「チンパンのブログ」

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(ブログの登場メンバー)

                                     
「チンパン」 ブリージングメソッドを分かりやすく伝えるため、日々猿知恵を絞っている。



「杏子(あんこ)」 長年にわたってチンパンの問答相手をつとめる。もはや腐れ縁と諦めているようである。



「虎徹(こてつ)」 ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペット・柴犬オス。

記事を知的でキュートなコメントで締めてくれる。

 

 

 

「私も易を多少たしなんでいますが、仕事について占ってみたら『地澤臨(ちたくりん)』が出ました。

 

 基本的にいい卦らしいですが、『8月に凶=悪いことがある』とも書いてある点が不安です。

 

 チンパンさんのお見立てを聞かせてください。

 

                                                      易は私に何を知らせようとしているのか?」

 

 

「お見立てって言われても、チンパン君は易者さんじゃないもんね(笑)。

 

 まあ、身体とブリージング的な観点から答えてくれってことなんだろうけどさ」

 

「易=易経(えききょう)は、陰陽論(おんみょうろん)=この世は陰と陽の要素で出来ているという観点からすべてを判断する。

 

 陽は、一本の棒=陽交(ようこう)、

 陰は、二本に切断された棒=陰交(いんこう)で表現する」

「陰陽を西洋流に言うと、プラスとマイナス。

 

 でも陽が絶対的に良くて、陰が絶対に悪いって意味じゃない。

 

 陰陽の卦の組み合わせで、64の卦=運勢のパターンが出来ちゃう。

 

 『地澤臨(ちたくりん)』は、こういう卦だよね」

 

 

「64卦は、上と下に分解できる。

 地澤臨の上部は、地を表現している。

 

 そして下部は澤=川。

 

 これらの要素がいわゆる、『当たるも八卦、当たらぬも八卦』の八卦。

 

 さて、『地澤臨(ちたくりん)』で上が地で、下が川ということは、人が土手や崖の上から川を見下ろしている象徴。

 

 仕事に当てはめれば、リーダーがどう部下を見るか、接するか?を教える卦。

 

 家庭なら親と子、学校なら先生と生徒の関係に置き換えられる。

 

 

 陰陽論の観点から言えば、下の二交が陽。つまり、下からどんどん陽の勢いが突き上げて迫ってくる状態。

 

 臨には『迫ってくる、近づいてくる』という意味もある」

 

「いわゆるイケイケの卦だね。とっても勢いがあるから、物事が進みやすい。

 

 やっぱり『地澤臨』はいい卦なんじゃない?」

 

「だが人は勢いがある時に、ついやり過ぎてしまう。

 

 あるいはやたらと威勢よく振舞うときは、弱みや不安を隠すための空元氣という場合もある。

 

 古い話になるが、太平洋戦争末期に、ある易者が今後の戦局を占ったところ、ズバリ『地澤臨(ちたくりん)』が出た。

 

 当時、日本軍はボロ負け続きだったが、政府は『わが軍またも大勝利』と威勢のいいウソ情報ばかり国民に発表していた。

 

 その易者が、『もうすぐ日本は勝ちますよね?』と師匠に見立てを話したところ、『お前はまだ未熟だ』とたしなめられた。

 

 きっかり8か月後の8月15日に、日本は無条件降伏した。

 

 『8月に凶あり』と言う『地澤臨(ちたくりん)』の警告は、8月とも、8か月後とも解釈できるが、このケースはどちらも重なったのである」

 

「う~ん、易経畏(おそ)るべしだね。

 

 

 ところで、この卦を身体に当てはめると、どうなるの?」

「『通天貫地法(つうてんかんちほう)』という体操そのもの。もともと氣功の技。

 

 肩幅に立って両手を脱力。足先は平行。

 つま先立ちになりながら手首を直角に反らせる。

 指股を大きく開きながら、腕を後ろに持っていく。

 踵をストン!と落として腕を開放。床からの振動が背骨を伝わって頭に抜けていくのを感じる。

 以上の動きを繰り返す」

 

「通天貫地法は地味な体操だけど、十二正経(じゅうにせいけい)という体内の氣のルートが、ことごとく刺激されちゃう。

 病氣の始まりは、体内の氣の詰まり。9回やれば、氣の巡りが良くなるよね。

 

 踵を落とす刺激で、骨も丈夫になるし。骨を鍛えたい人はもっと回数をやればOK。目標108回」

 

 

「通天貫地とは、『頭は天に通じ、足は地を貫く』という意味。

 ここでもう一度、『地澤臨(ちたくりん)』の卦の形を見てほしい」

 

「下の二つの陽交は、地を貫く足に見立てられるよね。

 

 そして下がしっかりすればするほど、上は陰=リラックスできちゃうってとこかな?

 

 通天貫地そのものだね」

「臨むとは、上から下を見下ろすという意味だった。

 

 リーダーは、部下より高い見地に立って物事を観なければならない。

 

 通天貫地でつま先立ちになると、その分視点が高くなる。

 数センチの違いでも、脳には新鮮な刺激になる。

 

 問題にぶつかった時でも、周囲より少し高い視点から見下ろせると有利」

 

「人から批判されても、氣にならなくなっちゃうかもね。

 

 ふもとで何か叫んでいる人を、山の上から見下ろしているような感じ?」

 

 

「足腰がしっかりするとは、『地に足を着ける』ことにもつながる。

 

 勢いに任せて暴走しがちな時は、まず足元を見つめなおす」

 

「相談者さんも、仕事でついやり過ぎてるってことはないかな?

