こんにちは。 とり村通販サイト 平店員の柴田です。
皆さま、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。
ゴールデンウィーク初日と二日目は、たくさんの方がとり村に遊びに来てくださいました。
モミ@モモイロインコも接客に大忙しでした。
右がモミで、左のケージに入っているのがピーコさんです。
無理矢理、1枚のフレームにおさめてみました。
この2羽は、とり村の2階通路でお出迎えしてくれます。
お越しの際は、「トレーニング頑張ってるね~」と褒めていただけましたら、俄然、やる気が
アップしてくれますので、よろしくお願いいたします。
さて、本題のトレーニングです。
今回は、モミの出番です。そして、T字スタンドにとまるためのトレーニング完結編です。
モミのトレーニングプランのおさらいです。
■最終目標~T字スタンドにのること
■ご褒美~ひまわりの種
(普段の食事には与えず、トレーニングの際に望ましい行動ができた時にだけ与えます。)
■クリアできたこと~T字スタンドを見慣れた風景にして、存在には慣れてくれました。
New! T字スタンドのすぐそばで、余裕でご褒美をもらって食べてくれる。
■今回のトレーニングは、T字スタンドに限らず、新しい場所やおもちゃに慣れてもらうことにも使えます。
それでは、いよいよT字スタンドにステップアップです。
ポイントは、ご褒美をモミのクチバシと水平方向に差し出すのではなく、
少し斜め上に差し出すことです。
すると、モミは上に向かってステップアップするために、T字スタンドに片足をのせることを
余儀なくされます。
一口に、「片足をのせる」行為にも段階があります。
鳥さんによっては、
ステップ1 足指1本の“爪”がT字スタンドに触れた ⇒ ご褒美!
ステップ2 足指1本がT字スタンドに数秒触れた ⇒ ご褒美!
ステップ3 足指1本がT字スタンドにもっと長い時間触れた ⇒ ご褒美!
ステップ4 足指2本がT字スタンドに数秒触れた ⇒ ご褒美!
ステップ5 足指2本をT字スタンドに置くことができた ⇒ ご褒美!
と、1つ1つの課題を細かく設定して、ご褒美をあげていくと、スムーズに「片足のせ」まで
辿り着けます。
モミの場合は、すぐに躊躇なく、片足をガシッとのせてくれました。
まずは、片足のせが成功したら、たくさん褒めてあげてください。
この時点ですでに、T字スタンドは怖いものではなく、
T字スタンドに片足のせる ⇒ いいこと(=ご褒美)がある♪わちわち♪
と、関連付けができているはずです。
こちらも基本的に、片足をのせた時の方法と同じやり方です。
モミが片足をT字スタンドにのせている状態で、ご褒美を斜め上に見せます。
そうです。もう一方の足もT字スタンドにのせないと届かない位置です。
両足がのったからと言って、手をすぐにひっこめないでくださいね。
この時点では、鳥さんは手からのったりおりたりを繰り返す段階です。
安心できる手がなくなると分かると、今度はT字スタンドになかなかのりたがらなくなります。
ここでは、T字スタンドにのったりおりたりを繰り返していき、両足をのせている時に、次から次に
ご褒美をあげていきます。
モミがT字スタンドにのれば、いいことがある♪わちわち♪と認識してくれたら、両足をのせて
すぐに降りようとしなくなります。この段階が、T字スタンドから手を離してもいい合図です。
落ち着いていますね~。ご機嫌です。
こうして、T字スタンドにのることと、ご褒美との関連付けは、モミに負担をかけずに成功しました!
さらに気をつけて欲しいポイントを2つ:
①鳥さんにご褒美を見せて、鳥さんがア~ンとご褒美に届きそうになった瞬間に、食べさせずに
手をグイッと次の目標地点まで移動させるような、おあずけ状態を続けていくこの行為。
やりがちですが、これは個人的な経験から、小型も大型も効果がありませんでした。
どうやら、
「どうせそのいい物(=ご褒美)は、くれないんでしょ。そっちに行ってもくれないんでしょ!」
と、理解をしてしまったようです。
なので、A地点からB地点に移動してもらいたい時は、細かく目標地点を設定して、その細かい
目標地点に移動できたら、達成した証にご褒美をあげるようにしてあげてくださいね。
ステップ1: B地点でご褒美を見せて、達成できたらご褒美♪
ステップ2: C地点でご褒美を見せて、達成できたらご褒美♪
ステップ3: D地点でご褒美を見せて、達成できたらご褒美♪
こんな感じです。
A地点にいる時に、B地点にご褒美を見せて、一気にD地点までおあずけ状態で鳥さんを近づけようと
すると、スムーズに上手くいかないでしょう。
成功したとしても、時間がかかってしまい、鳥さんにも負担がかかってしまいます。
何度も言うようですが、これをやったら「そのご褒美は見せるためでしょ!くれないんでしょ!」と
トレーニングに協力してくれなくなってしまいました。
②鳥さんが「もっとやりたい!」と思っているくらいの時に、トレーニングセッションを終了させましょう。
鳥さんが飽きてしまってから、トレーニングセッションを終えるよりも、「まだやりたい!」と思っている
くらいに終えると、次のトレーニングセッションへの意気込みが違います。
これもよくありがちですが、飼い主さん側が「これがラストだよ。できたら終わるね。」と言ってやる
このラストはもうやらないくらいがいい潮時ではないかと感じています。
最後に成功させてから終わらなくてもいいですよ。
ただし、輪投げなどのトレーニングで、最後に成功できずに終わったとして、
「はい、今日も頑張ったね」とねぎらいのご褒美は決してあげないでくださいね。
このねぎらいの意味は鳥さんには通じず、成功しなかったのに、ご褒美をもらってしまうと、
鳥さん側は混乱してしまうからです。
モミの体重測定をスムーズに行うために始めたこのトレーニング。
それでは、お待ちかね(そうでもないか)の、モミの体重は一体何グラムでしょうか!?
わちわちわちわち~~~~ん♪(モミ風ドラムロール)
ジャンッ!!
320gでした!
みんな大好きおもち@セキセイインコ約6羽分です。
以上で、モミのT字スタンド編のトレーニングは完了です。
T字スタンドを使わなくても、そのまま体重計にのってもらうトレーニングも、
基本的に今回の流れと一緒です。
そして、この方法は、キャリーに入る練習にも使えますよ。
続いてのモミのチャレンジは、キャリーに入る練習をお伝えさせていただきます。
どうぞお楽しみに! わちわち♪