先日、久々にLZ A2 PROが発売された価格はAliexpress.comでUS $139.00でドライバの構成から見ると初値としては妥当な価格と見ています。私は既に終売と実質的になっているLZ A6 mini MMCXが在庫処分をしている時に1万円以下で購入し、そのクリアな音に驚きMMCXに加え2Pin機を買い足す程でした。

〇LZ A2 PRO

 このイヤホンの特徴の一つにノズルの交換があり、再生周波数帯域:15-35000Hzで付属する3タイプのノズルで前後3dBの変化を付ける事が出来て私は私はノ-マルの±0で仕様しています。ただ、添付しているイヤピ-スとケ-ブルはチ-プで本来の実力を出せないので交換しています。  

 その音は、ピエゾ(Piezoelectric Element)と 1DD (Dynamic Driver)+ 1BA(Balanced Armature)のバランスが絶妙で未だに使用頻度の高いイヤホンになっています。

〇LZ A6 mini

 そこで上位機種のLZ Hi-Fi Audio A6を購入し、リケ-ブルはNiceHCK C4-1 Cable 6N UPOCC Copper Silver Plated 2.5mmに加えてイヤピ-スはAZLA SednaEarfit XELASTECに変えて200時間のエ-ジングの末にノズルを色々と交換しながら音を聴くも満足の行くどころか高音域の雑味に嫌気が刺して、1年以上陽の目を見る事はありませんでした。

 実は今年中古で購入したHip-DACは逆に低音が盛り過ぎではないかと使用していなかったのですがDAPではなく、Windows10を上流にしてMusic-BeeでASIO経由で再生すると低音の盛が解消され美音でなる事を知り、久しぶりにA6を詰めてみようと思い立ちました。

〇LZ Hi-Fi Audio A6

 LZ Hi-Fi Audio A6のドライバー構成は1DD (Dynamic Driver)+4BA(Balanced Armature)+1CT(Ceramic Tweeter)のハイブリッド型で高音域の雑味はCeramic Tweeterの再生周波帯の何処かにあるのではと考え15素子のイコライザ-で探すと7k帯が出過ぎる傾向にあり、それと相関して引きずられるように11kと18kにも影響を及ぼしている事突き留めて、7kを-6dB、11kを-7.8dB、18kを-4.2dBにすると不快な雑味が消えて、結果はLZ A6 miniを遥かに凌ぐ高解像で全ての音域で突出した感のない音になりました。ただ、モニタ-ライクなものではなく、あくまでもリスニング系で私の好みに適合した形になりました。

〇Music Beeによるイコライザ-調整

※こんな、極端な設定でも高音が損なわれる事はありません。普通なら抜けの悪い音になるのでCeramic Tweeterの強力さが伺いしれます。

 私は音の刺さりを気にする様なことは今までに殆どなく、100本以上のコレクションで広域帯の一部にこの様な問題が発生したのは初めてでした。中華イヤホンの黎明期にバランスの悪いドンシャリ機で極端に高音に振り切れたもの使用した経験があったのですが、中級機でのバランスの悪いのを引くと流石に凹んでん購入した事すら忘れようとしていました。

 ただ、個体差もあるので私だけの現象である可能性もあり、更には私の聴覚上の問題の可能性もあるので一概にイヤホンだけに原因があるとは言えないのがイヤホンの難しいところであり、面白いところです。

 

 このイヤホン4BA(Balanced Armature)+1CT(Ceramic Tweeter)が特徴的で非常に中音、高音ががクリアで美音を奏でてくれています。私はノズルを10-4000Hz対応で-3dBのレッドを使用しています。また、リケ-ブルは必須で付属ケ-ブルでは、情報が欠如する傾向にあり全体的に薄い音になります。また、純銀ケ-ブルでは高音域に偏重する傾向にあるので予算の許せる範囲で銅ケ-ブル若しくは銅+銀コ-ティングの良質ものを使用すると能力を引き出せます。加えてイヤピ-スは付属品の品質が余りに悪く、絶対に変えないと音に影響を及ぼしします。取って出しで良い音の人もいるとは思いますが、私の様に一手間を掛けて楽しめることもあるので参考になればと思います。

