鳥巣清典の時事コラム1580「タンゴの鉄則=肩(かた)は踵(かかと)にコネクトする」
タンゴ
YouTubeでタンゴを検索してみました。
『タンゴの鉄則~三輪嘉広・知子組』
■基本編①「肩(かた)は踵(かかと)にコネクトする」
(男性)
タンゴの中で肩はずっと踵(かかと)につながっています。肩から真下に踵を持つような感覚で押さえています。左も押さえてます。回るときもこの肩が踵につながったまま踵でこの肩が回る意識で回転します。
動きはじめると、どうしても肩と踵がつながらなくなる。踊っているなかで肩の方がどうしても踵と外れてしまっている。こういう状態というのが、非常にバランスが崩れて、相手のバランスを崩してしまっている。これが良くない。必ず肩は踵につなげていく、コネクトしていく。これを意識してずっと踊ることが大切です。
自分の肩をうしろに置いたまま歩きます。男性が肩のうしろに手を当てて、女性が(その手の代わりに)サポートして持つ。このままで踊ります。これが自由に踊ってしまうと、どうしても肩がすべってしまう。肩と身体がズレてしまいやすい。
自分の肩から手が伸びて踵を押さえているーーこの意識をずっとずっと保って踊ってください。
(女性)
女性も同じく肩から股(もも)にぴしっとつながっている意識で。そして男性はちょっと女性の肩を持ってサポートして踊ります。
悪い例=組んだときに女性が自分から自分の肩から離れていってしまう。こうすると2人の関係がルーズに遊んでしまう。必ず肩は踵にコネクトする意識を忘れないで踊るようにします。
左肩も右肩も常に踵にコネクト、つながっている意識で気を付けて下さい。肩はとにかく踵にコネクトする―ータンゴを踊っている間、ずっと忘れないで気を付けて下さい。
■基本編②「左と右の力は均等」
タンゴの中で組んだときの力は左右同じではないんです。ところが左のエネルギーと右のエネルギー。これを均等にしておかなければならないという原則があります。
自分を中心にして右の方に引っ張る。左の方に引っ張る。この手の位置は変わっても、自分の中で左と右は均等に引っ張っている。そして、この均等をいつも崩さない。
相手がどうしてもポジションを変えようという時とか、左右の均等を乱して踊っている非常に多い。ところが、左右均等にして保っておくと形がクリアに踊ることが出来ます。
良い練習方法を教えます。ゴムチューブを使います。手の位置は均等でなくても、左右に引っ張る力、これを均等にします。例えばクローズド・プロムナード。いつも左右対称に均等に引っ張りながら踊ります。
左右均等に引っ張っていないと乱れてしまう。これが非常に良くありません。ヒモが無くても左右均等に引っ張った意識で踊ります。右と左のバランスが崩れることによって2人のポジションが乱れてしまう。そうならないように常に左右を均等に保っていられるようにしてみて下さい。
どんなステップも左右均等です。
■基本編③「内股と脇で軸を作る」
タンゴを踊るときに2本の軸があります。左足の内側の股関節の線と右足の内側から内股~関節を通る線。常に2本の軸、ここが大事。右の軸があって、左の軸があって。常に右と左の内股から脇への軸を意識することが大切です。
ただ、いくら軸を意識しても、軸が揺れてしまう乱れてしまう人が非常に多い。こういう時の、軸にしっかりした作り方をご紹介します。
軸の作り方=まず左足に男性は立ちます。そして相手のパートナーの方に内股と脇を揉むように押さえてもらう。弱いと崩れてしまう。1ミリも動かないように、崩れないようにピシッと留めておく。押されても、ぐーっと押されるのを我慢する。そうすると内側にぴしっと、抑える軸の力が入ります。そうすると一緒に踊ったときに軸がぴしっとする。
左と右、同じ人というのは少ない。どちらかの方が極端に弱い人が非常に多い。弱い足の方に乗った時にどうしても崩れる。ですから軸を安定させると、いつもと比べて踊った感じが全然違うなというふうに感じる人が多い。
【鳥巣注】
昨年11月~12月ワルツをやっている最中、「こんなに左足が弱いのか」と実感して、つま先立ちを繰り返した時期がありました。現在はタンゴですからつい忘れがち。左足トゥ(つま先)で立つ練習も継続しなければなりません。
