ゴキゲン鳥は下北沢の当物件を探すにあたり、以前の賃貸人といささかトラブりました
以前は確かなべじんという鍋屋さん？ですかね？
なべじんさんは経営不振になり２００万円でこの物件を引き継がないかという最近流行りの造作譲渡付きの話でした。
造作譲渡とは最近居抜き物件で流行っていますが、要はただ出てって、お宅に引き継がせてやるから裏金よこせという話です
しかし、物件はビルオーナーのもので前賃貸人のものでもなければ、本来賃貸人は造作を撤去して退出する契約になっているものです。
しかし、ゴキゲン鳥の物件探しを半年も行っている中気づいたのはほとんどの良物件は表にはでず、前賃貸人と新賃貸人と、専門の業者が間に入りお金のやり取りをして決まってしまいます
これが現実です。
あきれましたが、そうしなければ入りたい物件を手にすることができないのです。
また、出ていく側は現状回復をしなくていい上にお金が入ってくる。
借りたい側はお金さえ持っていれば優先して物件を手に入れられる。
中間業者は手数料が入る。
とみんなにとってメリットばかりに見えますが…
さっきも言った通り、物件はビルオーナーのものです。
しかし、ビルオーナーが納得しなければきっとビルオーナーにもお金をまく仕組みになっているのでしょうね
これでは賃貸契約の意味などあったものじゃありません。
また、今の世の中の状況同様、お金とコネを持っている強い会社はいいが、弱者は良い物件すら手にすることができません。
しかし、半年も探し回っている当社もケツに火がついてましたから、こういうものなのかとその話に乗りました
すると、ビルオーナーは納得しない。
僕は毎日のように管理会社とビルオーナーの説得に当たりました。
説得の甲斐あり、お宅になら貸してあげたいとまで言っていただき、前賃貸人にも２００万円を払おうと思ったら…
突然なべじんさん、もっといい借り手が見つかったから４００万にしろ
あんなに悔しい思いをしたのはここ何年かの仕事のなかではじめてでした。
直接話を聞きに行くと、もうたくさんの書類が準備されてました。
おそらくはじめからこちらが引けなくなるのを待ってそのつもりだったんでしょうね
あぁあまいな僕は
まだまだあまいなぁ
さんざん仕事で修羅場をくぐってきたはずなのにまだまだあまいな
仕事では絶対目の前のお金以外信じちゃダメなんだなと思わされました。
やっとの思いでビルオーナーを納得させて次の日に賃貸契約を控えていた僕は今さらあとにも引けず、その話を飲むしかありませんでした。
しかし、そんな非人道的な話は、やっぱり尻尾巻いてノコノコ納得はできません。
その裁判を４ヶ月前から行っています。
おそらく負けます。
現実は紙社会であり弱者は泣きを見なくてはいけない厳しい世の中です。
しかし、勝ち負けではないのです。
おかしいものは断固としておかしいと言わなければいつまでも力のないものは力のあるものの食い物にされてしまいます。
この国は資本主義です。
しかし、資本主義とは弱いものを潰すという意味ではないはずです。
だからお金の問題ではなく相手が僕のあれほどまでに悔しかった気持ちを理解してくれるまで主張し続けます
確かなべじんさん下北沢の駅前でクレープ屋さんもやってたけど、あそこもこんな汚いやり方で取得したのかな～
うちがゴキゲン鳥はじめるとき皮肉に「飲食店は甘くないよ～半年続けるのも大変だよ」と言われました。
今月で七ヶ月目です
