(夏場の水分補給にご用心)
小まめな水分補給は欠かせませんが、スポーツドリンクや炭酸飲料水の飲み過ぎは危険です。白砂糖が大量に入っているからです。
キンキンに冷えた飲料は、甘味を感じにくいからなおさらです。
大量に飲み過ぎると、急激な血糖値や血圧の上昇を招くリスクがあります。すぐに影響が出なくても、秋から冬にかけての病氣の下地をつくってしまいます。
水分やお茶、ルイボスティーや酵素飲料なら安全です。甘味が欲しい時は、果物を摂るとよいです。
もちろん、白砂糖を完全に遠ざけると、脳のストレスになるので、ほどほどに楽しむのは構いません。
また、夏は米酢を飲むと、暑さ対策になります。酢は超陰性なので、極陽の夏の間だけは摂っても大丈夫です。
デパートなどで奮発して、品質の良い米酢を買いましょう。酵素飲料に2~3滴入れて飲むのもよいです。
(片足立ち)
30秒間片足立ちをキープできる高齢者=70代は、転倒や認知症のリスクが低いことが、統計的に分かっています。
このため、片足立ちを薦める団体も多いですが、片足立ちで骨折する高齢者も居ます。
転倒ではなく、倒れまいと踏ん張って骨折してしまうのです。それだけ骨が脆くなっているということです。
片足立ちをキープするために、足で踏ん張ったり、体幹を固めるのは本末転倒です。揺れながらバランスを取るのが正解です。
五重塔は地震で倒壊した記録がありません。揺れてバランスを取っているからです。
人体に当てはめれば、胴体が動いているということです。
まず片膝立ちで、胴体を揺らす回路をつくりましょう。
タオルを畳んでその上に左膝を乗せ(膝の痛み予防のため)、左太腿を床と垂直に立てます。
左膝の前に右踵を置いて、右膝立ちになります。左右の脚足が一直線になります。左足はつま先を立てずに伸ばします。
背骨をまっすぐにし、百会を天に向けます。
この姿勢を取ること自体困難な人も居ます。この姿勢を保つだけで痩せます。中心がハッキリしてくるからです。
前後スワイショウをやったり、
後頭部で手を組んで、左右の体側を交互に伸ばすと、更に効きます。
伸ばす・縮めるの動きをだんだん大きくして、胴体の動きでリカバリーします。
こうした体操で脳の回路を創りながら、ヨガの立木のポーズなどをやると安定します。固まった安定ではなく、揺れながらの安定です。
片足立ちと言えば、世界の王貞治さんの「一本足打法」です。いま写真や動画で見ても美しいです。
一本足打法は反動をつけて打つ打法だと誤解している人が多いですが、本当は心の安定と深く関係しています。
猛訓練によって一本足打法のフォームを完成させた王さんですが、試合ではピッチャーは変化球を投げたり、緩急をつけたりなどでタイミングを外してきます。
その変化にどう対応するかを学ぶため、王さんは藤平光一先生と言う、合氣道の先生に教えを乞いました。
「どんなに変化しようと、最後にボールはホームベースの上を通るんでしょう?
