悪法にもメリットはある。 | 基本はいつもスタンドプレイ

悪法にもメリットはある。

 タバコの話をちょっとします。


 ボクはタバコを吸わない人間ですが、別に「嫌煙」とか「絶煙」みたいなことはしません。どちらかと言えば「容認派」とでもいう立場ですね。たとえ隣でタバコを吸われても、結構平気なタイプです。もちろん「事前に『吸ってもいいですか』と断りさえしていただければ」の話ですけどね。ボクはタバコそのものよりも、そういった場合に、断らない人間の方に害があると考えていますから。


 あと、隣でタバコを吸うという行為をお願いされたが、それを「断る」というのも、断りを入れた相手に「断られる」というのも、お互いにとって、やっぱり気分を損ないあう行為なんですね。それはどちらの立場の方でも想像がつくと思います。


 実はこれを解決する方法が「分煙」なんです。分煙は「煙がないスペースを作る」「タバコを吸えるスペースを作る」だけがメリットではないんですよ。これ、意外に気付いていない人が多いんですけどね。



 文科省通達「携帯電話の学校持ち込み原則禁止」に賛否



 これを今回の携帯電話のケースに置き換えてみましょう。平気な顔して、のべつ幕なしに携帯電話をいじる人間(もちろん断りなしに)の方が、携帯電話の音よりも不快に感じませんか?携帯電話を動かす音や電子音なんて、そもそも大した音量じゃないですからね。


 かといって、隣で携帯電話を動かす人にやめて欲しいと「断る」のも気が引けるし、「断られる」のも気分が悪いでしょう。ましてや学校内だったら、ずっと同じ学校に通っている間、顔を合わせる機会が多いでしょうから、なおさらですね。携帯電話を使うことをあらかじめ「断る」というのも(ま、それが本来の姿なんですけどね)、そこまでしなくても・・・という感じがしますし。


 それらを解決する方法として「持ち込み禁止」というのは理にかなっていると感じます。授業のさまたげを防ぐ、という観点からならベストに近い方法だと思います。もちろん、どういった場所では使ってはいけないか、きちんとした許可のもらい方はどうするべきか、場合によってはガマンをするべきか、などをきちんと学生・生徒自身が学んでいれば、必要がないルールですけどね。


 今回のルール発生は「インターネットの有害性」なども規制の要因だとは思いますが、ここではとりあえず、別問題にします。それならば、規制すべき対象は学生・生徒だけではないですから。