ことで
んりす
にに。
ちと
わろ



だいぶ涼しくなり、ようやっと過ごし易い季節になって来ましたね。


彼岸花もそろそろ見頃なので、どの辺りに観に行こうかなと考えている今日この頃です。






最近は自宅用工作機械の設計にかかりきりでブログの更新を放っておきがちでしたが、まだ2ヶ月程度はそんな感じの予定です。
(*´-`)



設計中のフライス盤のお話もしようかなとは思ったのですが…
まだ材料を揃えるどころか本体の構造設計も完了していないので、まだお話できる段階では無さそうです。






と言うわけで、今回もそこらに転がっていた適当なネタでお話させて頂きます。







今回のお肴はコチラ!










違った、コチラ





登山用のガスコンロです。


od缶(out door缶)と呼ばれるタイプのガス缶を使うガスコンロで、よく見るカセットコンロに比べて高い火力と耐寒性を誇る…そうです。(使い比べてみてもよく分かりませんでしたが)






今月初めに伊豆大島で何日か友人とキャンプを楽しんでいたのですが、その際に使っていたところ点火具が壊れてしまったので修理してみる事にしました。





点火具は、よく見るライターの点火にも使われている圧電素子を使用したもので、圧電素子からワイヤーを伸ばして、コンロとワイヤーの間で放電させる事で火を付ける仕組みになっています。


ライターと同じですね。







で、このワイヤーの周りを覆っている白い筒は変な位置で放電しないようにするためのセラミック絶縁体なのですが、どうやらこれにヒビが入ってしまい、ヒビの部分から放電してしまっているようです。


ガスの雰囲気中でスパークさせないと点火は出来ませんので、今回はこの絶縁部を修理して、正しい位置でスパークする様に治します。





まずは分解




ガスの導入パイプがネジになっており、コレを回して外すと殆ど全体をバラす事が出来ました。



屋外でマトモな工具が無くても分解整備できる親切設計です。









で、件の点火具がコチラ。

ヒビにススが溜まって黒くなっていますね。




とりあえずセラミックの絶縁筒のヒビを塞げないか試してみます。






熱に強い石膏を水で溶いてヒビの隙間を詰めてみました。


ついでに少しでも強度が上がらないかなと、上から耐熱スプレーでコーティングしました。



で、スパークするか試してみます。


お、意外と上手く行ってますね…





と思ったのですが、十数回試したところでスパークしなくなりました。



見ると、どうやらセラミックのヒビが更に広がって、そこから漏電してる模様。



やはり石膏では強度が足りませんでしたか…






というわけで、思い切ってセラミック筒は全て壊して外し、別の方法を取ることにしました。






取り出しましたるはコチラ。



ガラスファイバーチューブと、ポリイミドテープです!




どちらも耐熱性の高い素材で、コレを用いて絶縁を行います。



まずはワイヤーの周りを下から隙間なくポリイミドテープで巻き、その上からガラスファイバーチューブを切って被せます。




この時ポリイミドテープに隙間があるとそこから放電してしまいますので、ぴったりと、出来れば二重くらいにして巻きます。






で、完成したのがコチラ。


ポリイミドテープが絶縁、ガラスファイバーチューブが断熱を行うことで、セラミックの代わりに機能するようにしてあります。




ホントはガラスファイバーも絶縁体なので、コレ単体でも大丈夫かな…と期待していたのですが、編み込みチューブですので、網目の隙間からバッチリ放電してしまい、ダメでした。
(>人<;)


ポリイミド樹脂は高い絶縁性を持つため、絶縁体としてはコレ単体でも大丈夫なのですが、耐熱温度が300度程度と低く、コレだけでは耐熱性に不安があった為、ガラスファイバーチューブと組み合わせています。





さて、点火するかな…?






ベネ。


問題無さそうです。




十分程度の連続運転しか試験しませんでしたが、特に問題は確認できなかったので、とりあえずこれで大丈夫でしょう。






これで別のコンロから割り箸に点けた火を運んで来るようなマネをしなくて済むぞー
( ^∀^)


(風が強くて何回か火が消えてしまい、何度も…)








さあ、冬キャン準備だ…







では、アリベデルチ〜