「父」です。
我が家の隣のじいちゃんは困ったじいちゃんです。
リフォーム中から毎日現場へやって来て、「風呂場はどこえ?」とか「トイレは移動したのか?」とか聞いてきました。
ハッキリ言って気持ち悪いです。
うちの蔵の前の駐車スペースには、じいちゃんのトラクターや軽トラなんかが常に置かれていました。
引っ越し前には片付けてくれるという約束だったのですが、片付けたのは大型機械のみ。
丸太や薬品棚、洗濯物干しなど大きい物から、ヘルメットやほうきなどは残されたままでした。
軽トラに至っては工事が終わってからも置き続けられる始末。
何度、隣家に移動をお願いに行ったか……
そんな困ったじいちゃんですが、うちの敷地に不法侵入しているようなんです。
妻が見かけて声をかけたところ逆切れされたらしいです。
気持ち悪いを通り越して怖いです。
そんな隣のじいちゃんですが、ばあちゃんも困ったばあちゃんだとわかってきました。
防草シートを固定していたピンを勝手に抜きまくっていた事が判明したんです。
隣地との境にフェンスを設置しているんですが、そのフェンスは境界から数十cmほど後退して建てています。
そういうもんらしいです。
フェンスを建てた際、境界ギリギリからフェンスの下をくぐって2mほど防草シートを引きました。
そのフェンスの外側の固定ピンをほぼすべて抜かれてしまったんです。
何十本もあったのに……
ばあちゃんが言うには「風でシートが捲れていたから可哀そうだと思って」とのこと。
意味不明です。
悪いことをしたと思ってもいないのがすごいです。
しょうがないので新しいピンを買ってきて、以前の倍以上もピンを打ちまくりました。
フェンスの向こう側は隣家の敷地ではなく、下水を引くために隣家が行政に寄付した元私道です。
もちろん今は公道となっています。
とは言っても、ここを通るのはほぼ隣家の車のみ。
いまだに自分の家の道路だと勘違いしている節があります。
そのせいか道路脇(うちの敷地)に工事用三角コーンを数個並べていました。
ご丁寧にコーンにはじいちゃんの名前が書いてあります。
これは何なのかとじいちゃんに聞いてみたところ、「そっちのフェンスに車を当てちゃいけねえで、ワシが置いてやったでな」とのたまいました。
「置いてやった」ですよ。何様だよ。
しかも一言も断りなく、うちの敷地にです。
じいちゃんの最初の印象が悪かったため、過剰に反応してしまっているのかもしれません。
私たちが引っ越してきたのは、古くから住んでいる世帯ばかりで、新しい世帯が入ってこない地域です。
他人の敷地に勝手に侵入するのが、ここでは日常茶飯事なのかもしれません。
しかし現代の感覚では異常です。
今日、私が仕事の打ち合わせから帰ってくると、ばあちゃんがうちの庭を歩いていました。
私が車を駐車場に入れている間に、そそくさと帰って行ってしまったので、なぜそこにいたのかを聞く事はできませんでした。
じいちゃんもばあちゃんも病気で徘徊しているのではありません。
自分の意志で侵入しているんです。
やましいことをしているとわかっているのか、こちらを見ると去っていきますから。
今度見かけたら問い詰めようと思います。