軸をしっかりした状態で踊ると軸を崩さないで踊ることが出来ます。軸がないと、いろんなアクションをした時にズレてしまう。これがタンゴの安定感を作れない原因に。しっかりと内股と脇で軸を強化する。これによってタンゴが劇的に素晴らしく変わります。
~~~~~~~~~
◆ステップ編「ヴェニーズ・クロス」
○男性のポイント
ここでも「内股と脇で軸をつくる」を使います。そして右足に乗ります。ここで内股と脇で軸をつくり乗ります。しっかり軸をつくりながら次のステップーークロード・フィニッシュに入ります。
いつも軸を作りながら、その軸をきちんと保ちながら移動していく。これがスムーズに踊るポイントになります。とくに左足から右足に内股からずっと足が回ります。ここで内股と脇のぴしっとポイントを押さえて、そして左足の足だけが回っていきます。
悪い例=足と上半身が同時に同じだけ回転しているとぴょこぴょこなってしまう。
ですからスライドしていくような動き。内側から押さえて、足だけが回ってきます。内股で軸を作って、左の軸がスライドしていく。そして内股から押さえて、足だけがかわる。
上半身をスライドさせる意識で、足と上半身の時差を作ります。
○女性のポイント
「左と右の力は均等」を意識します。QQーーとくに、ここのところ。そしてQQS。クローズする時も必ず左右の力を均等にして下さい。
弱くなってしまう原因として、QQと左の引っ張る力が弱くなるケースが多くなっています。QQSーーこの時に左の力が弱くなってしまう方が多いので気を付けて下さい。
悪い例=QQと・・左右の力が均等でない場合、相手に力がとられてしまう。スピードがかかればかかるほど、男性が中の方へ入ってしまいますので、それに気を付けて踊って下さい。
男女ともに前に進む事に気を取られ、それを保とうとすると、自分の中心に対して左右対称にぴしっと張る意識が薄れてしまう。左右の力を保つ意識を忘れないで下さい。非常によく使うステップですので、しっかり練習してみて下さい。
YouTubeでタンゴを検索してみました。
『タンゴの鉄則~三輪嘉広・知子組』
■基本編①「肩(かた)は踵(かかと)にコネクトする」
(男性)
タンゴの中で肩はずっと踵(かかと)につながっています。肩から真下に踵を持つような感覚で押さえています。左も押さえてます。回るときもこの肩が踵につながったまま踵でこの肩が回る意識で回転します。
動きはじめると、どうしても肩と踵がつながらなくなる。踊っているなかで肩の方がどうしても踵と外れてしまっている。こういう状態というのが、非常にバランスが崩れて、相手のバランスを崩してしまっている。これが良くない。必ず肩は踵につなげていく、コネクトしていく。これを意識してずっと踊ることが大切です。
自分の肩をうしろに置いたまま歩きます。男性が肩のうしろに手を当てて、女性が(その手の代わりに)サポートして持つ。このままで踊ります。これが自由に踊ってしまうと、どうしても肩がすべってしまう。肩と身体がズレてしまいやすい。
自分の肩から手が伸びて踵を押さえているーーこの意識をずっとずっと保って踊ってください。
(女性)
女性も同じく肩から股(もも)にぴしっとつながっている意識で。そして男性はちょっと女性の肩を持ってサポートして踊ります。
悪い例=組んだときに女性が自分から自分の肩から離れていってしまう。こうすると2人の関係がルーズに遊んでしまう。必ず肩は踵にコネクトする意識を忘れないで踊るようにします。
左肩も右肩も常に踵にコネクト、つながっている意識で気を付けて下さい。肩はとにかく踵にコネクトする―ータンゴを踊っている間、ずっと忘れないで気を付けて下さい。
■基本編②「左と右の力は均等」
タンゴの中で組んだときの力は左右同じではないんです。ところが左のエネルギーと右のエネルギー。これを均等にしておかなければならないという原則があります。
自分を中心にして右の方に引っ張る。左の方に引っ張る。この手の位置は変わっても、自分の中で左と右は均等に引っ張っている。そして、この均等をいつも崩さない。
