はじめに、以下の文章は、初公開時
http://www.itsagreysworld.com/unweaned.htm
(現在リンク切れ) に登録されていた英文エッセイの
翻訳です。
「一人餌になっていないヒナを買うのはやめましょう」
ボビー・ブリンカー
このページは虹のかなたへ逝ってしまった、挿し餌ヒナ
たちに捧げます。

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一人餌になっていないヒナをなぜ売買すべきでないか。
その理由には以下の内容が含まれます。
知識不足または不適切な衛生管理により、バクテリアや
細菌性の炎症を生じる可能性がある。
しかし購入者の大部分はこれを知らない。
微妙または明らかに呈されている病気や苦痛の兆候や症
状に、気づかない。
しかし購入者の大部分はこれを知らない。
一人餌への切り替えはトリにとってストレスがかかるも
ので、そういった時期における体験は、そのトリに一生
のあいだ影響を及ぼす。
しかし購入者の大部分はこれを知らない。
やけどするほど熱いフォーミュラでも、ヒナは食べてし
まう。
しかし購入者の大部分はこれを知らない。
一人餌に切り替え中のヒナは、目の前にエサが置かれて
いても、食べずに餓死することがある。
しかし購入者の大部分はこれを知らない。

水を飲むことを教えてから、初めて、ヒナは飲むように
なる。
しかし購入者の大部分はこれを知らない。
挿し餌用フォーミュラの容器に記載された賞味期限を、
購入前にチェックしなければならない。
しかし購入者の大部分はこれを知らない。
挿し餌ヒナのくちばしに圧力をかけると、くちばしが変
形してしまう。
しかし購入者の大部分はこれを知らない。
不適切な方法で抱くと、ヒナの内臓を傷つけてしまう。
しかし購入者の大部分はこれを知らない。
給餌用器具は、使用の都度、清掃して殺菌しなくてはな
らない。
しかし購入者の大部分はこれを知らない。
この注意すべき点をあげたリストは、一人餌になってい
ないヒナを買ってしまったひとたちによる、何年にもお
よぶ辛くて胸が痛むような経験から生まれたものです。
まだ挿し餌が必要なヒナなのにもかかわらず、挿し餌用
フォーミュラを与えるのを止めてしまって、無理に一人
餌に切り替えてしまうことも起こり得ます。
この場合、自分で食べるようになるか、死んでしまうか、
そのどちらかです。
一人餌に切り替える方法を熟知していない経験不足の購
入者は、永遠にそのトリの一生に影響を与えてしまうの
です。永遠に。
無理に一人餌に切り替えられてしまったヒナは、家から
家へ、長くて悲しい旅をすることになります。
そして、家を移るたびに、コンパニオン・アニマルのな
かでも最もすばらしいペットとしての本来能力を失って
ゆくのです。
一人餌への切替方法が不適切だったヒナは、誤った学習
をしてしまいます。
まだ挿し餌が必要なのにもかかわらず、生きるためには
無理やり一人餌にならざるを得ない時期に、信頼、愛情、
安心、絆といった事について、トリは深刻な影響をうけ
ます。
(後半へ)
この記事は再投稿です。(初公開:2000年)
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