祖父の話 3
戦争はまもなく終わりました。
家に戻っても妻も子供たちも、もういません。
彼と同じように愛する家族を亡くした人は、当時たくさんいました。
養父母と小さな店を開き、ただただ仕事を頑張りました。
一生懸命に働きました。
そんな彼にお見合い話がきました。
養父母には明るく振る舞いながら、みんなの見えないところで悲しそうに妻と子供を思い出す彼のために、養父母が世話役にお見合いをお願いしていたのでした。
亡くなった妻と子供たちの分もしっかりと生きようとお見合いを承諾しました。
話が進み、彼に嫁いできたのは綺麗で物静かな娘さんでした。
小さな店で一緒に働き、可愛い女の子が2人生まれました。
ただ、妻となった彼女は少し体が弱かったのです。
小さな2人の子供たちを残し、若くして亡くなってしまいました。
彼はひどく悲しみました。
彼の手を握る子供2人の小さな手が、彼を奮い立たせてくれました。
この子たちと幸せにならなければ!!と。
つづく




