阪神淡路大震災の記録3 | 阪神淡路大震災の記憶と記録

阪神淡路大震災の記録3

人生で味わった事の無い恐怖にただただ、揺れが収まってほしい。
お母さん、もっとしっかりして!と短い時間で沢山の事を思っていたんだなぁと。
この時は、本当によく分からないという感じで、もしかしたら死ぬかもしれないとか思う事はありませんでした。
ガタガタと揺れる音に加えて家具の転落、お皿がガシャンガシャンと割れる音。
日常には無い音も沢山ありました。
薄暗い押し入れの中、少しの客布団の上に身を丸くしていました。

揺れも落ち着き、止まった時は安堵し、ホッと胸をなで下ろして3人押し入れから出ました。
早く外に出たいという気持ちを強く思っていましたが、お母さんはまだ動くな!と言う、指示を出したような気がします。

ほどなくして、外から「とりいさーん!とりいさーん!」と声が聞こえてきました。

私は急いで2階の窓を開けました。
同じ社宅に住む家族が心配して叫んでくれていたのです。
私たちは、おーい!大丈夫だよー!と手を振りました。

5階に住んでいる家族はもう外に出たんだな!
いいなと思っていました。

よし、出るぞ!と思い部屋を出たら沢山の物が散らばっているうえに沢山のお皿が割れているではありませんか!
ガックリしました....