こんばんは、S子ですニコニコ


Kindle Unlimitedで読んだ『泣きたい夜の甘味処』(中山有香里)という本(電子書籍)が良かったので、作品に登場するベイクドチーズケーキを実際に作ってみました

この本はコミックエッセイ(漫画)でありながら、レシピ本大賞コミック賞を受賞しています。


とある町に、ひっそりとたたずむ一軒の甘味処。熊と鮭が営むこのお店は、夜だけしか営業していません。提供するのは温かいお茶と甘いもの一品だけ。今夜も疲れて泣きたい人々がこの店に迷い込みます。夢を諦めた夜、愛する人を想う夜、自分のことが嫌いになった夜。そんな夜はこの店で涙を流していいんだよ。


本編も良い話なのですが、作中に登場するお菓子のレシピが可愛らしいイラストと共に掲載されており、実際に作ることができるんですニコニコ

クリームチーズと全卵、生クリーム、グラニュー糖、レモン汁、ボトム(底)はオレオクッキーと溶かしバターを使用しています。


今回は本に掲載されていたレシピを忠実に再現してみました。甘さ控えめで優しい味がします。何個でも食べられそうな美味しさですよだれ


甘いものが好きな方は、もう少しグラニュー糖を足しても良いかもしれません。


ちなみにこのチーズケーキが登場するのは『夕暮れのチーズケーキ』という話です。


ある夜、一人の中年女性が甘味処へ迷い込みます。店主の熊とスタッフの鮭は女性にベイクドチーズケーキを振る舞います。そのチーズケーキを食べた女性は、施設にいる高齢の父親のことを思い出します。なぜなら、彼女の父親はチーズケーキが好きだったからです。彼女の父親は高齢で認知症を患っており、娘である彼女のことも忘れてしまいました。そして亡き妻(彼女の母親)が迎えに来ると思い込んでいて、毎日夕暮れになるとお洒落をして施設の玄関に立ち、妻が迎えに来るのを何年も待ち続けているのです。父親が娘のことを思い出すことはもうないのでしょうか…?


…というストーリーです。父親視点のAnother Storyもあり、認知症になっても消えない父娘の絆に、冷酷な私も思わず涙ぐんでしまいました爆笑鬼の目にも涙とはこのことよ


『泣きたい夜の甘味処』には『夕暮れのチーズケーキ』の他、『会社を辞めたOLさんといちご大福』『落ち込んだ新人さんが干し柿を拾う話』『夫を亡くした奥さんと梅酒ゼリー』『私だけのパフェ』『ギャルとばあちゃんとマフィン』『がっちゃんのココアクッキー』『心配性なお母さんとバナナケーキ』『緑のライオンと栗きんとんのパイ』『3人の青春とプリン』が掲載されています。どれもとても良い話です。


気になった方は是非読んでみてくださいニコニコ


それでは、今夜はこのへんで。
おやすみなさいふとん1ふとん2ふとん3