★66位 【This Boy】 | トリジローのTHE BEATLES全曲解説 & My Best Ranking

トリジローのTHE BEATLES全曲解説 & My Best Ranking

THE BEATLESファン歴は、約半世紀にて、また、研究し続けて、早40年の、トリジローと申します。

まだ、誰も成し得ていない、全213曲+のランキングと解説を、同時に、そして独自に掲載していきます。

これぞ、究極のTHE BEATLES解説にも挑みます。

●●●●●●●●●●●●●●

 

★66位

【This Boy】

<Single & PAST MASTERS Vol.1>1963.11/29=2:15=

 

ジョンとポールだと世界最高峰のデュエットが聴けるが、ジョンとポールとジョージの3人だと世界最高峰のハーモニーが聴ける。

そんなBEATLESの美しきコーラスの中でも1番素晴らしいと思えるコーラス曲である。

 

更に、BEATLES自身が、公式レコード上で、初めて3声コーラスを披露した楽曲でもあります。

高音域がポール、中音域がジョージ、低音域がジョンと、後の彼等の1番多くある配列構成の三声コーラスの始まりである。

 

そして、サビで歌うジョンのソロ部分はダブルトラッキングだが、この狂おしくも切ない歌声を聴かせるジョンのVoは60年経った今でも胸に詰まる。

コーラスも含め、スモーキー・ロビンソンなどから影響受けたソウルフルな歌唱。まだ内省的なスタイルになっていない頃のジョン・レノンのVoは、紛れもなく素晴らしいのだ。

この曲は何と言っても、それに尽きます。

 

つまり、彼等のコーラスの美しさと、この頃のジョンのボーカルの熱量を、両方とも心ゆくまで堪能できる作品は、この曲をおいて他にないという特別の曲でもあります。

 

曲のイントロのジョンのJ-160Eのカッティングから、3連のジョージのリズムギターの絡み具合がまず見事なのだが、このギターで曲の印象が決まっている。

ジョージが、エンディングに至る箇所だけで弾いている、ゆったりとしたオクターブ奏法も、曲のラストに相応しい流れになっている。

 

同日に録音された「抱きしめたい」と合わせて、BEATLESにとって初めての4トラックレコーディングになった曲である。

「抱きしめたい」と同じく第17テイクまで録音されており、第15テイクでバックトラックを仕上げて、第16、第17とコーラスのオーバーダビングを施している。

サビのラストのCry~♬から~Aメロは、編集して、繋ぎ合わせていると思われますね。

 

シングルB面、さらにオリジナルアルバムには収録されていないという不遇な立ち位置の曲ですが、真のBEATLESファンには人気が高い。個人的にも大好きである。

それと、1963年当時、まだ日本ではアルバムが1枚も発売されていなかった時期の、A面B面を合わせても4曲しかレコードがなかった時のシングルB面曲なので、リアルタイム世代には圧倒的にインプットされている曲でもあるのだ。

A面は、ご存知「抱きしめたい」なので、当時としては、何度も何度もA面を聴いた後に、この“This Boy”を聴いた時の感動はひとしおだったことだろう。

 

余談だが、当時の邦題は「こいつ」。

今なら200%付けない邦題だが、センスがなさそうで、意外や、反面的な意味で、センスがあったのかも知れないね。

 

1981年に発売された「The Beatles EP Collection」のEPにようやくステレオバージョンが収録された。

 

 

 

 

●●●●●●●●●●●●●●