保育士は楽ちんな仕事??

私が保育士になったのは
まだ保育士が保母と呼ばれている
時代でした。
 
資格もまだ曖昧で、
子守の延長線の上にある
半分ボランティアのような
イメージを持たれている時期も
ありました。
 
独身時代に
「仕事は保母です」と
自己紹介をすると・・・
 
「子守してお昼寝して
お給料もらうなんて良い身分だ」
 
「あら良いお嫁さんになるわね!」
と見当ハズレなお褒め言葉を
頂いたり。
 
私は保母や保育士という仕事に
プロとしての誇りを持って
業務にあたっていたので
がっかりしたものです。
 
実際に、
保育士の仕事に一生を捧げ
独身を貫いて現在は研究職に
ある元同期もいます。
 
私は優柔不断な所もあって
一度は結婚退職してから
現場に戻った身ですが・・・
 

保育士は大変な仕事??

保育士として現場で保育に
あたっていると・・・
 
口が裂けても
「楽ちんな仕事です」とは
言えません。
 
大人の何十倍ものパワーを
小さな肉体に宿した子どもたちの
集団をまとめる為の熱量がなければ
保育士は勤まりません。
 
熱量・情熱や気持ちだけでなく
プロとしての安全管理などの技術も
とても重要です。
 
それ以外にも、
女の職場でチームワークを行う為の
気配り目配りも必須条件です。
 
親御さん達にとっては
命よりも大切な命を預かる
責任の重さ。
 
こういった事をきちんと理解して
日々保育にあたるのは
決して楽ちんではありません。
 
ですが・・・
 
日々子どもに相対し、
子どもの生まれながらの感性の
美しさに触れる事ができる
保育士という職業は・・・
 
これほど素敵な仕事は無いと
心から思います。
 
今の詰め込み型の保育というのは、
そういった子ども本来の姿に
寄り添うことが難しいと感じる事も
しばしばあります。
 
早期教育や英語教育等より
もっと大切なことはあります。
 
現状の大人が設定した
月案・日課・カリキュラムに
子どもを添わせるのではなく・・・
 
子どもの自発的な欲求を
のびのびと自由に発揮できる
保育園が増えてゆけば良いと
考えています。