 

 あるいは部下が突っ走りそうになっているなら、『まあ、待て』と手綱を引き締めることも大事。

 

 易を立てたら『地澤臨(ちたくりん)』の卦が出たのは、メッセージかもね」

 

「それでも、『地澤臨』の初交(一番下)と、二交(下から二番目)の陽交は、『もっと出たい!』と迫ってくる。

 

 易経には『咸(かん)じて臨む』と書かれている。

 

 『咸(かん)じる』とは、普通の『感じる』よりも更に原始的、本能的な直観」

 

「女性の直観にも通じるよね。『地澤臨』の下部の澤=川は、

 女性性=シャーマンの意味も含むから。

 

 いわゆる巫女さんは、トランス状態になって神がかりのお告げを行ったりするもの」

 

「水は無意識の象徴。鏡に映る自分の顔は、まだ意識で取り繕っている面がある。

 

 しかし、川は池などの水鏡に映った自分の顔は、ぼやけている分本性が出る。

 

 易経はそのことも暗示しているのかも知れない。

 

 野生の直観は思わぬ威力を発揮することもあるが、無条件に従うのは危険。

 

 地に足をつける理性を合わせ持つことが必要。氣功でも足腰を鍛えないと、偏差が起こって危険」

 

「ちなみに、幕末に勝海舟率いる日本人が、初めて太平洋を渡った船の名前も咸臨丸。

 

 易経から名前を取ったのは、有名な話だよね」

 

 

「そもそも易経は、王様が国を治めるための帝王学として、古代中国でまとめられた。

 

 だからあらゆるリーダー的な立場の人に役立つ。

 

 『地澤臨(ちたくりん)』にも、勢いづいている部下たちを統率する心得が説かれている」

 

「甘やかして手なづけようとすると、ロクなことがない ってハッキリ書かれているよね」

 

「政治に置き換えると、ポピュリズム。つまり大衆迎合のバラマキ路線、人氣取り政策。

 

 短期的にはハッピーかもしれないが、あとでみんなが困る。

 

 リーダーに求められるのは、小手先ではなく、天命に通じる本質的に聡明な知恵。

 

 天からの啓示=インスピレーションは、頭頂の百会のツボを通じて降りて来る」

 

「百会を天に近づけていく通天貫地法は、天啓を受けやすい準備を身体に用意してくれるってことだね。

 

 天の知恵に従って見下ろせば、『誰にこの仕事を任せるのがふさわしいか?』がおのずと分かるから、その人に任せてバックアップすれば大丈夫だって書いてあるし」

 

「部下に任せるべき仕事を、自分がやらなければならない場合もあるかもしれない。組織内での降格も含めて。

 

 そのときに『なんで今更自分がこんなことを』と腐らずにベストを尽くす。そうすれば災いはない」

 

 

「部下に任せる場合も、投げっぱなしはダメで、手厚くフォローしてあげなさい って書かれているしね。

 

 華やかに活躍しているスターの陰には、見えないところでバックアップしている陰があるもの。

 

 易経って本当に痒い所に手が届くって感じ」

 

「もちろん、易の占い方や判断法は、本来もっと複雑。

 

 易に詳しい人には、この程度の分析では物足りないかも知れない。

 

 しかし易経を読んだこともない読者には、これだけでもお腹いっぱいの筈なので、今回はここまで」

 

 

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(虎徹のワン!ポイントコメント)

 ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

 写真はベットの下を見下ろすボクです。

 『地澤臨(ちたくりん)』の視点ですね~。


 本文の記事でも触れられたように、高い視点、立場から見下ろすことで、人には見えづらい多くのモノが見えてきます。

 

 

 しかし、その裏の見方さえ示しているのが、易経の奥深さです。

 『地澤臨』を上下逆さまにひっくり返すと、

 『風地観(ふうちかん)』という卦になります。

 

 この卦で言う、『観』とは部下や国民がリーダーを見上げる視点のことです。

 写真のような視点です。

 犬は四つん這いで人間よりも低い視点で世界を眺めていますから、人間が見落とすモノが良く見える場合もあります。

 

 子供も同様。

 『子供だからわからないだろう』と大人の話をしていたら、子供はしっかり聞いていて、忘れた頃に人前で暴露されて冷や汗をかいた経験は、多くの人があるはずです(笑)。

 

 『はだかの王様』の童話は、このあたりの機微を教えてくれます。

 

 部下はリーダーの驕りや、誤ちをキッチリ見ている場合が多いですが、子供と違って滅多に言ってくれません。

 イエスマンだらけだと、はだかの王様になっていても氣づけません。

 

 

 どちらの視点も持てたら、鬼に金棒です。それが出来る人こそが、易経で言う『君子』です。

 仏教なら『観自在菩薩』でしょうね~。

 

 It's important to see things from a different perspective.   物事を様々な視点から観ることは大事です~。

 

                                                            つづく