「とりぴー子ちゃんの受難」その6~赤い運命 | 真とりぴー通信改

真とりぴー通信改

たまにイラスト、親父の日記・・中身はゆる~いよ


 一周年記念と銘打った連続絵物語
 今日はその第六回。
 物語はいよいよ最終章!
 とりぴー子ちゃんが迷い込む
 運命の迷宮とは!?


「とりぴー子ちゃんの受難」その6~赤い運命

 前号のあらすじ
イメージ 1

   『とりぴー子ちゃん』は、川向こうに住む婚約者の『いのさん』のもとへ
  行きたいのですが、橋が壊れて、川を渡れません。

   最初に現れた『ケロちゃん』は、向こう岸に渡らせるかわりにお金を要求
  しました。でもお金を払えないと知ると、さっさと帰って行ってしまいました。

   次に現れた『サソリちゃん』は、向こう岸に渡らせるかわりに身体を要求
  しました。どうしても、いのさんの所に行きたいとりぴー子ちゃんは、過ちを
  おこしてしまいます。
 

  葛藤するとりぴー子ちゃん。


 とりぴー子さん 「サソリちゃんは、黙っていればいいって言っていたけど、

          それじゃあ、いのさんを裏切ることになるわ。
 
          でも、すべてを打ち明けてしまっても、

          いのさんは許してくれるかしら?」


  通りすがりの『リュウ』が、そっと背中を押します。


 とりぴー子さん 「そうね・・・鬼の閉(た)てたる石の戸も情けに開くね。

          もとはと言えば、私の犯した過ちだから。

          あやまちだけに、あやまっちまおう。

          ありがとうリュウ。悪事身にとまることになるとこだったわ。」



  とりぴー子さんはいのさんのもとに行き、すべてを話し、許しを請いました。

  でも、世の中はそんなに甘くありません。

  いのさんは、案の定、悲嘆にくれます。


 いのさん    「僕は唯胸が一杯で、何も言ふことが出来ない。」


 とりぴー子さん 「堪忍して下さい、いのさん。みんな私がいけないんです。」


イメージ 2

 
 いのさん    「言ひ訳は聞きたくない! このうりおんな!

         いつの間にか、舞台が、きんいろよまたになってるぢゃないか。

         いのは……いのは……血の涙を流しても足りはせんよ。」


 とりぴー子さん 「いのさん、それは『売女(ばいた)』と

         『金色夜叉(こんじきやしゃ)』と

          読むのよ。ちゃんと台本にルビをふっとかないと・・・」


 いのさん    「とりぴー子さん、二人がいツしょに居るのも今夜限ぎりだ。

         よく覚えてお置き。五月の二十一日、

         來年の今月今夜は、いのは、どこでこの月を見るのだか!

         再来年・十年後……

         一生をとほして僕は五月の二十二日を忘れんよ!!」


 とりぴー子さん 「いのさん、いきなり忘れてるって! 二十一日でしょ。

          それに、今年はうるう年だから、

          正確に同じ黄経の月が出るのは、1年後の今夜じゃないわ。

          あ! ま・ま・・待って下さい。

          ど・・・どこへ行ってしまうの?」


  いのさんが飛び乗ったシルバーウィングにすがりつくとりぴー子さん。

  しかし、いのさんは、とりぴー子さんを足蹴にすると、


 いのさん    「来月の今月今夜のこの月を、

         僕の免許合格祝いできっと晴らしてやる!

         君への最後の言葉だ! 聞きたまへ。金色夜叉の作者は誰でせふ?

         A 幸田露伴

         B 泉鏡花

         C 尾崎紅葉

         ・・・・・・・・・・・・・・・・」

イメージ 3


  支離滅裂なことを言いながら、いのさんは走り去って行ってしまいました。


 とりぴー子さん 「ああ・・・答えはCね。Aはひっかけで、

          BはCのお弟子さんの関係よね。

          Cを選んで・・・と。

          ついにいのさんまで失ってしまったわ。

          私には、帰るタラの土地すらないのに。

          いのさんと結婚できないのなら、

          もう生きていてもしかたない・・・ 裸馬の捨て鞭よ・・・」


  落胆のあまり、思いあまったか? とりぴー子さん!? 自ら死を決意!?

  その時です、とりぴー子さんの周りをチョロチョロしていた『リュウ』が

  急に立ち上がり、しゃべりだしました。


 リュウ     「よいね~・・金色夜叉って未完のまま終わった小説だよね~」

イメージ 4


 とりぴー子さん 「わっ!・犬がしゃべった!!

          あなた、もしかして、ただとものお父さん?」


 リュウ     「お嬢さん、はやまったまねをしちゃいけんよ。

          タラに帰ろうは、スカーレット・オハラの名台詞やね。。。

          それにそれは、自ら死を選ぶと、

          自らCを選ぶをかけてるんやね、最高じゃ!」



  なぜ犬がしゃべりだしたのか!? 次号感動(?)の最終回に突入!!





   今日は、ここまで!!

   ゴクさんがあきれようと・・・ひっぱる、ひっぱる

   次の掲載はいつなのか・・・・

   それは、歴史が答えを出してくれることでしょう。

   くりかえしますが、この物語は正真正銘に有名な心理テストをベースに

   してるんですから。

   話が終わったら、最後に本当に本当の心理テストが出ますからね~

   とくに、今日のトコなんか過去3年間の入試問題に必ず出てるとこだからね。

   しっかり一夜漬けしとくように。


   次回予告は、台風に生き別れた父娘の再会、

   ああ・・取り違えられた出生の記録。元殺人犯の娘は、実は検事の娘・・・

   逮捕・引き裂かれる父と娘!  手をとって涙の海へ!  

   愛するがゆえのわかれ !  

   そして『リュウ』は同窓会に出かけるのか!?
   
(※ なおこの物語はフィクションであり、登場人物は実在の人物とは
   一切関係ありません。実在のいのさんは、漢字もちゃんと読める
   いかしたライダーです。)
   


ブログランキング参加中であります。このブログを一周年のご祝儀で応援してもいいかな、という、そうそう・・この台風って、『伊勢湾台風』だったよね~とうなずいちゃうあなたも! どうか下の2つをポチッと押してくだせい。『リュウ』ってテレビドラマ『家なき子』で、『すず』が飼っていた犬だからね。
にほんブログ村ランキング(文字をクリック) ←これ
人気ブログランキング(文字をクリック) ←これ