(ブログの登場メンバー)
「チンパン」 ブリージングメソッドを分かりやすく伝えるため、日々猿知恵を絞っている。

「杏子(あんこ)」 長年にわたってチンパンの問答相手をつとめる。もはや腐れ縁と諦めているようである。

「虎徹(こてつ)」 ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペット・柴犬オス。
記事を知的でキュートなコメントで締めてくれる。
「私は不運な女です。
人が普通しないような失敗をやらかしたり、災難にしばしば遭います。
運を良くするには、どうすればいいのでしょう?
アンラッキーガール」
「古久澤先生は、『偶然を活かすことが、成功・しあわせをつかむ鍵だ』って、よくおっしゃっているよね。
間一髪の差で、人の生き死にが分かれる場合さえあるもんね」
「いかにも。
昭和時代の話だが、A子と言う女性は、頻繁に霊柩車の夢を見てうなされていた」
「霊柩車を見た日は縁起がいい って迷信・俗説?さえあるくらいだけど、頻繁に夢に見るのは、おかしな話だね。
A子さんは具体的にどんな夢を見たのさ?」
「真夜中に、家の前で車のクラクションが鳴る。
A子がベッドから起きて、カーテンを開けると(A子の寝室は2階)、家の前に霊柩車が止まっている。
霊柩車から、喪服を着た男が降りて来る。その顔色は死人のように真っ青。
喪服の男は、A子がいる窓を見上げて、『あと、一人乗れる』としゃがれた声で告げる。
いつもA子はここで悲鳴を上げて目を覚ました」
「なんともおっかない夢だね」
「A子は医者にも相談したが、『疲れがたまっているのではありませんか?』と精神安定剤を処方してくれるだけだった。
そんなある日、A子は友人たちから遠出に誘われ、氣分転換に参加することにした。
日曜の朝、待ち合わせの場所に、友人の一人がワゴンを運転してきた。他の友人たちは次々とワゴンに乗り込んだ。
最後にA子が乗ろうとした瞬間、『あと、一人乗れる』という、あのしゃがれ声が、A子の耳にハッキリと聞こえた!
しかし友人たちには、何も聞こえなかったようである。
真っ青になったA子は、『急に氣分が悪くなった』と出かけることを辞退した。
友人たちは怪訝そうな顔をしたが、A子を残して出発した」
「おっかないオチが待っていそうだね」
「そのとおり。
出発後まもなく、友人たちが乗るワゴンは、交通事故を起こし、搭乗者は全員即死した。
まさしくA子は九死に一生を得たわけである」
「同乗していたら、A子さんも死者の仲間入りをしかねなかったわけか。
ワゴンはまさしくあの世行きの霊柩車。
『あと、一人乗れる』って言葉そのままじゃん。
悪夢は潜在意識からの警告のメッセージ?
それとも守護霊みたいなものが守ってくれたのかな?」
「解釈はいかようにも出来るが、結果から判定すれば、A子は災厄の予兆=オーメン に順(したが)うことで、命拾いした。
人の運命は、しばしば紙一重で明暗が分かれる。
いつもより一本電車の時間をずらした、一本違う路地を通った だけで思わぬ災難に遭うこともあれば、ピンチを逃れる場合もある」
「確かに。でも、つかみからいきなり強烈なエピソードだね。
いつから『チンパンのブログ』は怪談のブログになったのさ(笑)?」
「では、次はぐっとくだけて、明るく柔らかく行こう(笑)。
相談者さんが、『自分は運が悪い』と思う根拠は、
『人がまずやらないような失敗をしたり、災難に見舞われるから』らしい。
しかし、良くも悪くも平均からずれているということは、味方を変えれば強運の持ち主とも解釈できる。
チンパンも珍妙な失敗はよくしでかす」
「あんた、セッカチだもんね(笑)」
「数年前、職場で書類が1枚行方不明になって、騒ぎになったことがある。
チンパンは処理した文書を、机の上の書類箱に入れたはずが、あとでチエックした人から、『1枚足りない』と言われた。
総出で机周辺を探したが、どうしても見つからない。
みんなが諦めモードになったころ、上司が机の最下段の引き出しを引っ張りだしてみたら、くだんの書類が床の上に落ちているのが見つかった。
チンパンが作業中に落っことしたのか、誰かが机のそばを通り過ぎた時の風のためか、書類が1枚床に落ちたらしい。
書類は、そのまま机の一番下の引き出しの、そのまた底=机の底と床との隙間 に入ってしまったのだ」
