こんばんは、S子ですにっこりお久しぶりです♥


途中まで書いてほったらかしにしていた記事を2022年内に駆け込みでUPします。S子は追い込まれないとエンジンがかからないタイプなのです💦


2022年11月12日(土曜日)に群馬県安中市松井田町横川にある碓氷峠鉄道文化むらまで行ってきました車DASH!

息子が烈車戦隊トッキュウジャー にハマっていた3歳の時に連れて来た以来、7年ぶりですニコニコ
189系 特急あさま

開園当初はあさま色でしたが、2002年に国鉄色に塗り替えられたそうです。

方向幕は特急あさま直江津行きとなっています。車体をよく見ると、塗装がかなり傷んでいることがわかります。

アプト式ラックレール(軌条)

明治26年4月1日、碓氷峠を越える為に採用された我が国で最初のアプト式鉄道(軌条)です。こちらの展示軌条は当時の状態を復元したもので勾配も66.7パーミルとなっています。


鉄のレールと車輪との摩擦で走る鉄道はエネルギー効率が良いのですが、坂に弱いという特性があります。その為、山岳鉄道が多数あるスイスを中心に多くの対策方式が考えられてきました。その基本は、普通のレールにのこぎりの歯のようなレール(歯軌条=ラックレール)を追加し、車両側につけた歯車(ピニオン)をその歯軌条に絡ませて坂を上り下りするというものです。アプト式とはラック式鉄道の方式の一つで、2~3枚のラックレールを歯形をずらして設置したものを指し、このアプト式ラックレール走行用の機関車をアプト式機関車といいます。軽井沢に新幹線が開通する前は信越本線という鉄道が走っていたのですが、碓氷峠の急坂を越える為にこのアプト式というレールシステムを導入していました。碓氷峠がどのくらい急な坂だったかというと、横川駅〜軽井沢駅間の距離11.2kmに対して、高低差は553mあったそうです。その為、時速は9.6km程しか出ず、この短い距離を80分かけて走っていたとか...。横川駅で峠の釜めしを買って車内でゆっくり食べても、時間を持て余してしまいそうですね💦

新幹線機動確認車 GA-100

1995年に製造された確認車GA-100は新幹線の保守作業後の「線路の確認」を行なう為、新幹線の運行開始前に走行し線路の異常の有無を確認する車輌です。現在のJR東日本では同型の確認車を36両使用しています。このGA-100は平坦区間では100km/hの走行ができ勾配区間(30パーミル)でも60km/hの運転が可能です。

自動運転機能が搭載され線路の勾配及び曲線などをコンピュータに入力しておけば速度の制御や登録された位置に到着すると停車することも可能です。また、建築限界内に支障物を検知した際は自動的に非常ブレーキが作動し緊急停止します。

鉄道展示館

平成9年廃線時まで使われていた検収車庫を、あえて改修を加えずに公開しています。この中にはE、F63シミュレーターや子ども向け電車運転体験機等が展示されています。

EF6310の前には碓氷峠鉄道文化むらのイメージキャラクター横川結(運輸課)・横川夢(臨時職員)とライトノベル『碓氷と彼女とロクサンの。』の登場人物・浅間夏綺のパネルが置かれていました。

※『碓氷と彼女とロクサンの。』の舞台は、日本初のアプト式鉄道の導入や幹線電化など、日本の鉄道史にとっても重要な場所・碓氷峠。この作品は1997年9月30日に廃線となった碓氷線で伝説の電気機関車「ロクサン」(国鉄EF63形電気機関車)を運行させるために奮闘する高校生の姿を描いた青春小説です。

EF6310の運転席です。計器やレバー、ペダルがいっぱいあります。身長156cm、体重48kgの私でも、実際に座ってみて狭いなと感じました。昔の電車の運転士さんはスマートな方が多かったのでしょうか?車内は鉄と機械油の混じった良い匂いがしましたニコニコ

新幹線保線用トンネル巡回車 WJ-3

新幹線トンネル内の線路の様子を調べる為の二人乗り(背中合わせ)車両です。線路と線路の間(トンネル内路盤中央部)のU字保線通路(保線専用通路 幅1m 深さ1m)を走りながら車中から線路を目で確認するための車両です。タイヤはゴム製(4輪車)でバッテリーを動力としています。

新幹線保線用トンネル巡回車 WJ-3

長さ約3.3m、幅約98cm、高さ約1.87m、重さ約1600kg、最高速度15km/h、充電走行距離(一回の充電で走れる距離)40km、二人乗りです。小さめなので成人男性が二人乗ると中はかなり狭いのでは?と心配になってしまいました。

作家・清水寥人氏 文学碑

清水寥人(しみずりょうじん)は碓氷鉄道文化むらのある群馬県碓氷郡松井田村(現在は市町村合併により安中市)生まれで、国鉄職員として機関士の業務に従事しながら創作活動を行っているということで話題になった人物です。

鉄道は、やがて終着駅に着こうとしていた。

ナポレオンは、朝から少しも崩さぬ緊張の表情を、尚前途に投げかけていた。

「次は横川駅停車、場内進行、あと四ツ」

「あと四ツ」というのは、正規の信号喚呼ではなく、彼が、生涯にただ一度だけ読むことになろう駅の数であった。

『機関士ナポレオンの退職』より

D51 96

デゴイチの愛称で親しまれる蒸気機関車。『銀河鉄道999』のヘッドマークが取り付けられていました

食堂車 オシ17 2055

占領下の進駐軍より返却された車両台枠を改造した特急用食堂車です。軽量客車ナハ10系の車体構造を活かして定員増をはかり、冷房装置、4人掛けテーブルなど以後造られた食堂車の基本となった車両です。昭和10年製造、昭和62年2月に廃車となりました。


