鳥巣清典の時事コラム1565「”反対の力”を利用してスローらしくダイナミックに踊る」 | 絶対に受けたい授業「国家財政破綻」

鳥巣清典の時事コラム1565「”反対の力”を利用してスローらしくダイナミックに踊る」



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 現在、「
リバースウエーブ~バックフェザー~バックスリーステップ」というバック・ステップをレッスン中。
 図書館で借りた『ダンスビュ』(2015年4月号)の付録DVDを見ました。「統一全日本ボールルームチャンピオン庄司浩太・庄司名美組によるスローフォックス」。その中にバック・ステップの方法に参考になる点がありましたので記録しておきます。

■テーマは、”反対の力”の利用
❶フェザーステップはスローをやるうえで、いちばん初めに習うステップで本当に基本的なステップです。3歩歩くだけ、4歩歩くだけと言ってしまえば簡単のようですが、その中には大変難しい要素がたくさんあります。テーマは、反対の力を利用してスムーズにスローらしく、そしてダイナミックに踊ろう。”反対の力”とはーー重力に対して立っている。立っているという事は、下に引っ張られる力(引力)に対して自然と上に伸び上がる力がある。反対の力があるから自分の中でバランスを保って立っている事ができる。
 ダンスというのは、歩く事の応用から出来ています。その歩く中にライズ(伸び上がる)、フォール
重力によって無意図的に落ちる)、スイング(揺らす・振る)、ターン(回転する・方向を変える)、スウェイ(ボディの傾き)など非常に歩く要素を強調したような動きがあります。その動きの体の中で、「前と後ろ」、「上と下」、「右と左」といった反対の力を意識する事でバランス良く踊る事ができます。

フェザーステップ(男性)
❶まず1歩目、右足を大きく「Sスロー」のカウントで前進させるときーーもちろん体も前進、足も前進ですがーー大事なのはいわゆる”送り足”。左足の後ろへ蹴る力、それと前へ出ようとする右足ーーこの両足はいつも意識して踊る事がいちばん大事になります。
 前進だからといって、前に1歩出る事だけを考えてしまうと女性を押し倒してしまうような事にもなる。

 【ポイント】
 前に出る意識もあるが、後ろ側のしっかりと伸びた左足。そして女性と女性の足の間に深く前方に伸びた右足ーーこの両方のバランスを意識して動く。
 
最初の1歩目はロァー低くなりますが、同時に自分のボディが上に伸びている意識も大事です。下に降りる力と、それに反して上に伸び上がる力ーーそれを保つ事によって良い姿勢を保つ事が出来ます
 下に降りるとき、どうしても自然の重力に従って体が緩んで丸くなったりしがち。必ず自分の体の上半身はグッと引き上げて、次の第2歩目がステップされるときも、やはり左足は前にスイングされますが右足は後ろへ。

【ポイント】
 前へと後ろへ大きく引き裂くような、そして下に押す力と上に伸びる力がいつもバランスを取っていると思って下さい。

❸フェザーステップは中央斜めに行きますが、ボディはローテーションといって、回転動作が含まれます。平面的に行ってしまうのではなくて、前進しながら左サイドは前へ、右サイドは後ろ側へストレッチーーこれも反対の力。
 後半は、右のスウェイがかかってきます。ローテーションに伴ったスウェイがありますが、ボディは下に引っ張られる力に対して両サイドとも上に伸びるような意識を保ってください。

【ポイント】
 スウェイに伴って、右サイドを落とさず、右サイドも左サイドもアップさせるような意識を。

□フェザーステップ(女性)
①後退するアクションなので、どうしてもバックバランスになりやすい。これも反対の力ーー後ろに下がるのに対して前に使う力を意識して後退アクションをしていく。足を下げるのに対して、軸足の膝を前に入れますが、軸足の膝のところに壁があるとイメージ。この壁から膝を離さないようにして足を下げる。そうすると後ろに下がっていきながらも、相手の体の下に膝が深く入ります。自分の体重がバックバランスではなくて、床に対して垂直に降りるような形になる。この動作をしながら下がっていくと、バランス良く下がって行ける。

【ポイント】
 後ろに下がる力に対して前に使う力を意識して下がる事をイメージする。

②上半身のローテーション(回転動作)は、右ステップをするローテーションですが、このローテーションに釣られて、足が右の方にカーブしてしまうと進行方向が相手から離れてしまう。ローテーションをしていても、足は中央斜め、斜めの方向に向かって足を出すように意識してください。

【鳥巣注】
 今は自分の動きの事で精一杯ですが、女性の動きも意識するクセを強いる事で一体感を生み出す余裕のある領域に近付きたいものです。

■リバース・ウェーブ~バック・フェザー
❶男性は「バックするのが苦手」という方が多いようです。バックするときにいつも意識しなくてはいけないのはーー女性のフェザーステップやスリーステップと同じですがーー後ろにバックするときは(前足の)膝の前に壁があるように使っていく

