「一人餌になっていないヒナを買うのはやめましょう」
の後半です。
ボビー・ブリンカー
このページは虹のかなたへ逝ってしまった、挿し餌ヒナ
たちに捧げます。

===
本件を激情を呼びおこすような問題にしてしまうのは、
「一人餌 vs 挿し餌」に関連した論争では有りません。
誰かのヒナの命がかかっているからです。
ひとりのブリーダとして、どんなことが起こりうるか、
私は知っています。充分な食物を与えられられず発育が
阻害されたヒナたち。生後8ケ月になってから一人餌に
切り替わったヒナたち。
そのう火傷、バクテリアや細菌性の炎症、長く買い手が
つかない、食物トラウマなどの苦難を経験したヒナたち。
こういった例はきりがありません。
ひとり餌になりはじめる時期には、年齢・機会・発達と
いった枠があります。これは経験豊かなブリーダや挿し
餌者はよく理解していることです。でも、しかし一人餌
になっていないヒナを購入するひとたちの大部分は知ら
ないのです。
それに加えて、一人餌になっていないヒナには売り手に
よる保障がついていませんから、買い手は大変なリスク
を負担しています。そもそも保障がつく筈がありません。
ヒナが何らかのトラウマを既に負ってしまっているのか
どうか判断できませんし、購入者による衛生管理状態も
わかりませんし、一定の年齢にならないと予防接種が出
来ませんし、生後5週または6週間経たないとPBFD
検査が出来ませんから。

一人餌になっていないヒナが健康であるかどうか、どう
して購入者が解かり得るのでしょうか。購入者にとって、
莫大な金銭的賭けであり、感情の賭けです。 一人餌への
切り替え、社会性を持たせることは、こういった分野に
経験ある人たちに任せるのが一番です。
この2つの両方ともが、トリの人との関わり合いについて、
そのトリとって、その一生のあいだ影響を与えるのです。
挿し餌をする人にだけ馴れやすいとか、挿し餌をする人に
しか馴れない、といった神話(都市伝説)があります。
しかしながら、2人、3人、4人、5人、6人目の手を経
たトリはどうでしょうか。そういったトリは誰を愛するよ
うになるでしょうか? 挿し餌をした人だけですか?
いいえ、違うでしょう。
経験豊かでトリを愛するブリーダの手に任せれば、まずう
まくゆくことでしょう。経験豊かでトリを愛するブリーダ
の手によって、そのブリーダ慎重に選んだ家庭に、ヒナは
住むことになるでしょう。
しつけが良くて、物分かりがよく、人を信じ、よく馴れた
トリは、永久に家族の一員として、愛され親密に過ごすこ
とでしょう。これは、あなたのヒナとすべてのヒナについ
ての、私の願いです。
(おわり)
この記事は再投稿です。(初公開:2000年)
無断転載・掲載厳禁
この情報は公開した当時の状況に基づいて執筆されています。
現在の状況にそぐわない記述がある可能性があります。
予めご了承ください。