(ブログの登場メンバー)
「チンパン」 ブリージングメソッドを分かりやすく伝えるため、日々猿知恵を絞っている。

「杏子(あんこ)」 長年にわたってチンパンの問答相手をつとめる。もはや腐れ縁と諦めているようである。

「虎徹(こてつ)」 ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペット・柴犬オス。
記事を知的でキュートなコメントで締めてくれる。
「中二の息子を持つ母です。
息子は勉強が大嫌い(特に英語)。テストの点が悲惨なので、勉強するよう叱ると、
『いまはAIが翻訳してくれるから、英語なんか勉強する必要がない。
他の科目も、AIで調べたら全部答えが出て来るから、もう勉強なんかしなくていいと思う』
と反抗します。悔しいけれど、言い負かされてしまいます。
勉強が好きになる体操とかはないでしょうか?
屁理屈ばっかり上手になって」
「残念ながら勉強が好きになる体操なんてないよね(笑)」
「そのとおり。『馬を川まで連れていくことはできても、水を飲ませることはできない』との格言どおり。
本人にその氣がなければ、どんなアプローチをしても無駄」
「でも、確かにAIの進歩はすごいよ。ネット情報とAIを活用すれば、いろんなことが調べられてとっても便利。
瞬時に答えが出て来るし」
「しかし、その分野全体についての理解がベースになければ、AIが出した答えを、正しく把握することが出来ない。
トンデモ解釈をしてしまう場合も多い。
ネット情報とAIで中途半端な知識をつけて、クレームや無茶な要求をしてくるお客も増えた。これは社会的な傾向」
「いわゆるカスハラ問題の一種だよね。
一面的には妥当なことを言っていても、全体的な理解がないから、珍解釈をドヤ顔で披露する。
しかも、その自覚さえないという、とってもイタイ人になっちゃう。
所詮、ネットに出ている情報は、表面的な情報・出しても構わない情報だけだもんね。
仕事の細かい部分とか、守秘義務にかかわるような情報が、出ているわけないし」
「本当のノウハウをタダで教えてくれる人はいない。
昔ながらの武術の世界では、先生は弟子にわざと嘘のやり方を教える場合さえあると言う」
「弟子が自分より強くなったら、取って代わられちゃうもんね。特に昔だったら弟子に殺されちゃう危険さえあったし」
「漢方医学の秘伝書にも、間違った方向にミスリーディングする記述がたくさんあるらしい。
トラップだらけなので、先生から直接口伝を教わった人間にしか、正しく使えない」
「そもそも、素人さんがネットで情報をかじっただけで、プロと同じことが出来る訳ないもんね。
いっぱしの評論家みたいなことは言えるだろうけど」
「職人の世界では、部外者がアレコレ口を出してくると、
『だったら、そいつにやらせて見ろ』と言うのが定番」
「まず絶対に出来ないよね(笑)」
「生きている人間は氣を発しているから、その人の思考も氣になって、皮膚から出ている。
だから氣功に上達してくると、その人の考えていることが、なんとなく分かるようになるという。
SNSは、誰もがネット空間で自分の思考を発信できるので、氣功をやっていない人でも、その人の思考が分かるようになった。
だから優秀な人の発信は、社会的に有益。しかし、アホなことばかり考えている人の思考も同じく可視化されてしまう。
SNSが『バカ発見機』とも呼ばれる所以である。
AIも『バカに浅知恵をつけて、バカを加速させる』ツールになってしまう。
つまり『バカ加速装置』」
「ドラえもんが、どんなに素晴らしい道具を出しても、のび太がアホな使い方ばっかりするから、毎回ひどい目に遭うようなものか」
「そのドラえもんに、『ぼく桃太郎の何なのさ』という回がある(てんとう虫コミックス9巻所収)。
『自分たちが住む町の歴史を調べる』という夏休みの宿題を出された、のび太たち。
『みんなは、図書館で調べたりとか面倒くさいことをしているけど、ボクはそんなことはしない。
タイムマシンでちょこっと見て来る』
とドヤ顔で出かけようとするのび太に、ドラえもんが待ったをかけた。
『君は、昔、この町でどんなことが起きたか知っているのか?』
『知らないから行くんだよ』
『じゃあ、100年分の歴史を調べるには、タイムマシンで見に行ったって、100年かかっちゃうよ』
『本当だ!ドラえもん、助けてぇ!』
といつものごとく絶叫するのび太であった」
