僕はあまり見てないんですが、それはあると思います。中国がいまだに6%成長、7%成長になったと大騒ぎしている訳ですから。8%なんてある訳ないし、7%だって背伸びしていると思いますよ。そろそろ5%くらいになって最終的には3%、さらには1%というレベルになり始める時期。今、5%でも不思議はないと思います。


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