それまで待っていて、打てばいいだけのことじゃないですか?」
と藤平先生は答えました。藤平先生は野球は素人ですが、本質的にこの答は正しい。
でも、打席に立つと自分でアレコレ計らってしまう=心が動じてしまうから、ボールが見えなくなる。自分で見えなくしている。
心の安定=動の中の一瞬の静 を体現したのが一本足打法でした。
藤平先生によれば、「臍下(せいか)の一点に心が静まって立ててさえいれば、一本足でも二本足でもどちらでも構わない」そうです。
一本足打法に開眼した王さんは、ホームランを量産し、世界のホームラン王になりました。
「立つ」ことを徹底的に追及することの威力を教えてくれるエピソードですね。
(赤と黒)
8月・9月はあの世のエネルギーが被さって来る時期です。特にお盆からお彼岸にかけての時期に悪いことをすると、必ず影響が出るので身を慎みましょう。
トランプに赤と黒のカードがあるのは、この世は見える世界と見えない世界から構成されていると言う暗号です。
赤は見える世界=顕在系、黒は見えない世界=暗在系です。
人は自力で生きていると思っていますが、本当は生かされています。毎朝、目が覚めること自体が奇跡です。
健康法も見える世界の要素だけで考えると、限界が来ます。
肉体的には完全に治っているけれども、痛みが消えない場合は、心の問題や霊的問題が関わっていることが多いです。
目が悪くなるのも、見たいモノが無くなるという心理的な原因があります。だから目に綺麗なモノを見せないと、なかなか回復しません。
人の身体も肉体のボディに、氣の身体が幾層にもわたって重なって存在しています。西洋ではアストラル体とかメンタル体と呼びます。
神道では、肩背部に肉体の元氣を司る荒魂(あらみたま)、下腹部に心の安定を支える和魂(にぎみたま)が存在すると教えます。荒魂は正座で強くなり、和魂は酵素断食などで浄化されます。
胸には調和や結びを司る幸魂(さきみたま)、眉間には創造性や神仏との交流に関わる奇魂(くすみたま)が存在すると神道では考えます。
荒魂と和魂が赤=顕在系、幸魂と奇魂が黒=暗在系。カードの種類で言うと、ダイヤ、クラブ、ハート、スペードです。
顕在系と暗在系を丸ごと良くするには、背骨を動かすことです。氣功では、背骨は最大のDNAと考えます。
十代前までの先祖の情報が背骨に入っていると言う説もあります。
特に胸椎を動かすことが大事です。運命の30%は胸椎で決まります。
正中線上で肘を合わせ、掌をオデコにつけます。
背骨を丸めて行くと、胸椎が伸びます。肘を離さず、鳩尾に出来るだけ近づけるほど効きます。
次に背骨を反らせます。肘は離さず、出来るだけ天井に向けます。肘が離れないよう、パートナーに押さえて貰ってもいいです。
反らせる時は、胸の胸骨=ネクタイの形をした骨が、顔に向かってスライドする意識を持ちましょう。ドンドン胸椎の縮みが取れて行きます。
肉体の動きの質も胸椎の弾力や自在さで決まります。
(鍛錬)
宮本武蔵は「千日の稽古をもって鍛(たん)とし、万日の稽古をもって錬(れん)とす」と書き遺しています。
昔の日本には、西洋のようなトレーニングではなく、鍛錬がありました。鍛がいわゆるトレーニングに当たります。
ただし、西洋ではトレーニングと言えば、筋トレのことですが、日本では骨を鍛えました。
骨は使うほど太く丈夫になります。長くはなりませんが。
骨が強くなると、スジや筋肉が柔らかくなります。これを錬と言います。骨が脆いと、筋肉が骨の代わりをするために固くなります。
空手家は骨を鍛えるために、マキワラなどモノに突き蹴りを当てます。
しかし、健康法としての骨強化は、重力をかけてあげるだけで十分です。
四つん這いの手首折りで、腕の骨は強化できます。ただし、腕が床と垂直=重力線に沿っている ほど効きます。肘が曲がってしまう人は、少しずつ修正していきましょう。
大腿骨=最長の骨は、膝立ちで左右の腸骨を交互に下げる体操=伸ばす・縮めるの動き で強化できます。
雑巾がけは全身の骨格を同時に引き締めてくれます。上半身の骨と下半身の骨が三角形になって支え合う体操です。
手足はもちろん、背骨も強化されます。
雑巾がけをすると、背中が平らにならずに、盛り上がる箇所があります。その位置は人によって違いますが、そこが歪みであり、詰まりです。
背叩きや背踏みなどでその固い部位をほぐしていきます。これが錬です。
一人でやる時は、枕やローラーなどのモノを活用してほぐしても良いです。
そうやって強化した背骨を、前後運動などで波打たせて、骨で動ける回路をつくっていきます。
「あしたのジョー」の主題歌「美しき狼たち」のサビのフレーズは、