 国内では既に終売に等しく中々、手に入れるのは難しいのですが僅かにAliexpress.comでの販売されています。値段もそこそこ高額なのでよく思慮することは必要ですが、TWSや安価なイヤホンでは、味わえない世界がある事は確実です。

 

〇NiceHCK C4-1 Cable 6N UPOCC Copper Silver Plated 2.5mm MMCX

〇LA SednaEarfit XELASTEC

 

〇検証機材一覧と購入可能サイト

 

1. LZ Hi-Fi Audio A6 MMCX US $387.50

 

 

2. LZ A6 mini MMCX US $225

 

3. NiceHCK C4-1 Cable 6N UPOCC Copper Silver Plated 2.5mm MMCX US $119.42 - 122

https://ja.aliexpress.com/item/4000308008638.html?spm=a2g0o.productlist.0.0.18dd577bleA4Af&algo_pvid=af86f016-3ebf-41fe-bab8-6d73c8f08160&algo_exp_id=af86f016-3ebf-41fe-bab8-6d73c8f08160-9&pdp_ext_f=%7B"sku_id"%3A"10000001280885024"%7D

 

4.LA SednaEarfit XELASTEC ¥1,718

※独KRAIBURG TPE社の高品質な熱可塑性エラストマー(TPE:サーマルプラスティックエラストマー)を採用した熱により軟化し変形しやすくなるという素材の特性を最大限に活かし、イヤホンを耳に装着した際に体温により傘部分の形状が徐々に軟化、変形していき吸いつくような極上のフィット感が得られます。ただ、このペタつくフィット感が苦手な人もいます。

 

5. ifi Hip-DAC(ifi Hip-DACⅡの販売告知で終売の可能性有り)

 

〇検証環境

 Windows10 Pro、Music Bee(ASIO)

〇試聴曲

 

・Halsey Badlands (全曲) 全体的に高音域が強めな楽曲が多い

・Rita Ora Pheonix(全曲) 標準的なBassブ-ストの楽曲

 

 ※CDから24Bit/96kHzダビングし、Upconvで同規格で高域の補正をした後に無圧縮でFlac形で保存した音源で試聴をしています。このCDは自身の所有品です。

 

蛇足

 LZ A2 PROは、欲しいのですが今は様子見をしています。リケ-ブルの選定等で2万円を確実に越えるのは自明で最近はポタアン数台のメンテ(バッテリ-交換)やJVC CLASS-S SU-AX01の程度の良い物を探しているので購入に踏み切れていません。LZは中華系イヤホン・メ-カ-としては老舗なのですが、音は良いがデザインと付属品の悪さに定評のあるメ-カ-でしたがLZ A2 PROは好みの問題はありますが、写真で見た限りでは随分とイメ-ジが変わりつつあります。

 今年は、有線イヤホンの購入は数本で代りにSONY WF-1000XM4とJabra Elite 85t の2台のTWSを買いました。多分、評価ブログは書かないと思うのですが有線との格差が余りに大き過ぎて私の様な音質重視派に訴える要素は未だ道半ばだと思いました。また、ifi Hip-DACがDAP接続では満足が出来ずにいたところWindowsでの再生で見直しが出来たのは意外でした。合わせて最近、使用頻度の低かったRHA DACAMP L1等の 高出力アンプの再評価を現在しています。基本的にはイコライザ-で音を弄るのを好まないのですが改めて考え直さなくてはと思っています。

 今は内臓電池の交換やらでお金より時間が足りなくて困っています。次回は何時になるか解らないのですがDACの検証記事を書こうと思っています♪

 

・LZ A2 PRO