「のび太って、本当にあさはかだよね(笑)。でも、相談者の息子さんのように、
『AIで調べれば何でもわかるから、勉強なんかしなくていい』って勘違いしている人たちは、のび太を笑えないよね。
基本的な知識がなかったら、AIから貰った答えを正しく評価できないどころか、そもそもAIに
『まともな質問・問いかけをすること自体が不可能』だもん。
深いね、ドラえもん」
「相談者さんの息子のような、言い訳をする人は昔から居た。
ITが普及したときも、パソコンが普及したときも、電卓が普及したときも、
『こんなツールが出てきたから、もう勉強しなくていい』。
要は、ただ勉強したくないだけ(笑)。
実際は、優れたツールが出てきたら、それを使いこなすために、ますます勉強が必要になる。
賢く使いこなせる人は、収入も含めて、いっそう豊かな人生を送れるようになる。
使いこなせない人は、今以上に条件の悪い働き方、生き方しかできないようになっていく。
それこそAIに仕事を奪われたり、思考を乗っ取られたりしていく。
相談者さんの息子さんは、相当口が達者なようなので、地頭は悪くないのだろう。
学校の勉強が嫌いなら、表現力を磨いてクリエーターを目指すのもいいかも知れない」
「でも、クリエーターで生涯食べていくのは、相当な茨の道みたいだもんね。
学校の勉強の方が楽だよ、きっと。クリエーターの分野でも、いまやAIが脅威になって来たし。
相談者さんの息子さんは、特に英語が嫌いみたいだけど、英語は出来た方が便利だよね」
「実は世の中は、語学の学習にAIを活用する方向に進んでいる。
『独学で英語を話せるようになった人がやっていること』(中林くみこ:著)の一読を勧めたい。
著者はカナダに移住して、語学学校をやっていた人。著者の主張は、
英会話スクールに通わなくても、AI相手に英会話ができる。AIの先生なら発音も完璧。
自分が書いた英文を、AIに添削してもらえば、英語を書く能力もアップできる。
と言った具合。結論としては、英語は独学が一番。高いお金を払って語学学校に通う必要はない」
「語学学校の先生が、独学が一番って言うのはユニークだよね。自分のキャリアを否定しているみたいなもんじゃん。
思えば、ブリージング本院も最初は整体院だったもんね。お客さんはたくさんついていたけど、体操教室に移行。
『整体で身体を整えても、日常生活の身体の使い方、食事の仕方、心の持ち方自体を変えなければ、また歪みが再発する。
自分で自分の心身を整えていく方法を伝えることで、健康の輪を広げていきたい』って古久澤先生が志したからだよね。
中林さんの選択も、それに通じるものがあるかも」
「もちろん、『プロの整体師として、他人の身体を整えることに徹する』と言うのも立派な選択。
『独学で英語を話せるようになった人がやっていること』では、インプットの重要性が強調されている。
なぜ、日本人が学校で何年も英語を勉強しているのに使えるようにならないのか?
それは英語自体のインプット=英文そのものを読む、聴く が圧倒的に足りないからである。
学校では単語や文法ばかり教える。その知識は必要だけれど、卒業するまで、ほとんどそれだけで終わってしまう。
著者はTOEICで800点取れるほど英語が得意だったが、カナダに住んだら現地人と満足なコミュニケーションが取れなかった。
1年間、自宅に引きこもり状態になった著者は、洋書を多読し、好きな海外ドラマを見まくった」
「目と耳から、生きた英語を吸収し続けたわけだね」
「するとアウトプットの練習はたいしてやっていないのに、1年後にはスムーズに現地人のコミュニケーションが取れるようになって驚いたという。ついにはカナダで語学学校を経営するほどになった。
著者が達した結論は、『英語学習は90%がインプット。アウトプットは10%程度でいい。所詮アウトプットは自分が内部にインプットしたモノしか出せない』。
だから一にインプット、二にインプット、三四がなくて、五にインプット。
チンパンはこの書を読んで、『我が意を得たり』と感じた」
「まずインプットって言うのは、氣功にも通じる考え方だよね。
站椿功や氣入丹田法で下丹田に氣をチャージすることが、地味だけど出発点。そしてずっと継続しなくちゃいけない。
もとになる氣=エネルギーが自分の中に溜まっていないのに、氣功の技の使い方だけ覚えたって役に立たないもんね」
