「父」です。

「ピンポーン」
11月10日(日)9:00、アパートのチャイムが鳴りました。
「はーい」と玄関を開けると、そこには妻の従弟が立っています。
動きやすい作業着姿の彼は、我が家の引っ越しの手伝いに来てくれたのです。
男手は私一人だったので、タンスなどの大物は運ぶことが出来ず困っていました。
そこで妻が従弟に依頼したというわけです。
ですが、依頼したのは前日のこと。
忙しい中、手伝いに来てくれた彼に感謝です。

取りあえず運びたかったのは2階にあったタンス2棹と仕事用に使っていた机です。
さっそく運ぶものを確認した彼は、「行くぞ」と私に声を掛けました。
非力&ガラスの腰の持ち主である私がどこまでやれるのかは分かりませんが、彼と二人で妻のタンスから運んでいきます。
これが重いのなんの。
支えている手がプルプルします。
なんとか階段を降り、実家から借りてきた軽トラに積んでいきます。
そして、私のタンスに、机にと次々と運びました。

運びたかったものは以上でしたが、彼は「軽トラがいっぱいになるまでは積みまくる」と言い、運べるものを探し出しました。
そして子どもたちが使っていた小さなタンスに目を付けました。
彼はその小さなタンスを軽々と運んで軽トラに積んでいきます。
タンスと机の隙間に布団類を詰め込んで、ようやく満載になったんです。

次は新居で降ろす番です。
荷物が満載の軽トラを運転したことがなかった私は、おっかなびっくり運転していきます。
さらに普段はオートマ車なので、マニュアル車は久しぶりです。
運転免許を取ったばかりの長女のように慎重な運転で走りました。

そして新居に到着。
積んでいた荷物を縁側に降ろしていきます。
降ろし終わると、義理の父母が手伝いにやってきてくれました。
埃だらけの家具を拭いてもらうためです。
荷物を降ろしたら、またアパートに取って返しました。

予定していた作業は終わりましたが、彼はまだ時間があるからと他のものも運ぶと言ってくれたのです。
そこで私は考えました。
冷蔵庫と洗濯機も運んでしまおうと。
この二つも一人では運ぶことができません。
戦力があるうちに運んでしまうことにしました。

冷蔵庫を新居に運ぶということは、食料品も新居に行ってしまうということ。
そうなるともうアパートで生活することはできません。
急遽、新居で寝泊まりすることになりました。
移り住むのは今週半ばくらいかなと考えていたので、だいぶ前倒しになります。

冷蔵庫などを運び終わると、彼は何も言わず颯爽と帰っていきました。
ありがとう、従弟の人。

というわけで、昨夜から新居で生活しています。
細々した家財道具なとがアパートに残ったままなので、しばらくは行ったり来たりになります。
ですが、ついに新居での生活がスタートします。
ワクワクもしていますが、ドキドキもしています。
家族四人で楽しく過ごしていきたいと思います。