「その上司の眼力はすごいね。千里眼みたい」
「上司は部下たちから、『すごいですね~』と称賛されたが、チンパンはみんなから怒られた」
「当たり前でしょ(笑)」
「しかし、わざとやろうと思っても、そんな書類の無くし方(結局見つかったが)は出来ない。
これはこれで一種の能力ではないかとさえ思った。
そんなことを口に出したら、余計ひんしゅくを買うから黙っていたが(笑)。
賢明な読者のみなさんはお分かりであろうが、成功であれ、失敗であれ、平均から外れた事象を『引き寄せる』ことは立派な超能力である。
ただ能力が発揮されるベクトルによって、周囲の評価が変わるに過ぎない」
「たとえば花粉症だって、一種の超能力だもんね。普通は感じない筈の花粉に反応して、クシャミや涙が出るわけだから」
「だから相談者さんも、強運の持ち主だと思い込むことから始めよう。
世の中には『運をよくする』ための本を書いている人がたくさんいる」
「そういう本が売れているってことは、『運を良くしたい』ってニーズもいっぱいあるってことだよね」
「チンパンもその手の本を何冊も読んでみたが、成功者と言われる人は、まず例外なく『自分は運がいい』と思い込んでいる。
たとえばジャンケンで五連敗しても、『自分は運がいいから、このあと六連勝するかもしれない』と楽天的に考える。
実際、ジャンケンの強さに根拠などない。つまり、運の良し悪しにも根拠はない。
運とは目に見えないモノだから、『これが運です』と、エビデンスを示すことも出来ない。
だから決断を迫られた時は、自分なりの運命観、哲学によって決めるしかないわけである」
「思い込みを自信、確信へと高めて行き、最後は信念・哲学にまで高めるってことか。
エビデンスよりも、人間の念の方が強いもんね。
まあ、エビデンスがなくても、身体は知ってるんだけどね。
古久澤先生は、『鳥肌が立った時に決断して、失敗したことはない』っておっしゃってるし。
鳥肌が立つ時、必ず骨盤が引き締まっているもんね。身体のスイッチがオン!になっている状態」
「自分は運が悪い と思い込んでいると、すべての兆しを悪い方向に考えるから、万事に及び腰になる」
「反対に、自分は運がいいと思い込めば、積極的になれるわけか。
スワイショウをしながら、『私は運がいい』って自己暗示をかけてもいいよね。
単純な腕振り運動でリラックスした身体と脳は、暗示を受け入れやすくなっているから。
一番効く暗示は、自分の言葉。副作用もなし」
「スワイショウは不要なモノを捨てていく技だが、進歩すると必要なモノだけ引っかかる身体になっていく。
軸を振り続ける技がスワイショウだから当たり前。つまり運がいい人、偶然を活かせる人に知らない間に近づいていく。
さて、思い込みと聞けば、昭和期に物心がついたチンパンは、『巨人の星』を連想する。
主人公・星飛雄馬(ほし ひゅうま)は、『思い込んだら、試練の道を~♪』というテーマソングに乗って、巨人の星を目指して邁進していた。
昭和中期の子供たちは、毎週その姿をTVで見せつけられたものである」
「まるで洗脳だね(笑)。
飛雄馬は、巨人の星=巨人軍のエースとなるべく、子供の頃から父親に天才教育=いまなら児童虐待級のシゴキ を施されるんだよね。
でも身体が小さいから、プロ野球の投手としては通用しなかった」
「飛雄馬には、抜群のスピードと、針の穴を通すようなコントロールがあった。
しかし、体格が小さいため球質が軽く、プロの打者にミートされると『ホームラン配給王』になってしまうのだった。
この残酷な壁にぶつかった飛雄馬は、新変化球=魔球を編み出す」
「昔の野球マンガって、やたらと魔球が出てきたもんね。
ボールが消えたり、いくつにも分裂したり、空中で静止したり、物理法則を完全に無視(笑)」
「だが、飛雄馬が編み出した魔球=大リーグボール1号は、それらのインチキ魔球とは一線を画していた。
ピッチャーはボールをバットに当てさせないために工夫をこらすのが野球の常識。
ところが大リーグボール1号は、『わざとバットにボールを命中させることで凡打にする』と言う逆転の発想の魔球だった」
「実際の野球でも、ピッチャーが投げたくそボールが、たまたまバットに命中して、凡打になることは起きるじゃん?