【ポイント】
 後ろにステップするときの前の足の使い方は、前と後ろを同時に(⇔)使っていく。

❷ホバー・クローズというホバー(宙に浮いた状態)から着地。その左足が着いたときに右足の準備が非常に大事になります。準備が遅れてしまうと左足を使おうと思っても右足がまだ前にあるので、うまく使えないでバックバランスのまま後ろへ倒れ込んでしまう事がよくある。
 左足で着地ーーこの左足のH(かかと)が着く間に右足を後ろに準備しておきます。あくまで準備するだけで、もし右足に体重を乗せてしまうとヒップ(お尻)が抜けた状態になる。

【ポイント】
 足を自分の体の下に準備(横から見たら「1本足の案山子」)して、左足を前へ、右足を後ろに(横から見たら「八」の字)ーー同時に使います。これでスローの1歩を大きく踏み出し、中間バランスの状態になる事ができる。
【鳥巣】
 「う・・む、なるほど」というテクニックですね。

❸次の第1クイックに向けても、同じように体重移動をする際に、左足をやはり自分の体の下に準備をしておきます。足を残したままだと右足が使える状態にならなりません。必ず準備させて、右足を前に使うときに左足を後ろへーー前と後ろの反対の力を利用してバックしていく。
 そのときのレッグ・アクションーー膝とか足首の使い方ですがーー着地して準備する際に必ず膝を持ち上げて足の甲を伸ばす。この状態で足をサッと体の下に寄せていく。そして大きく出した右足に乗る際も、左の足はТ(つま先)からH(かかと)へとフットワークは変わりますが、体重移動する途中で膝を持ち上げて足の甲を伸ばし、自分の体の下を通すような意識を持つ。
 それによって、前に蹴る右足と、後ろに送り出す左足ーーこの両足をうまくバランス良く使う事が出来ます。

❹最後の足はそれほど大きく出す必要はありませんが。H(かかと立ち)になった足の膝を持ち上げてТ(つま先立ち)にして、自分の体の側を通して最後はТ(つま先)とТ(つま先)のバランスで立つ中間バランス。
 そして次のバック・フェザーに入る前のH(かかと)が降りるときには同様に左の足を後ろに大きく出す準備をする。前に蹴る力と後ろのバランスをうまく保つように気をつけて下さい。

【鳥巣注】
 ❸~❹は動画を見ていても今の私には「まだ先のテクニック」。ですが、採りいれたときにはカッコ良くなるだろうなとは思います。憶えておきましょう。

■リバース・ウェーブ
❶ボディのローテーションに伴った右のスウェイがかかります。そうすると、どうしても右の前にいる女性を見るけれども自分の意識は右の後ろーーこれも反対側。実際見ているのは前の方ですが、右の後ろ側を意識する事によって、男性自身のボディシェイプが大きく見えるだけでなくて、右にいるボディのコンタクトもより女性に対して強く与える事が出来ます。
 バックするからといって、体が全部後ろに行くだけでなくて、後ろに体自体は進んでいきますが、コンタクトしている右の前はいつも女性に向かってーーこれは前のバランス。そして前を見ている自分は頭の後ろを意識。左サイドは後ろ斜めに引っ張り合うような力をイメージして後退する事によって、大きなシェイプを保ったまま大きくバックする事が出来ます。

【鳥巣注】
 「足型」の次には「各関節の使い方」。その次には「シルエットの見せ方」など次第にステップアップしていくようです。このテクニックもカッコ良さをつくるには「なかなかのもの」で、「よっ、大統領!」ですね。
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PS
 
YouTubeの『山口宏隆・八嶋亜矢子組のフォックストロット』に「ナチュラルターン」のアドバイス。

❶ナチュラルターンに入っていくときに、男性は女性に近づいていくのではなくて、あくまで自分が左の方へ突き進む。よく見られる悪い例としてはーー男性が女性の方へ入ってしまう。これでは女性のスペースがなくなり大変になってしまう。男性としては、女性の右サイドに向けてそのまま自分の進んでいく軌道を変えないで突き進んで行ってください。

【鳥巣注】
 こういうコツは、実際に踊っている身からするとヒントになります。レッスン以外からも参考になるーー現時点の実力の半歩先くらいのーー情報はどんどん引き出しに入れていきたいと思います。「常に再確認しておくべき基礎的テクニック」「半歩先のテクニック」「将来のテクニック」の3つに整理されるかもしれません。

 実は、雑誌に掲載する内容は「想定読者レベルの半歩先」というのが原則です。「1歩先」では実力との差があり過ぎてあきらめやすい、「同じ程度のレベルの内容」では物足りない。「半歩先」くらいが、読者のモチベーションに働きかけ購買意欲につながるという訳です。スターを作り表紙などに載せ、夢を見てもらう事もモチベーションにつながります。
 
アンドリュース・シンキンソンに憧れ意欲につなげている私自身が原則の正当性を身を持って実感しているところです。