さよなら日劇ラストショウ(前編) | 目くじら THE MILD

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目くじら……のアメーバ版です。気楽に寄ってやってくださいな(^o^)


睡眠時間二時間。
ほとんど徹夜同然の日曜日。


それでも自分の足は
有楽町へ向いていました。


マリオン、11階と9階。
TOHOシネマズ日劇。


3スクリーンの
今のシネコンからすれば
こぢんまりとした劇場。


若い人たちは特に
そう思うでしょう。


でも元々ここはそれぞれが
単独の映画館として
作られたものでした。


日本劇場
(現、スクリーン1)

日劇東宝
(現、スクリーン2)

日劇プラザ
(現、スクリーン3)


名前を並べただけで
懐かしさに涙が出てきますよ。


その日劇があと一週間で
閉館となってしまいます。


時代の流れとうそぶくには
思い出が多すぎて、
とにかくさみしいばかり。


その感情を包み込むように
土曜日から始まったのが、
ファイナルイベント


『さよなら日劇ラストショウ』


本当は全作品参加したい
気持ちなんですけど、
スケジュールの都合で
2作品が精一杯。


自分は引っ越した関係もあり
日本劇場は、2016年の凱旋
『シン▪ゴジラ』がラストと
なってしまいますが、


せめて
日劇プラザと日劇東宝には
しっかりと別れを告げようと
思っていました。


まずは日劇東宝。


東宝邦画系の劇場だったここでは
『さびしんぼう』
『姉妹坂』『タンポポ』を筆頭に
思い出を作ってきたんです。


そのラストに選んだのは
『ゴジラ(1984)』。


普通なら1954ゴジラとか
キングコング対ゴジラだろうと
思いますよね?


でも自分にはこれ一択。


実は有楽町マリオンで初めて観た
作品がこれだったんです。


すごくキレイな映画館だなあと
至極感動して、詰め襟姿で
緊張気味に鑑賞したのが
まるで昨日のよう。


三十三年前、オープン時に観た
同じ作品を同じ劇場で観て
さよならを言う。


限られた時間の中では
これしかありません!


てなわけで、朝イチで
鑑賞となった次第。


三十三年を経ての再会に
作品の再評価も出来て、
胸がいっぱいになりましたね。


帰路、
電車内でパンフレットを熟読し、
宮本信子さんのコメントには
思わず涙がこぼれたり。


ああ切ないなあ!
( TДT)


いよいよ始まった閉館までの
カウントダウン。


本当の別れは、今度の日曜日。


自分はしっかりと見送ります!