祖父の話 7
戦争は起きず、平和な日々が続きました。
孫の○○ちゃんも綺麗で活発な娘に成長しました。
新しいことにドンドン積極的に挑戦する妻のような孫娘に。
子育てが終わった妻は婦人会の長として飛び回り、新しい趣味に挑戦し続け、いつまでも眩しい存在でした。
彼と妻、次女夫婦と孫たち。
一緒に正月を迎え、雪だるまを作り、花見をし、家の前で花火をする。
家族みんなの誕生日を祝い、手作りのケーキを一緒に作り、手作りのセーターを孫に編んでもらう。
お相撲さんが巡業に来たら孫と一緒に応援に行き、孫が車の免許を取ったら少し怖い運転だが誘われるまま孫とドライブへ。
ちょっとした口喧嘩もあるが、ワイワイ仲の良い家族。
そして、ある日、彼は玄関先で倒れた。
雪降る寒い日で、脳梗塞だった。
彼は家族に以前から頼んでいたことがあった。
「もし、私が亡くなったら悲しい顔はしないで欲しい。私はみんなの笑っている顔が好きだから。私の命日には美味しいものを食べて、楽しかった思い出話をして笑って欲しい。」
彼の言う美味しい物は指定があった。
「甘いパフェがいいな。孫たちが作る手作りパフェをみんなでワイワイ笑いながら食べたのは楽しかったよな。うん、甘いパフェ食べてくれよ。」
おわり
私は祖父の笑っている顔をよく思い出します。
話しに出てきた次女は私の母、孫の○○ちゃんは私の姉です。
祖父は辛いこともたくさん経験しましたが、笑顔の多い人でした。
祖父が亡くなった数年後には病気で母が亡くなり、その数年後には祖母も。
祖父の話を読んでくださり、ありがとうございました。
戦争のない世界を私は望みます。