相手がどうしてもポジションを変えようという時とか、左右の均等を乱して踊っている非常に多い。ところが、左右均等にして保っておくと形がクリアに踊ることが出来ます。
良い練習方法を教えます。ゴムチューブを使います。手の位置は均等でなくても、左右に引っ張る力、これを均等にします。例えばクローズド・プロムナード。いつも左右対称に均等に引っ張りながら踊ります。
左右均等に引っ張っていないと乱れてしまう。これが非常に良くありません。ヒモが無くても左右均等に引っ張った意識で踊ります。右と左のバランスが崩れることによって2人のポジションが乱れてしまう。そうならないように常に左右を均等に保っていられるようにしてみて下さい。
どんなステップも左右均等です。
■基本編③「内股と脇で軸を作る」
タンゴを踊るときに2本の軸があります。左足の内側の股関節の線と右足の内側から内股~関節を通る線。常に2本の軸、ここが大事。右の軸があって、左の軸があって。常に右と左の内股から脇への軸を意識することが大切です。
ただ、いくら軸を意識しても、軸が揺れてしまう乱れてしまう人が非常に多い。こういう時の、軸にしっかりした作り方をご紹介します。
軸の作り方=まず左足に男性は立ちます。そして相手のパートナーの方に内股と脇を揉むように押さえてもらう。弱いと崩れてしまう。1ミリも動かないように、崩れないようにピシッと留めておく。押されても、ぐーっと押されるのを我慢する。そうすると内側にぴしっと、抑える軸の力が入ります。そうすると一緒に踊ったときに軸がぴしっとする。
左と右、同じ人というのは少ない。どちらかの方が極端に弱い人が非常に多い。弱い足の方に乗った時にどうしても崩れる。ですから軸を安定させると、いつもと比べて踊った感じが全然違うなというふうに感じる人が多い。
【鳥巣注】
昨年11月~12月ワルツをやっている最中、「こんなに左足が弱いのか」と実感して、つま先立ちを繰り返した時期がありました。現在はタンゴですからつい忘れがち。左足トゥ(つま先)で立つ練習も継続しなければなりません。
軸をしっかりした状態で踊ると軸を崩さないで踊ることが出来ます。軸がないと、いろんなアクションをした時にズレてしまう。これがタンゴの安定感を作れない原因に。しっかりと内股と脇で軸を強化する。これによってタンゴが劇的に素晴らしく変わります。
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◆ステップ編「ヴェニーズ・クロス」
○男性のポイント
ここでも「内股と脇で軸をつくる」を使います。そして右足に乗ります。ここで内股と脇で軸をつくり乗ります。しっかり軸をつくりながら次のステップーークロード・フィニッシュに入ります。
いつも軸を作りながら、その軸をきちんと保ちながら移動していく。これがスムーズに踊るポイントになります。とくに左足から右足に内股からずっと足が回ります。ここで内股と脇のぴしっとポイントを押さえて、そして左足の足だけが回っていきます。
悪い例=足と上半身が同時に同じだけ回転しているとぴょこぴょこなってしまう。
ですからスライドしていくような動き。内側から押さえて、足だけが回ってきます。内股で軸を作って、左の軸がスライドしていく。そして内股から押さえて、足だけがかわる。
上半身をスライドさせる意識で、足と上半身の時差を作ります。
○女性のポイント
「左と右の力は均等」を意識します。QQーーとくに、ここのところ。そしてQQS。クローズする時も必ず左右の力を均等にして下さい。
弱くなってしまう原因として、QQと左の引っ張る力が弱くなるケースが多くなっています。QQSーーこの時に左の力が弱くなってしまう方が多いので気を付けて下さい。
悪い例=QQと・・左右の力が均等でない場合、相手に力がとられてしまう。スピードがかかればかかるほど、男性が中の方へ入ってしまいますので、それに気を付けて踊って下さい。
男女ともに前に進む事に気を取られ、それを保とうとすると、自分の中心に対して左右対称にぴしっと張る意識が薄れてしまう。左右の力を保つ意識を忘れないで下さい。非常によく使うステップですので、しっかり練習してみて下さい。