龍ケ崎地方衛生組合の視察で熊本に来ました。
昨年平成28年の熊本地震時の議会としての対応のあり方、一部事務組合の複合化について勉強して来ました。
熊本は地震がほとんどない県で、平成28年4月14、16日に大きな地震が来ました。
特に16日の余震が本震となった、マグニチュード7.3、最大深度7の地震は、
「地震が来たら机に隠れろと言われるが、床に伏せているのが精一杯。
固定されていない家具が飛んでくるのを防ぐのが手一杯でした」
と感想を述べられました。


熊本地震の特徴は、家にいるのが怖くて、車中泊の人が多かった。
全壊・大規模半壊は1万4000件、半壊4万件、一部損壊8万件と一部の破壊が多かった。
電気の復旧が非常に早く、7万戸停電したが、二日後には復旧。
水害は考えていたが、地震に対する対策はほとんど考えていなかった。
市民自体も、避難所の運営など、市の職員がやるものだと考えていて、避難所の運営が軌道にのるのに時間がかかってしまった。
「自助、共助の大切さ。3日間の備蓄の必要性」を痛切に感じました。
被害が大きいと、
自治体職員や消防団や福祉施設の職員自身も被害にあっていて、
自分の家のことは置いて来いと言えず、
50%の出勤率、福祉施設も5か所しか運営できなかった。
熊本地震を総括し、1年後の現在、消防団、自治会、福祉節など役割分担を決めた
震災前から地域の方々と力を合わせて対応するために、
○○校区避難所協議会を作り、地域版ハザードマップを作ったり、避難所運営ゲームを行ったりしている。
議員としての役割は、
情報収集をして、議会事務局、災害本部に情報を集め「行動支援」をする。
一番いけないのが、議員のスタンドプレー。
これは災害本部や執行部を混乱させるだけ。
現在は「熊本市議会災害対策会議」の設置要綱を制定しています。
熊本地震で議員にがんばってもらったと思う部分は、国への働きかけ、
さすがだと思ったと事務局が述べていました。
取手市も東日本大震災時は、震度6強と強い地震を経験しています。
私はその時、まだ議員ではありませんでしたが、
その時の大きな反省点が熊本市議会と同じ、議員のスタンドプレー。
取手市議会では、平成26年に「取手市議会災害対応規程」を制定しました。
取手市議会議員 池田 慈