東洋医学のふしぎ!?① | よくある症状から難治性の病気への施術、美顔鍼・耳ツボ痩身もやっている奈良市の鍼灸とりゐ

よくある症状から難治性の病気への施術、美顔鍼・耳ツボ痩身もやっている奈良市の鍼灸とりゐ

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治療風景

普段、治療をしていますと患者さんから様々な質問を受けます。

  正直、ドキッとしてすぐに言葉が出て来なくて困る質問もあります。
  しかし、鍼が初めての方やいろいろな医療機関にかかったが
 良くならないので“鍼でもしようか?”という方にとっての不安は
 私達の想像以上なのかもしれませんね。
 
 そこで、数回に分けてよくある質問に答えてみましょう!

Q.どうして鍼を身体に刺すことによって治療が出来るのでしょうか?
  鍼は身体にどのような作用を及ぼすのですか?

A.人の身体には頭の先から足の先まで約361個のツボがある
  とされています。
  そのツボは1つ1つが五臓六腑(例えば心臓とか
  肝臓といったもの)と密接に関係していると考えられます。
  
  そして、それぞれの臓腑と関連のあるツボを一まとめにして
  12個のグループに分け、心臓と直接関係のあるものを心経、
  肝臓と直接関係のあるものを肝経などと呼びます。
  
  このグループはその所属するツボを結ぶと一つの線になり
  これを経絡(けいらく)と呼びます。
  
  この経絡はそれぞれのグループによって
  カラダ中を網の目の様に流れ
  各中継地点でお互いに連絡を取り合い
  最終的にはそれぞれの臓腑につながり、

  五臓六腑のバランスをとるように働いていると考えられています。

  ですから、このカラダのバランスが崩れると関係のあるツボに
  反応が顕著に現れてくるのです。

  電車の路線を想像して下さい。
  
  例えば、地下鉄で大阪の難波から梅田に行くには
  御堂筋線を使いますが、この線で事故や故障が起こると
  この区間の駅の乗客の足に影響が出ます。

  要するに難波や梅田などの駅は身体で言えばツボ、
  御堂筋線は経絡ということになります。
  
  そして、大阪有数の繁華街である難波や梅田は駅であると同時に
  他の路線や鉄道をつなぐ重要な中継地点でもあり、
  
  この線が不通になるという事は必然的に大阪全体の足に
  影響が出るということになります。
  
  要するに放っておくと最終的には五臓六腑の病に発展し
  全身に影響するのです。
  
  ですから、混乱が起きる前に事故や故障の
  復旧を急がなければなりません。

  人の身体は病の軽い段階では免疫機能によって
  自力で復旧させる力が働きます。
  それを助けるのが鍼灸治療で、自力を超える様な場面でも
  鍼灸治療は効果を発揮します。
 
  実際にツボも経絡も目には見えませんが、
  身体がバランスを失った時に
  その姿を顕著に現して来ます。
  
  例えば、手で触ってみて他の皮膚の部分より
  表面が少し汗をかいていたり、
  硬くなっていたり、冷えを感じたり、熱を感じたりといった感じで
  反応が現れます。

  我々は問診である程度どの臓腑や経絡に
  異常があるのか見当をつけ、
  脈や舌・腹部の反応・背部の反応・手足の重要なツボの反応を
  総合的に診て原因を特定し、
  選定した最適なツボに鍼やお灸をしていきます。
 
  少し難しくなってきましたが、
  
  最適なツボに鍼や灸をすると経絡を介して五臓六腑に働きかけて
  全身のバランスの不調を調える事で
  
  痛みや症状が楽になってくるということになるのです。