祖父の話 1
祖父の話です。
昔、祖父が話してくれた内容ですが、少しあやふやなところもありますが、ご容赦ください。
幸せだったことも辛かったこともたくさん話してもらったものです。
祖父は男ばかりの7人兄弟の6番目として育ちました。
親戚に子供に恵まれない夫婦がおり、後継ぎとして養子となりました。
彼は良い品を集め、日本各地に売りに行く仕事をしていました。
ある日、遠い地で彼は恋をしました。
とても朗らかに笑う可愛らしい娘さんです。
毎日のようにきっかけを作り、話しかけ、親しくなっていきました。
娘さんも彼を気に入り、結婚のお願いを娘さんの親御さんにしました。
しかし、すぐに断られました。
彼は各地に品物を売り歩く仕事で、大切な娘が結婚すれば、彼とここを離れ、もういつ会えるか分からないからです。
彼と娘さんは駆け落ちを決意しました。
その後、娘さんのご両親と連絡を取ったのかは分かりません。
彼は養父母に連れてきた娘さんを紹介し、7人の子だくさんの大家族を作りました。
家族と一緒にいるために、仕事を変え、家族を養うために地元で一生懸命働きました。
男の子・女の子みんな可愛らしく元気な子供たちでした。
なんて幸せなんだと彼は感じながら暮らしていましたが、戦争が彼の生活を変えてしまいました。
続く