「お金も氣=エネルギーの変形。ろくに元手がないのに、有利な投資や財テクをしたい と望んでも無駄。
『30万円の資金で、投資をしたい』というネット上の相談に、ホリエモンが噴き出していたことを思い出す」
「確かに30万円じゃ投資にならないもんね。0の数が2つ足りないよ」
「『独学で英語を話せるようになった人がやっていること』によれば、
英会話スクールでは、アウトプットばかり教える。ブロークンでも話していれば上達するという。
しかしインプットがない人は、いつまでたっても、まともな英語が話せるようにならない。
これは武術で言えば、ケンカ拳法が出来上がる過程にそっくり当てはまる。
『戦っていれば強くなれる、上達する』とばかりに、組手=試合のように戦う練習をやっているのは、確かに楽しさがある。
しかし、ロクな基本もないままに戦ってばかりいたら、身体が大きくて、運動能力に長けた人間しか強くなれないのは、自明の理。
その強くなった人間も、まともな武術の動きとは程遠い、ケンカそのものの姿になってしまう。
もちろん、インプットばかりやっていると『使えるつもり』『出来ているつもり』の妄想の世界に入るリスクがある。
だからAI相手に英会話、英作文の添削を時々やることで、自分のインプット具合をチエックする。上達の過程において、アウトプットはあくまで『確認』として行うものだから10%でいい。
武術の世界も、本当に正しく上達できているか?をチエックするための組手=対人稽古は必須。
勝ち負けではなく、正しい身体操作が、どの程度身についているか?を知るために行う」
「ブリージングの体操や氣功でも、組手=二人組の体操 は不可欠だもんね。
組手で得た氣づきを羅針盤にして、一人稽古にフィードバック。
全部、身体の学びに置き換えられるわけだ。
『独学で英語を話せるようになった人がやっていること』は素晴らしい本だね」
「英語学習法としては決定版と言ってもいいのではないか?
ただし本で得た情報が、そのまま全部自分に当てはまることはまずない。
そもそも著者はカナダ移住前に、TOEICで800点取れるほどの英語の基礎があった」
「日本だと、かなりレベルが高い人だよね。それでも英語圏に行ったら通用しなかった。
野球やバスケットのアスリートが、アメリカに行ったらレベルの差に苦しむようなもんだよ。
この本は、そのギャップをどう克服したかって体験談でもあるわけか」
「『単語や文法の知識は、中学英語程度で十分』と著者は書いているが、ハッキリ言って洋書を多読するには足りない」
「だって、中学英語レベルで原書を読んだら、知らない単語だらけだよ」
「高校生レベルの知識は欲しい。日本の受験英語の参考書・問題集は充実しているので、相性のいい本を何冊か読むとよい。
その後で洋書を読むと、全然読みやすい。
いきなり海外ドラマで多聴するのも初心者にはハードルが高すぎる。
最初はリスニング教材の英文を目で追いながら、その音声を聞く。英文を見ないで音だけ聞く。のを繰り返した方が力がつくはず。
海外ドラマの視聴は、上達に合わせて、少しずつ増やしていけばいいと思う」
「どんな名著でも、妄信しちゃいけないのは、ネット情報と変わらないね。
『信じるな、疑うな、確かめよ!』の精神さ」
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(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。
写真は、AIと対話中のボクです(笑)。
いまはAIブームと並んで、脳科学も大盛況です。
でも、生きていく上で本当に力になるのは、皮膚感覚でつかんだ智慧です。
皮膚こそ第一の脳だからです。ブルース・リーの名言『考えるな、感じるんだ=頭でなく、肌でつかめ』は余りにも有名です。
現実世界では、様々な問題が『待ったなし』でいきなり起きます。
大脳で得た知識がいくらあっても、その時に動揺してしまえば、全部飛んでしまいます。
人は動揺したとき、必ず肩が上がって呼吸が浅くなっています。
スワイショウなどをやり込んでいる人は、すぐに冷静になれます。
『冷静さだけが、得体の知れないモノから自分を守る、唯一の武器だと思うのや』とマンモス西(あしたのジョー)も言っています。
しっかりお勉強するのと並行して、氣功や瞑想で皮膚感覚・内部感覚を磨いていきましょう~。
つづく(次回更新は3月1日予定です)