ただの偶然だけど」
「そのとおり。しかし、この偶然を意図的に、百発百中で起こせるとすれば、それはもはや魔球・超能力である。
偶然が必然に転化する。
飛雄馬が大リーグボール1号をはじめて投げたとき、対戦相手も、観客も、『星投手は悪運が強い』としか受け取らなかった。
しかし、その偶然が2回、3回と繰り返されるうちに、次第に『・・・まさか?』と言うムードが漂い始める。
やがて、その『まさか?』と言う想いは『もしや・・・』に変わり、最後はハッキリ確信に変わった。
ついに解説者が、『ほ、星投手は、ボールを狙ってバットに当てているのです~!!』と告げるに及んで、大リーグボール1号は世に認められた」
「飛雄馬は、バッターのバットの動きを確実に予想するために、ボクシングや剣道まで研究するもんね。
お蔭でバッターがバットにボールを当てさせまいと動かしても、大リーグボール1号は命中しちゃう。
発想が完全に格闘技や武道だけど(笑)。
百発百中は無理としても、確かにギリギリ成立しそうな氣はするよ」
「もちろん格闘技と違って、バッターとピッチャーの距離は遠い。
そして人間の動きは、そう完璧に予想できるわけがない。
やはり大リーグボール1号は現実的には存在しえないが、リアリティーはいまだにダントツである。
マンガは具体的に絵で表現しなければならないが、実際の野球でも起こり得るプレイなので、説得力があった。
講談社ブルーバックスシリーズの『不確定性原理』(都築卓司:著)でも、『大リーグボール1号は物理学的に成立するのか?』を論じている。
ラプラスという物理学者は、『ある瞬間の対象の物理的状態を完全に知り得る知性があれば、未来をすべて見通せるのではないか?』と提唱した。
この神のような絶対的知性は、『ラプラスの悪魔』とも呼ばれた」
「大リーグボール1号がまさに『ラブラスの悪魔』ってわけか。
バットの動きはすべて、あらかじめ決定されているから、それを予測できれば百発百中でボールを命中させられるもんね」
「『ラプラスの悪魔』=未来も運命も、最初からただ一つに決定されているという、『決定論』は、古典物理学の世界でしか成立しない。
20世紀に発展した量子力学の世界では、『ある瞬間の物体の状態は、確率的にしか決まらない』ことになる。
平たく言えば、『その物体はその位置に存在する=有 と同時に存在しない=無』」
「般若心経で言う、空みたいなもんだね。空は有も無も同時に含んでいて、どちらにでも変化するから」
「つまり未来は100%決定されているのではなく、確率的にしか正しいことは言えない。
だから確実な未来予測は原理的に不可能。天氣予報が『降水確率は何十%』としか発表できないようなもの。
量子力学の世界では、不確定性原理とも言うらしい。
チンパンも物理学はそれほど詳しくないので、これ以上突っ込んで聞かないように(笑)。
とにかく大リーグボール1号は物理学的にも不可能だという結論である。
大リーグボール1号の話を長々としたのは、
『本当に大きな変化・根本的な変化は、いっけん平凡な偶然としてあらわれる』
と言う例え話のためである。
氣功や瞑想をやり込むほどに、運が良くなると言われている。
しかし、それはエイッ!とやって宝くじの1等賞を当てるようなものではないらしい」
「そんな反則技みたいなことをすると、しっぺ返しが来そうだよ、
他人の嫉妬も買いそうだし」
「大リーグボール2号=消える魔球 は、まさしくそういう魔球だった。
見かけは派手だが、1号と比べて全然底が浅い。ボールが消える理屈も、インチキ=マンガそのものだった。
もっと地道に運が良くなって行くのが正道なのではないかと、最近のチンパンは考えている。
周囲から、『あいつ、なんだか運がいいよな。危ないところで、何とか助かってるよ』程度に見られるのが無難。
その小さなツキの蓄積が、長年の間に大きな差になって現れる。
まさしく大リーグボール1号的。
戦国武将でも、信長や秀吉は、わかりやすい強運の持ち主だった。
豪快で華やか。短期間で天下を取ったが、崩壊するときも速かった」
