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★62位
【Got To Get You Into My Life】
<REVOLVER>1966.8/5==
BEATLESで初めてブラスセクションが使われた曲で、革新的な楽曲。
モータウン系のソウル寄りのR&B的な曲であるが、もちろん、元はシンプルなロックソングでもある。
ポールは、「RUBBER SOUL」の頃からモータウンやR&B系の作風を取り入れた名曲を書くようになるが、ここに来て、遂に本物のブラスを入れたのである。
まあ、辛口で言えば、RUBBER SOULでは、黒人音楽のスタイルを演奏した白人ミュージシャンを皮肉り、この年(1966年)のソウルブームに対してポールは、いとも簡単に、この曲で、このスタックス系のサウンドを皮肉ったのだ。
それにしても、単純にいっても素晴らしいナンバーだ。「~風」で名曲をサラっと書いてしまうポールの独特な個性と才能は、古今東西、誰にも真似が出来ないものである。
それらしい曲風を真似するのは、音楽的な才能があればだれでも出来る。しかし、何々風の“名曲”を書くのは、意外と誰も出来ないものなのである(他で思い浮かぶのは、QUEENのオペラ風くらいかな?)。
しかも、ポールは、どのジャンルでも名曲が書けてしまうのだから、開いた口が塞がらない。
で、このソウルブームを皮肉った名曲は、後に、EARTH WIND&FIREがカヴァーしてヒットさせるのだかから、世の中は面白い。正に、逆輸入現象だ(^^;。
メインエンジニアとなったジェフ・エメリックは、同じアルバムに収録の“Eleanor Rigby”でも、嫌がる弦楽四重奏のミュージシャンたちにマイクを近付けて録音したが、この曲のホーンセクションの面々の管楽器の口にもマイクを近付けて録音した。
今では、当たり前となったこの手法も、ポールの“こういう音が欲しい”という発想や、ジェフ・エメリックの大胆な手法から初めて生み出されていったことを知って欲しい。
ブラスのホーンセクションは、トランペットが3台、テナーサックスが2台である。
ポールのBassは珍しく基本が4ビート。時折入る16のビートが心地良い。
ポールは、G→Fのコード進行部でも、Gのままで弾いていたりする。
自分もベース弾きだったので分かるが、普段はオンコード(分数コード)でコードと違うルート音を弾くことが多いが、その逆の手法のことである。これが効果的になることもあるのだ。
ジョンは、ポールの作品に対しては割と辛口発言が多いが、絶賛している曲も実は少なくない。
もちろん、音楽的な楽曲を褒める場合も多いが、歌詞についてその傾向が強い気がするのだが、そういう意味でも、ジョンのお気に入りの曲の1つだそうだ。
その歌詞だが、ジョンは「LSD」のことだとだと言った。タイトル通り「僕の人生の中に君を取り込まなければいけない」の“君”はドラッグのことだと決め込んだのだ。そして、歌詞を絶賛したのだ。
実際、ポールの見解は、LSDではないけれど、マリファナかな、と言っている。
ミックスは、ステレオとモノでは、ポールの最後のアドリブVoが全く違うのです。
しかし、このポールのアドリブVoは、黒っぽくて渋くて良いねぇ。
しかし、リアルタイムで、この曲を聴いた人は驚いただろうなあ。
いや、デビューからアルバム毎に常に、ファンを驚かせてきたのだから、今度はそう来たか!とは思ったでしょうね。
Got To Get You Into My Life (Remastered 2009) - YouTube