こんにちは!
tori studio officeです^_^
雨の毎日ですね。
うちの祖母が、天気の悪い日は神経痛がひどくなると困っていました。
おばあちゃんの症状、早く良くなるといいなぁと思いつつ
雨の日も元気に暮らせて好きなことができている環境があることの有り難さを、改めて感じました。
さて、tori studio は7月から新たなメンバーが加わりました!!
お陰様で空席待ちのクラスが増えているんですよ~!
今月もよろしくお願いします^_^
切磋琢磨していきましょう!
『思想を受け継ぐ』
皆さん、こんにちは!
toriです。
今日は、演劇•映画の存在意義に関わる問題について記事を書きたいと思います。
先日、こんな方がいらっしゃいました。
Aさん(仮名)と私の会話。
Aさん
「僕は、メソッドも、マイズナーテクニックも、ステラアドラーも、スタニースラフスキーも学んでいますが、僕にとって演技はセラピーです」
私
「そうですか。スタニースラフスキーを学んでいるんですね。ステラアドラーも学んでいるんですね。スタニースラフスキーシステムのNO.1に書かれていること、つまりスタニースラフスキーが考える俳優が演技をする上で、1番根底にあって、全ての必要な要素を支えているものは、何だか学びましたか?」
Aさん
「いいえ。」
私
「では、先生に聞いてみて下さい。ステラアドラーは演技は誰のものだと言っていますか?」
Aさん
「誰の為?•••観客?•••わかりません。」
私
「では、先生に聞いてみて下さい。私は、【演技はセラピーだ】と言うあなたの考えには断固否定します。なぜなら、私は映画や演劇の存在価値を守りたいからです。」
沢山のテクニックに何年も何年も費やして、触れてきた彼は、何か大切なことを学び損ねています。
それは【思想】です。
ステラアドラーの思想を知らずに、ステラアドラーのテクニックは習得出来ません。
スタニースラフスキーの思想を知らずに、スタニースラフスキーのテクニックは習得出来ません。
マイズナーの思想を知らずに、マイズナーテクニックを習得出来ません。
なぜなら、まず思想があって、その思想に基づいて、テクニックやそれを習得するための訓練法があるからです。
そもそも、
ステラアドラーのテクニックを教えられる人はステラアドラーしかいませんし、マイズナーも、スタニースラフスキーもそうです。
思想に関して、
スゴ腕の整体師の方が同じことを仰っていました。
その技術を教えたりはしないのですか?の問いに対して、その方の答えは
「うーん、教えるとなると、まずは思想から教えないといけないからね~。」
偉大な演技指導者たちの思想を紐解いていくと、それらは演劇の存在意義を説いています。
それは、
【演劇は世界の為にある】
演劇は決して、
自分のセラピーの為でなく、自分の承認欲求を満たす為でなく、自分を証明する為のものではなく、愛されている、必要とされていると感じる為ではなく、リベンジでもなく、お金持ちになるためでなく、有名になる為のものではないということです。
演劇•映画の存在意義はもっともっと大きいですよね。
演劇は世の中の為。
その為のストーリーであり、俳優はそのストーリーを作り上げる要素の一部分でしかない。
一番大切なのは、ストーリーである。
全ての俳優がこの偉大な思想を知って、受け継ぐことが出来れば、同時に2500年の歴史をも受け継ぐことができ、後世へとバトンを渡すことができるでしょう。
私たちの演劇•映画に対する愛情が後世へと繋いでくれるのでしょう。
共に演劇の存在価値を守りましょう!!
私も微力ながら、その役割に人生を捧げていきたいと思います。
私たち演劇人としての誇りを胸に。
Respect for acting.
Love for acting.
マスターアクティングコーチ®tori
tori studio