症病探偵R─第一話“ズキズキするアイツ②”アイツの正体は? | よくある症状から難治性の病気への施術、美顔鍼・耳ツボ痩身もやっている奈良市の鍼灸とりゐ

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「片頭痛と緊張性頭痛の混合型で間違いないですね。」

とRは相変わらず無表情に話した。

 

「ええ。でもそれは笹田先生からも聞いています。

そんな病名なんて私にはどうでも良いので、

この痛み何とかして頂けませんか?」

島岡は右のコメカミ辺りを右手の指先で押さえながら呆れたように言った。

 

「分かりました、では隣の部屋へ入って頂けますか?」

Rはガラス戸の向こうの奥の部屋へ行くように島岡を促した。

 

陽当たりは良いようである、

入り口と玄関を入って直ぐの少しじめっーとした空気とは一変し、

ちょうど良い暖かさに設えられている。

 

島岡は部屋の西側の壁寄りに置いてある治療ベッドに腰を掛けた。

 

程なく白衣を着たRも部屋に入ってきた。

「さぁ、さぁ。コチラを頭に先ずは横になりましょう。」

Rはベッドの窓側に置いてある角枕を指して島岡を仰向けに寝かせた。

 

「頭、痛いでしょうが出来るだけリラックス、リラックス。」

そう言うとRは静かに島岡の脈をとり始めた。

 

「今まで随分気を張って生きて来られたようだ。」

目を閉じたままRは何かを思い出す様な仕草で島岡に語りかけた。

「ゆーっくりゆーったり、少しそんな風に過ごされてももいいと思いますよ。」

 

次にRは島岡に口を開けて舌を見せるように言い、

続けて頭や腹・手足・背部を手際よく、しかし丹念に診察を進めた。

 

島岡はだんだんと体の奥の方から弛む様な気がしてやがてウトウトとしてきた。

 

「では治療をしていきますね。」

島岡はRのそんな声も

何処か広い大海原のずっと沖の方から聞こえてくる感じで

心地よく!?意識を失い、

 

Rが必要な箇所に鍼を入れ終えた時には、

スースーと寝息をたてていた。

 

 

~次回予告~

第一話"ズキズキするアイツ"③最終回 アイツとの闘い

 

 

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