「日本人は、桜のようにパッと咲いて散る人が好きだけどね。
そこへ行くと、家康は派手さはないけど、長い目で観ると強運じゃん?」
「『織田(信長)がつき、羽柴(秀吉)がこねし天下餅 座りしままに食うは徳川家康』と狂歌でからかわれたほど。
しかし、250年以上の平和な国家を築いたのは家康の運。これもウサギとカメ。
人は派手な新技術や、目立つ事件に意識を持って行かれて、騒ぐ。
だが、そういう激しい変化、速い変化は、意外と一時的で終わってしまう。
世の中を根本から変える変化は、目立たない偶然のような形で起きる。
目立たないから多くの人は注目しない。あるいはただの偶然、一時的な現象にすぎない で片づけてしまう。
やがて人々が氣づいたときには、もう引き返せない流れの中にいる」
「ゆでガエル現象ってやつだね。大きな変化は、後から振り返った時に、初めて分かるもんね」
「ささやかな偶然としか思えないような事象の背後に潜む必然、微差を感じ取れる人は、潜象(せんしょう)=兆し の段階で手を打って、難を逃れる。
あるいは大きな利益を得る。
昭和の将棋界の名人だった木村義雄は、将棋のある局面において『歩を取らない方がいい』と主張していた。
名人の言うことだから、他の棋士もそれが正しいと思っていた。
しかし、本当は取った方が微差ながら有利になる。木村はそれを知りながら何年も黙っていた。
やがて、真相に氣づく棋士がチラホラ現れるようになると、木村も『歩は取った方がいい』と言い始めた」
「もう隠す理由がなくなったからだね。
でも、木村名人はその沈黙のお蔭で、数年間、微差の有利を維持できたわけだね」
「どのジャンルでも、ほんの少しの微差に、他者に先んじて氣づく者が、有利になる。
こういう人を『運がいい人』と呼ぶ」
「氣づくためには、『感じる力』が必須。
氣功で皮膚感覚を高めるのも、体操で動く胴体をつくるのも、身体をセンサー化して、『感じる力』を高めるためでもあるもんね。
やっぱり最初が身体で、最後も身体』
「最後に、『これをやると確実に運が悪くなる』ことをオサライしておこう。
人間は謙虚さを失い、感謝を忘れると、絶対に運が悪くなる。
待っているのは、没落、破滅のみ。
『驕る平家は久しからず』の格言は、どの時代にも当てはまる真理」
「人間は調子がいいと有頂天になりやすい。
絶好調の時に、傲慢になって、周囲の反感を買い、失敗の種を撒いちゃう」
「古久澤先生の著書『しあわせを引き寄せるカラダ』にも書かれているように(P108~109)、自分のルーツを大切にしていれば、感謝を忘れることはない。
すなわち『親を大切にし、先祖を敬い、食を慎む』こと。
これは江戸時代の観相師・水野南北が発見した、運命改善法でもある」
「相談者さんは、『しあわせ本』を読んでください。
水野南北の『食は運命を左右する』もお勧めですよ~」
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(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。
写真は、ボクの100万ドルの笑顔です。
運をよくするもう一つのコツは、明るく笑うことです。
『笑う門には福来る』のコトワザは本当です。
絶対に笑わないでいると、確実に不運・不幸になれます。
ブリージングストレッチに大きな影響を与えた、心身統一合氣道の創始者・藤平光一先生も、
『私は、困った時に笑う癖がある。この癖のお蔭で、どれほど助かったか分からない』と言っています。
沖ヨガでも、『笑いの行法』を重視しました。
笑うと運が良くなる理由は色々あるでしょうが、一つは緩むからです。
人は緊張しながら大笑いできません。笑ってリラックスすることで、転の知恵も浮かびやすくなります。
そして、明るく笑っている人の顔は輝いています。
光があるところに不運・不幸は入ってこれません。
すぐに出来ることから始めましょう。
米長邦雄という名物棋士も、『運命の女神は、謙虚さと笑いを好む』と言う言葉を遺しています~。
つづく(次回更新は7月5日予定です)
