なんでだろう・・・。
夜、息子が寝室に行った後、ふと本人告知をした病院の帰りの電車の光景を思い出した。
思い出したら、涙が止まらなくなってしまった。
お決まりの先頭車両の一番前に乗って、2人で進行方向の景色を眺めていた。
でも実際は、眺めていたというより、進行方向を向いていただけだった様に思う。
いつもなら、何かしらお喋りしたりするのに、この日は2人とも無言で前を向いていた。
その光景の30~40分位前に、息子は病院で発達障害の本人告知を受けた。
息子、小学校3年生。
先生が息子に話をしてくれた。
先生の話を聞きながら、息子の表情がみるみる変わっていった。
たぶん、途中からは先生の話は息子の耳には届いていなかったと思う。
遠くを見つめて、放心状態だった。
診察室を出て、無言の息子に、私は掛ける言葉が見つからなかった。
電車の一番前に、2人で前を向いて乗り、少しした時に、息子がシクシクと泣き始めた。
当時の息子は、泣く時は口を大きく開けて、大きな声を出して泣き叫んでいた。
そんな息子が、この時は、声を押し殺して、私に見られない様にシクシクと涙を流していた。
そんな姿を見て、私は自分の涙をこらえるのに精一杯だった。
そして、息子の肩をさする事しか出来なかった。
小さい心と体で、大きな大きな衝撃を受けた息子。
私は、あの時の光景をきっとずっと忘れられないだろう。
小さな息子が立ち向かわなければならなかった現実。
母である私は、この子の為に、出来る限りの事をしていこうと改めて思った。