『足をくじけば 膝で這い 指をくじけば 肘で這い
涙の粒だけ たくましく
傷ついて しなやかに』
です。たくましく=鍛で、しなやかに=錬です。
人が成長するには、涙や傷つくこと、困難に遭遇することも必要なのです。
厳しさが無ければ堕落します。「楽していい目を見る」ことばかり考えていると、ロクな人間になりません。
体操もマッサージ=ほぐし ばかりではなく、時にはキツイ刺激も必要です。飴と鞭と言いますが、飴ばかり求めて教室に来る人は、鞭を体験すると辞めて行きます。
「ご指導ご鞭撻のほど」と言う言葉の意味を考えましょう。鞭と言う字が入っています。
背骨を鞭にするのが氣功です。
(思考は現実化する)
西洋では、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」が有名ですが、東洋=仏教でも同じことが説かれています。
たとえば、お釈迦様は「八正道(はっしょうどう)」を提唱しました。
その中に「正念(しょうねん)」=正しい念(おも)いを持て があります。
普通の人は「思う」レベルなので、なかなか現実化しません。ただの言葉だけ、それも記号レベルの言葉で漠然と思っているからです。左脳だけを使っている状態。
少しかなう人は「想う」のでかないやすくなります。鮮明なイメージ・映像を伴なっているので、実現性も高まります。右脳も参加して、全脳思考になっています。
しかし、仏教で言う「念い」はもっとレベルが高いです。身・口・意を密に練り上げた状態で「念う」ので、ことごとく現実化していきます。
そのためには、まず身体から整えなければなりません。思考の座である首が曲がっていると、思考も歪みます。
だからブリージングストレッチでは、首の体操などで首を整えます。
そして言葉を整えることも必要です。人は言葉を使って思考し、その思考に基づいて行動し、行動した通りの結果が出ます。
運動や食事に氣をつけても、なかなか健康になれない人、成功できない人は、言葉のレベルで引っかかっていることも多いです。
ブリージングで祝詞や読経を行なうのは、言葉を整え、レベルアップさせるためです。魂が震えるような良書にもたくさん触れましょう。
身体と言葉を整えながら瞑想を行なうと、雑念が意念に昇華されていきます。こうして雑だった身・口・意が、密になっていき、「思い」が「念い」に変わって行きます。
静かに自分と向き合うことで、顔つきが変わります。特に目つき。これで運命が決まって行きます。
鼻呼吸も口を閉じないと出来ません。ちなみに、呼吸には「吸う」と言う文字が入っていても、「吐く」と言う文字は無いことにお氣づきでしょうか?
吐くのではなく、「呼ぶ」と言う文字が入っています。自分が発する息の波動にふさわしいモノを呼び、呼んだモノを吸い込むのが呼吸の本質だということです。
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(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。
写真は瞑想しているボクです。
瞑想が次第に社会に広まってきていますが、身体を整えずに瞑想を行なうのは危険です。
禅病と言われるように、瞑想ばっかりやっているとかえって健康を害するリスクさえあります。
もともと人の身体は20歳をピークとすれば、その後は1年ごとに1%ずつ衰え、それと引き換えに老廃物が溜まって行くと言われています。
ただし、それは「何もしなかったら」の話です。
身体を維持するために、運動することは必須です。もともと身体は動くために設計されているからです。
しかし、スポーツは身体の使い方が偏っています。
使いすぎで過度に収縮している筋肉と、使わなすぎで衰えている筋肉とのギャップで、様々な不調が出ます。
まずはこの凸凹を正して、コンディショニングすることが必要です。
次に、背骨(胴体)から動ける回路を創ることです。
昔の日本人の身体感覚が繊細だったことは、日本語を検証しても分かります。
最近は使われなくなりましたが、「一昨日来やがれ」=「二度と来るな」と言う罵倒のフレーズがあります。
いま、ここに身体があるのに、一昨日ここに来れる訳がありません。身体感覚に満ちた啖呵だと言えましょう。
身体と向き合えば、こうした感性が甦ります。
そうした人が増えれば、血の通ったイキイキとしたコミュニケーションが生まれるでしょう。
この身体と感性に基づいて瞑想すれば、禅病とは無縁です。瞑想を深めるほどにかえって元氣になれます。
ブームで瞑想に飛びつくのではなく、何のために瞑想するのかを、まずしっかり押さえましょう~。
つづく
次回更新は8月18日予定です。