数年前に来た時は車内に入って見学することが出来たのですが、今回は補修工事中の車両が多く、また新型コロナウイルス感染防止対策の為か、ほぼ全ての展示車両内に入ることが出来ませんでした爆笑

3等郵便貨物合造客車 オハユニ61 107

大正10年に誕生した木造客車 ナハ24 644を昭和30年11月に鋼体化(改造)した車両です。車内は半分が3等客室で、他は郵便室と荷物室に分けられています。郵便室には車内で郵便物の仕分けができるよう、郵便棚が設けられています。昭和62年2月に廃車となりました。

お座敷列車 スロフ12 822 オロ 12 841

昭和45年製造。急行型12系客車を改造し、お座敷列車として使用されました。車内は畳敷き、座椅子を取り付け高崎を拠点に全国各地を走りましたが老朽化の為、廃車となりました。こちらの車両は中に入って見学することができます。

ソファタイプの座席です。

奥はお座敷(畳敷き)になっています。障子もあり、和風で落ち着いた雰囲気ですねニコニコ素敵♥

荷棚が”ここが電車内であること”を控えめに主張しています(笑)

以前はテーブル(卓袱台)が並べられていて、ここでお弁当🍱やお菓子等を食べることが出来たのですが、現在は飲食禁止になっていました。

189系あさま

EF63 24

グリーンブリーズ

日本で鉄道営業が始まった当時、ドイツから輸入された1号機に似たタイプのタンク式で、美しいブリティッシュグリーンが印象的なイギリスWinson社製の蒸気機関車です。”緑のそよ風”を意味するグリーンブリーズの名称は、碓氷峠からの爽やかな風の中、高架線上を走る機関車のイメージにちなみ一般公募作から選ばれたそうです。碓氷峠鉄道文化むら園内約800mを一周します。


手前に小さな自動踏切警報機が置かれています。こんなに小さくても、ちゃんと警報音(カンカン)が鳴るんですよニコニコ可愛い♥

こちらはDLあぷとくんです。時間によって車両が異なりますので、乗りたい方は前もって時刻表をチェック★してくださいね。

鉄道資料館

碓氷恋

路娘(鐵道車輛擬人化計画)のキャラクターで碓氷峠鉄道文化むらED42形アプト式電気機関車碓氷恋ちゃんだそうです。

最近は何でも擬人化するのが流行っているのですねにっこり艦娘とかウマ娘とか...

鉄道資料館(2F)

鉄道資料館の2Fには、碓氷峠と峠越えをした鉄道の貴重な資料が展示されています。

車体を模した展示に息子の気分はアゲアゲ(笑)

こういうのも鉄道好きな方にとっては貴重な品なのでしょうか凝視はてなマーク

昔の鉄道員の制服も展示されています。

金属で作られているので重厚感がありますね。

きかんしゃトーマス

子ども向けの乗り物ですが、目が充血しているみたいでなんか怖いです爆笑ちなみに私はパーシーが好き♥


ちょっとお腹が空きました。時計をみると時刻は13時を少し過ぎていました。碓氷峠鉄道文化むらにも売店はあるのですが、一度外に出ます。※碓氷峠鉄道文化むらは再入場可能です

峠の釜めし(おぎのや横川店)

おぎのや横川店は、碓氷峠鉄道文化むらから車ですぐの場所にあります。

蓋を開けると中はこんな感じ。益子焼の土釜に入っており、日本で一番人気が高い駅弁と評されています。薄い醤油味の炊き込みご飯の上に、鶏肉・ささがきごぼう・椎茸・筍・うずらの卵・グリンピース・杏・栗・紅しょうががのせられており、優しく飽きのこない味ですよだれ


息子もとても気に入った様子で、容器を家に持ち帰ると言ってききませんでした(笑)※容器は店にそのまま置いて帰っても家に持ち帰ってもOKです

ここから顔を出して記念撮影することができます。ちょっと恥ずかしいですねニコニコあせる

妙に立体感があるパネルに驚きました。峠の釜めしと怪獣(どういう世界観なのか不明w)をバックに、記念撮影はいかがでしょうか。

食べ終わったら碓氷峠鉄道文化むらへ戻り、ぶんかむら駅からトロッコ列車に乗車します。

天然温泉 峠の湯

峠の湯に到着しました。こちらの施設は日帰りのみの利用となっています。

お風呂はこんな感じ。山を眺めながらゆっくりと温泉に入ることができます。泉質は弱アルカリ性でお肌に優しく、温度も丁度良かったですニコニコお風呂気持ちいい♥

お風呂上がりにソフトクリーム(季節限定マロン味)をいただきました。写真に写っているのはタカシの手です(笑)

とうげのゆ駅から再びトロッコ列車に乗ってぶんかむら駅まで戻ります。

とうげのゆ駅

美しく紅葉していました。トロッコ列車で移動しても良いですが、時間と体力に余裕がある方は遊歩道アプトの道を歩いてみても良いかと思いますにっこり

碓氷峠鉄道文化むらに到着。189系 特急あさまのライトが点灯しています。山間部は日照時間が短く(山で日光が遮られる為)、午後4時頃にはすっかり暗くなってしまいます💦


急いで自宅のある群馬県桐生市まで戻りました車DASH!


久しぶりの碓氷峠鉄道文化むらは鉄道博物館に比べて老朽化が激しく、車両の保存状態はイマイチでしたが、屋外展示で開放感があり、自然豊かで温泉も楽しめるので、暖かくなったらまた行ってみたいと思っていますニコニコ

それでは、今夜はこのへんで!
おやすみなさいふとん1ふとん2ふとん3