こんばんわ?

とりにとろです。

 

 

 

 

そういえば、

基本的にとりにとろはブログの書き出しは”こんにちは”から始めるのですが、こんにちはって朝から晩まで使える万能挨拶ですよね!

 

 

 

 

いえ、たまたま今回は書き始めた時点の時刻が夜なので、”こんばんわ”なだけなんですが、この記事読む方の大半は夜にご覧になるわけではないですよね。

なんか不思議な感じです。

 

 

 

 

 

 

いえ、始まってもいないのに脱線していました。

 

 

今回のネタは、タナカさんのM1935 ブローニングハイパワーです。

 

 

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さすがあの銃器界の伝説、ジョン.M.ブローニングの作品といいますか、

ハイパワーはなかなかどの部分も奇抜で、しかし実用的な構造を採用しています。

 

 

 

 

マガジンを入れないと、ハンマーダウンしない構造、トリガーバーをスライドに取り付けてしまうあの発想。

 

 

 

 

作りやすく使いやすく整備しやすい

 

 

 

 

 

工業製品の設計に必要な様々な要素がギュッと密集しています。

 

 

 

 

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そんな歴史的偉人に思いをはせつつ、

今回も修理しながらこの銃を楽しませて頂くことにしましょう。

 

 

 

 

 

 

さ~て、今回の銃は”押し入れにしまっていただけの新品のはずなのに、気が付いたらマガジンがちゃんと入らなくなっていた”、とのことなので、おそらくマガジンキャッチ周りの故障でしょう。

 

 

 

 

 

 

そんなに面白い修理ではありませんが、銃自体が珍しいので、画像の拡充も兼ねてアップすることにいたしました。

 

 

ついでに、スライドやハンマーなど、少し動きが渋いので調整もしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

と言っても、ハイパワーは構造上、もともと動きが渋いため、できることはたかが知れています。

 

 

 

自分の持ち銃ならば好き勝手あーだこーだ出来ますが…

今回はリスクが大きいので、分解しながらすり合わせだけして我慢します。

 

 

 

 

 

 

 

ハイパワーはユニットごとにとり外せますし、ディスコネクターなどのパーツのない画期的な構造をしているため、分解は簡単です。

 

 

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↑シアスプリングがマガジンの後ろを一番下からてっぺんまで覆っています…凄い構造ですね〜
 
 

 

 

 

 

うっかり手元にも一丁置いておきたくなる面白い銃ですが…

 

 

 

これ以上カスタム待ちの銃を増やしてしまうのもかわいそうな話ですし、よしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

さて、すり合わせは終わったものの、肝心のマガジンキャッチが残っています。

 

 

 

 

恐らく構造上、ハイパワーのマグキャッチはぐらぐらしやすく、タイトにはまることを想定されているハイパワーのマガジンとは相性が悪いのでしょう。

 

マガジン側のキャッチャの不具合もあり得ますが、マガジンをはめてみた時にマガジンキャッチの位置が大きくずれて、マガジンに噛みにくくなっているのを確認したので、元々キャッチの問題が大きいのでしょう。

 

 

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対応としては、マガジンキャッチの爪を軽く削って、はまりやすくしてやることでしょうか。

 

 

 

とりあえず分解。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…?  なぜか既に少し削られたような跡がありました。

 

 

新品だと説明を受けましたが…

 

 

 

 

 

まあ、削られたことが今回の症状の原因ではなさそうなので、問題ありません。

 

 

というか、もっと削らないと確実にマガジンをホールドすることができないんですよね。

 

 

 

なるべく奥まで、しっかりとマガジンとかみ合うように、キャッチの表面を削ります。

 

 

削りすぎるとマガジンを差し込んだ時にぐらぐらしてしまいますし、削る量が足りないと、軽い衝撃でマガジンが落下してしまうことも考えられます。

 

 

慎重に、調整しながらの作業です。

 

 

 

 

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とりあえずちゃんとはまるようになったので、ここで削りは終了です。

 

 

 

紙やすりで表面を磨いて、ブルーイングしておきます。

 

 

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さて、念押しのために、もう一手間かけましょう。

 

 

 

 

 

 

 
 
上で、マガジンキャッチがタイトでない、と書きましたが、つまりどの様な事か、
下の写真をご覧ください。
 
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上の写真が、マガジンが正常にはまっているときの物です。
 
 
次に、
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こちらが、上手くはまらずにマガジンキャッチが浮いてしまっているときの写真です。
 
 
見比べると、明らかに下の写真ではマガジンキャッチがねじれる様な向きに動いてしまっている事がわかります。
 
 
これにより、マガジンキャッチの爪は本来よりも上に動いてしまい、正常にはまらなくなっているわけです。
 
 
 
そこで、マガジンキャッチがひねれにくくなる様に、工夫します。
 
 
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画像真ん中にある様なプラスチックの円筒を用意して…
 
 
 
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マガジンキャッチをフレームに固定するピンにはめるだけ。
 
 
 
これにより、ピンがマガジンキャッチの溝の中でずれることが無くなるので、かなり改善します。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上で、今回はこれで終了。

 

 

 

 

あまり面白くもない修理でしたが、先に言ったとおり、珍しい銃なので勉強にはなりました。

 

 

 

 

 

もっとこう、ジャンク起こしみたいなものの方が歯ごたえがあって好きなのですが…なかなかインターネットでジャンクを探す勇気がないのです。

 

 

 

ジャンク過ぎず、修理して売れば元は取れるくらいのものを見つけ出すスキルが欲しいなあ、とは思うのですが、資金力に問題があるためトライアンドエラーはなかなか出来ません。

 

 

 

着実に、依頼されたものをこなしていって技術を付けようと思います。

 

 

 

 

 

 

さて、では今回ここまで。

お疲れさまでした~また。

 

ヽ(*^ω^*)ノ

 

 

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おまけ
 
 

そういえば、スライド側面に"中華民国国有"の文字が…
 
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中国でも採用していたんですね。
 
不勉強ゆえ知りませんでした。